変化を受け入れることと経緯を大切にすること。バランスとアンバランスの境界線。仕事と趣味と社会と個人。
あいつとおいらはジョージとレニー




----------------------------------------------------------------
 <目次>      (今回の記事への掲載範囲)
 序 章         掲載済
 第1章 帰還     ○(1/5)
 第2章 陰謀     未
 第3章 出撃     未
 第4章 錯綜     未
 第5章 回帰     未
 第6章 収束     未
 第7章 決戦     未
 終 章          未
----------------------------------------------------------------
第1章 《帰還》  (1/5)

   【現代 A.U.C 2688年 春】

 狭い部屋の中で、皆がスクリーンを見つめていた。そこには、この国が置かれている状況を如実に示すニュースが流されている。キャスターの男は涼しげなチュニカを着て、視線を原稿とカメラの間を相互に行き来させながら、あくまでも淡々と説明していた。
「皇帝から提案された我が国王陛下との会談について本日、王室から正式なコメントが発表されました。」
そこで一呼吸置き、やや物々しげな表情に切り替えて、発表文の朗読に移った。
「先日、帝国皇帝を名乗ってローマを占拠している者から、我が国王陛下に対して会談が申し込まれたが、我が国としては、不正・違法に我が領土を支配しようとするあらゆる者と譲歩する考えは無い。遠からず我々は彼等を裁き、陛下は首都ローマに凱旋されることであろう。」
短い発表文を読み終えた男は、国営放送のキャスターらしく解説を始めた。
「不正に我が領土とローマを占拠しておいた上に、こちらに謝罪しに来るのであればまだしも、陛下を呼び出すとは不届きにも程があると言うものです。」
王室の発表には皆が興味を示していたが、予想通りのありきたりな解説が始まるや、誰もがスクリーンから目を離してしまった。
 そこでニュースの上映は打ち切られ、この日の本題であるフィルムがスクリーンに映し出された。写されたフィルムは、大昔のノンフィクションである。暑くも寒くもない季節の典型的なこの日、部屋の空調は停められており、流れる映像に併せて左右のスピーカーから響く音響が淀み無く耳に届く。フィルムを見るならこの季節に限る。何しろ、この部屋の空調のやかましいことは凄まじく、特に冷房に至ってはスピーカーの性能的限界までボリュームを上げないと、聞き取れない台詞が出て来てしまう程なのだ。そういう意味でこの日は好条件に恵まれていたのだが、フィルムの内容が頂けない、というのが部屋にいる大多数の者の本音であった。そして、映像の中で進んでいく物語は猛暑の季節であり、観ている内に実際よりも部屋が暑く感じられてしまうのだが、これ位の暑さなら空調の音よりもマシか、という不愉快な選択を視聴者に強いてもいた。そんな中、大昔を再現させたフィルムは、いよいよ佳境に入ったようだ。


