変化を受け入れることと経緯を大切にすること。バランスとアンバランスの境界線。仕事と趣味と社会と個人。
あいつとおいらはジョージとレニー




先日のハナシ。

SMAP木村拓也さんが主演された「宇宙戦艦ヤマト」の
実写版をビデオで観た。

原点であるガミラスとの戦いのストーリーをベースに、
アニメ映画続編「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」
の要素をふんだんに組み込み、その上で現代風にアレンジ
したということなのだろう。

ターゲットは、
 ・所謂ヤマト世代
 ・キムタク狙い
 ・メイサ狙い
といったところで、マーケットは小さくないと思う。

興行的な成否は知らないが、作品としてはどうだろう。
おいらは、『ヤマト世代』に入ると思うので、その目線での
感想になる。

正直、ビミョー。

悪くはないのだけども、ヤマトの原点には

戦うことの愚かしさ、悲惨さ


という明確なメッセージがあった。
更にあんなに昔の作品なのに、環境保護の原点のような
発想も盛り込まれていた。

それがない。ハリウッド的と言うか、敵キャラは”悪”
そのもので、絶滅しようがどうしようがお構いなし。
人間性も経緯も何もかもを無視してしまう。

そういう話だったかな?
『愛』を語る資格のある物語かな?

平たい表現で恐縮だが、
ターゲットの琴線をくすぐる演出に特化しただけの作品
と映った。

いや、娯楽作品として、決してつまらないと言っている
訳ではない。

ヤマト世代としては、原作がその後に与えた影響の大きさ
を基準に考えてしまうので、期待が大き過ぎるというのは
充分に承知している。

しかしだ。
キャストもいいし、マーケットも広いからといって、
そんなに守りに入らなくてもいいじゃないですか、と
言いたい。

足りないとしたら、提供者側の誇り、かな。

ほーら。
結局、ヤマトだけのおハナシじゃない。おいらも含めて、
誇りを失った世情の問題になる。

考えすぎ?

いや、屁理屈かな(笑)



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