   【A.U.C 709年  夏】

 長く狭い石畳の道を、数名の男達が歩いて行く。丘の上の議場を目指して。既に夜明けから数時間が過ぎて気温が上昇しており、蒸すような暑さと石造りの街に特有の誇りっぽさが人々を包み込んでいた。はるか遠方より豊富な水をこの街に引き入れている水道は、浴場というこの時代としては奇跡的な設備を実現させていたが、それは、この暑さにあっても街が汗臭さに覆われることを防ぐ、という恩恵を人々にもたらしてもいた。
 人々は時代の権力者である男とその取り巻きを見るために道端に集まって来ていたが、人垣ができる程のその密度の高さは、夜明けから昼食の間に公の活動の殆どを行なう習慣を持つこの国にあって、男達への民衆の興味の強さを物語っている。人々は不安と希望が入り混じった複雑な視線を男達に投げかけているが、男達の未来への希望と勝者の誇りが周囲の空気を張り詰めさせており、その静けさは、彼等の話す声が足音とともに議場まで届くのではないかと思わせる程であった。
「大丈夫だ。ポンペイウス派にもう力はない。」
「しかしディクタトール、彼奴等のオリエントでの影響力は見くびれません。オチデントにおいてでさえ、イスパニアには支持基盤があります。エジプト王家はあなたが抑えましたが、そのやり方に共和派は強く反発するでしょう。」
「もっともな話だ。まず、オリエントの話が深刻だ。我々の覇権に関わるのでな。しかし、対策の準備は進めている。オチデントは既に手を打ってある。エジプトについても考えがある。当面の間、諸君は共和派工作だけを考えれば良い。共和派に早くケリを付けて、オリエント対策を完遂させねばならん。」
「市民会からの支持は磐石です。元老院とて……」
独裁官が話を遮った。
「もう良い。私が勝つことを私が保証しよう。諸君には共和派工作について個別に考えてもらいたいことがある。」
既に頭髪は残り少なく体格も標準的な齢五十を数える男は、戦場では絶対的な将軍として圧倒的な戦績を残した。また、この時代の男らしく髭を蓄えていないので、細面な輪郭が露になっていたが、その顔つきは美男子とは程遠い。にも関わらす、この世界帝国の首都において、彼を上回るプレイボーイはいないらしく、貴族階級の婦人の多くがこの男と関係しているとの噂は絶えない。遠目に見ているだけでは、この男のどこにそれだけの才覚が備わっているのか、分かりはしないだろう。眉間に深く刻まれた皺だけが、思慮深さを物語る程度なのだ。しかし、彼と会話してみるとその迫力に誰もが怖気づき、同時にその魅力に引き込まれてしまうというから不思議だ。そんな最高権力者から頼みごとがあるという。取り巻きの一人が、恐る恐るその内容を確認しようと言葉を発した。
「個別に、と申しますと?」
ただ権力者にへつらうのではなく、役割を与えられれば何を置いても成し遂げようという意思を湛えた目を確認した独裁官は、順を追って話しを続けることにした。
「どこよりもここローマが危ういことには気付いていることと思う。元老院は一枚岩ではない。そこで……」
幾重にも街路地が交差する所に差し掛かった時、何者かが男達に突進して来た。手には短剣が握り締められて敵意に満ち満ちていたが、独裁官を守るべき取り巻きも彼らを見守る市民も、標的が独裁官であることは明らかなのに、彼が倒れ込むまで身動き一つできなかった。日陰でさえ輝くナイフの切っ先が切り裂いた男の腹部から流れ出す血を見て、近くの市民が悲鳴を上げた。それは連鎖的に広まって行くかに見えたその時、静寂をもたらす声が独裁官の口から辺りに響いた。
「賊を捕らえろっ! 大事無い、諸君。私はころんだだけだ。彼の容態を見てやってくれ。」
路面を血で染めたのは、独裁官ではなかった。独裁官は、幾つかの擦り傷と軽い打撲を被ったが、それは彼を亡き者にしようとした刺客の思惑とは程遠いものでしかなかった。刺客以外、誰も動けなかったように見えた一瞬の出来事の中で、取り巻きの一人が咄嗟に身を呈して独裁官を守っていたのだ。哀れにも彼には既に意識も無く、強力な権力者を守ったという栄誉と引き換えに死を賜ったのである。彼の犠牲は、彼の血縁や縁故の者達の未来を権力者が明るく照らすであろうことを約束した。不安定なご時世にあって、それは彼の望む姿だったのかもしれない。実際のところ、咄嗟のことでそこまで考えての行動ではなかったであろうが。
「三人まで捕まえました。まだ二、三人いるようですが、逃がしはしません。」
取り巻きの一人が、市民に袋叩きにされてボロ雑巾のようになった刺客を引き連れて来た。
腫れ上がり、よく見ないと誰だかわからない刺客達の顔を、独裁官は一人づつ見つめた。こともあろうか、その中に腹心の部下が含まれていることに気付いた時、独裁官は思わず呟いた。
「ブルータス、お前もか……。」

 独裁官は、自分の身代わりになってくれた者の死体と、捕まえた刺客達を議場に連れ込んだ。
「元老院議員諸君、幸運にも私は生きている。彼の犠牲によって。」
大袈裟に死体を指差し、暫しの黙祷の後、刺客に振り返ってから独裁官は続けた。
「そして、彼を殺し、私を殺そうとした者どもがここにいる。彼等はいかなる信念に基づいているのだろうか?」
両手を広げ、周囲を囲む議員に問い掛け、絶妙のタイミングで自らが応えはじめた。
「どのような信念にせよ、彼等の信念は強固だろう。」
そこで独裁官は刺客達に数歩近付いてから、おもむろに共和派議員達の方に振り向き、あくまでも冷静な声で語りかけた。
「しかし、私の信念は誰よりも強くて固い。そして、ここにいる刺客達を動かしたヤカラがいるのは明白であり、それが誰であるかを私は知っている。私は、決してこのままにすることは無いだろう。」
共和派の議員の中には、緊張の余りに卒倒する者が出始めた。独裁官は暫くその様子を眺めていたが、自派と共和派を問わず議員全員に告げた。
「但し、私は以前の独裁官ではない。私なりのやり方で対処したいと思う。諸君の協力をお願いしたい。」
絶妙である。共和制の急進派は殲滅するが、併せて元老院との協調も匂わせたのである。
再び死体の方を見つめ、独裁官は締めくくった。
「本日は彼への哀悼の意を込め、これにて閉会することとする。」
散会する議員達は家路に付くが、中には拘束され、生き地獄へ連れ去られる者もいた。議論が白熱することはよくあることで、そんな時は議場が体臭に満ちるものである。しかし、この時は独裁官が一方的に短時間の話をしたに過ぎなかったのだが、議場は蒸していた。それは普段とは異なり、冷や汗によるものであったに違い無い。

 そこでフィルムが終わり、映写機のライトがスクリーンを直接照らしはじめ、その眩しさに見る者皆が我を取り戻した。いつものように、映写機のカタカタという音と皆の口臭に部屋が満ちていることを嫌が上にも認識させられる瞬間である。部屋の照明が付けられ、階段状に設置された木造の机に寄りかかっていた体を起こし、大きく伸びをする者、欠伸を噛み締める者、それぞれの動作が露になり、皆の意識が現代に帰って来た。決して楽しげでもなく、集中力に満ちた雰囲気でもなかったが、そんなことはものともせず、壇上に初老の男が悠然と立ち上がった。このフィルムを写した張本人であり、部屋にいる大多数とは異なり、映像を堪能した男である。

<続きます>


ランキング参加中です。
宜しければクリックをお願いします。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ
ブログランキング


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





今、諏訪湖付近にいます。
知人からもらった宿泊ギフト券を使っての宿泊。
こんな高級旅館に泊まったことが無いおいらとしては、おろおろしっぱなし
なんだけども、値段ってのは伊達じゃない。
部屋は綺麗だし、メシは美味いし、風呂は素敵だし、サービスは洗練され
ているし、仲居さんは美しいし。。
部屋の眺望も素晴らしい。チェックインしたのがちょうど夕暮れ時。部屋の
窓から見渡せる諏訪湖は、素晴らしく綺麗でした。
夜には、諏訪湖から花火が上がって、特等席にいるような感じも味わえたし。

さてさて、温泉をレビューしておくと。
諏訪の温泉はいわゆる単純泉。無色透明無味無臭の万能温泉である。
今回泊まっている「浜の湯」さんのお風呂は、必要に応じて適宜「加温」
「加水」しており、「循環」もしていて、「塩素消毒」もしている。
入浴剤は入れていないらしい。
この情報だけ見ると、温泉通的にはダメ風呂に分類される可能性が高い。
源泉掛け流しの要件は満たしていないのだ。
正直、おいらも最初はがっかりしたし期待もしていなかった。
ところが。
清潔で綺麗な脱衣所と浴場。美しくアレンジされた浴槽と景色の配置。
そして、あくまでも無色透明なお湯は決して汚れを知らない。日帰り入浴
施設のような塩素臭も殆どしない。
シャンプーやリンスは結構いいものだし、ボディソープや石鹸も悪くない。
角質除去ジェルや、潤い系の乳液が置いてある男性風呂ってのも珍しいと
思う。大浴場の入り口では、スリッパを脱いで脱衣所に入る。何処でも同じ。
ここが違うのは出る時。自分が履いて来たスリッパなんて、普通は分からな
くなっているもんだと思うが、ここでは消毒済のスリッパが帰り用に用意され
ていた。何とも気持ちのいいことではないか。
という訳で、顔からこんなに角質が取れるってことに驚きながらも、テカテカ
になってご機嫌のおいら。

こんな温泉があってもいいし、嫌いじゃない。

惜しむらくは、通信環境が極めて不安定なところ。おいらのモバイル環境は
AirHに支えられているんだけども、1分に1回は接続が切れる。部屋が10階
だからかなぁ。上下方向によわいんだよね、無線通信は。携帯で繋ごうにも、
充電機器を忘れたのでバッテリーダメだし。

なので、この記事の投稿も涙ぐましい努力がつぎ込まれている。
いつも立ち寄らせてもらっているお気に入りのサイトにも入れないし、戴いた
コメントにも返信できない始末。
インフラ関係のお仕事をしている方々、独特の大変さがあるんだろうなぁ。
どこの業界も大変なのは当たり前なんだろうけど。
分かっちゃいても、滅茶苦茶腹が立つすぃ、インフラがダメだと。

また切れてるよ、再接続の操作中にまた切れるって!

ムカつくぜ、全く。


ランキング参加中です。
宜しければクリックをお願いします。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )





「あなたは、宇宙人が存在すると思いますか?」
「分からない。」
おいらの答えである。
否定する証拠も肯定する根拠も無いから。
死後の世界や神の存在についても、同じことが言える。

「あなたは、宇宙人の存在を信じますか?」
こう問われれば、
「信じます。」
がおいらの答えになる。信心に根拠は要らないからね。
でもさ、広大な宇宙の中で、地球だけに生命や『意思』が存在すると考える
方が不自然だと思うんだよね。だからと言って、生命同士が接触しているか、
つまり、宇宙人のUFOが存在するか、となると、おいらの答えは懐疑的。
互いが直接的に接触するには、宇宙は広大に過ぎると思います。

神については、本当に分からない。でも、死後の世界の存在は感じることが
ある。魂の不滅を感じると言った方が近いかな。勿論、存在して欲しい、とい
う願望が先にあるんだけども。

前振りが長くなったが、今風の言葉で言うとスピリチャルな知人がいて、その
人に怖いことを言われた。
「あんた、このままだと癌になるよ。」

えーー!! マジですかーーー!!!

信じる心もあるのだけど、それ以前に余りの恐怖から、云いつけを守っている。
今、この時、巡り合せには意味があるはずだ。
おいらには、未だ生きて、成すべき役割があるのだろう。

それが何なのかまで教えてくれると楽なんだけどなぁ。。

おっと、ゴメンなさい!
自分でも考えます。

因みに、おいらのスピリチャル先生、江原さんとはかなり違った感じの方です。

いや、ただそれだけのこと。


ランキング参加中です。
宜しければクリックをお願いします。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )





今、甲子園球場の近くにいる。
東京から見た時、という距離感では、とても近くにいると言っていいだろう。
そして今日、東京の仲間と落ち合って食事してみた。
おいらは西宮育ちなので、色んな店を知っているだろうとの期待を持たれても
いるだろう。
正直に言います。
実は、余り知らないんです。それには2つの理由がある。
一つは、二十歳前に東京に出たおいら。所詮は10代の小僧が知っている店
なんてたいしたことが無いのが殆どで、更に20年以上も経てば無くなってしま
うところもある。
もう一つは、阪神大震災。あの時、おいらは東京で入院(病気)していた訳だが、
傷跡は、今も未だ完全に癒えたとは癒えないようだ。爪あとの修復で、町並み
はガラッと変わった。無くなった店、移転した店、作り変えた店。無数の新たな
出店。1年に1回も帰省しないおいらにとって、それらを把握しておくのは不可能。
たとえ可能であったとしても、その価値は見出せないし。

言い訳はこれくらいでいいだろう。
西宮には、苦楽園という所があって、その奥に樋之池という所がある。苦楽園
から樋之池にかけて、洒落た店が立ち並ぶ。
その中に、知人がお気に入りの店があるとうので、そこに行ってみた。
イタリア料理店。

結論から言うと、とても美味しかったし、面白かったし、リーズナブルだった。
知人とその彼女とおいらとパートナーの4人。飲むわ食うわ、した訳だが、どれも
美味いし、趣向が凝らされていた。ワインだって、供された時の温度といい保管
状態といい、とても気が遣われていることが伝わって来た。
東京で同じ品質のイタ飯を食うには、いったい幾らかかるだろう。そんな下世話
な想像に耽りながら、この夜はおしまい。

最後まで迷った和食屋さんと、もう1件のイタ飯屋さんともども、今後使わせて
もらうことにしよう。

ご馳走様でした。とても美味しかったです。


ランキング参加中です。
宜しければクリックをお願いします。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





大概のヤツには、何某かのいい処がある。極めて稀に、いい所の無いヤツが
いるが、それはヤツの良さにおいらが感付けないだけ。もっと修行が必要だ。
これはおいらのポリシーであり、信念であり、自信もある考え方なのだ。しかし。

裏切られた。

心の底からダメだと思う人間に出会ってしまった。良さに気付けないおいらの
方がダメなんだよ、といつもの自問自答。
それでも怒りは収まらない。こんなヤツ、実在するんだ。
世の中広いわ。

生活上で関わるとある人間の話なんだけども、こんなに腹が立ったのは久し
ぶり。このまま終わらせる積もりは無いのだけども、不安もある。

ここにも幾つか記録したのだけども、最近、どうも上手くいかないことが多い。
上手く行かないと言うより、思い通りにならない、と言った近い感じ。
勿論、如何に周到に準備しようとも、どんなに優れて得意な分野であっても、
そうそう思い通りになるもんではない。それは分かっている積もり。

何が不安かと言うと『おいらの方が変なんじゃないの?』ということ。
論理性に立脚してこそ日本人、そう考えて来たおいらにとって、好き嫌いや
合う合わないと同じレベルで、論理的であることが必要です。仕事的にもさ、
そういう基準が求められていると思っているので、そういう訓練もして来たと
考えている。

でも。

最近、ちょっと他人とおいらが違う、と思うことが増えた。意見が対立した時、
そいつとおいらのどちらが正しいか、それは理性に従うべきだ。だから、極力
先入観を取り払って判断しようとするんだ、おいらは。その結果、やはり意見
が噛み合わない。こういうことが続くと、おいらの方がおかしいように思えちゃ
う訳さ。

結構深刻な悩みだったりする。
パートナーに相談してみた。
目的や役割、責任や義務、そういった要素で事象を切り分けて考えること。
それができてこそ大人だと信じて来たおいら。

「そんな人は多数派じゃないよ、そういう考えでは多数派には属せないよ。」

もっと優しい言い回しだったし、他にも色々言ってくれたと思うのだが、この
指摘は効いた。
改善は自己否定から始まる?

しんどいでしょ、それ。


ランキング参加中です。
宜しければクリックをお願いします。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )





楽しみにしていた甲子園8/26(土)の対G戦。
都合で行けなくなって、ちょっと悲しい。
じゃ、早速今週を振り返ってみるかな。
振り返るのが、あまり楽しくなくなってきたな。
どーしてかな。

8/19 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計   先発全員15安打! 福原9勝目!! 
T    0 0 0 3 5 1 0 0 1 10   福原、自ら打たんでもええぞ~(笑)。
S    0 0 0 1 2 1 0 0 0  4   古田に難しさ教えたれぇー!!

8/20 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計   若手とベテランが噛み合った見事な試合!
T    0 0 2 0 5 0 1 0 0  8   よっしゃ、よっしゃ!
S    0 0 1 0 2 0 0 0 0  3   わっしょい、わっしょい!!

8/22 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計   こういうことしてると・・・。HRでしか点が
T    0 4 0 0 0 0 0 0 0  4   取れないチームに明日は無い。久保田お帰り♪
C    0 0 0 3 0 0 2 0 X  5   広島前田の3k塁打は敵ながらあっぱれ。

8/23 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計   先制点取るとロクなことがねぇな、全く。
T    2 0 0 1 0 0 0 0 0  3   11安打14残塁って(怒)!
C    3 0 1 0 1 3 0 0 X  8   下も心配だなぁ。歳かなぁ。。

8/24 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計   12安打で2点! 久保田が失点、、、それは
T    1 0 0 0 0 1 0 0 0  2   いい。慣らしだからね。広島にも意地が
C    1 0 0 0 0 0 0 2 X  3   あるわな。しょうがねぇ。

8/25 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計   福原で落とすのは痛いけど、上原ってばやっぱ
G    0 0 0 0 0 0 5 0 0  5   凄ぇよ。
T    0 0 0 0 0 2 0 0 0  2    ワンチャンスの違い。まいった。

という訳で、2勝4敗な週の結果でした。
先日は、『広島の鯉担当』なんて生意気を言って申し訳ありませんでした。
竜が中休みしている時に、同じく大連敗中。
ペナントの行方もあるけど、来年以降を見据えたチーム作りの方はどうですか、
岡田監督さん?
何?
相変わらず難しい?

こらー!
先々週、先週から何の進歩も進捗もないぞーー!!

あー、すみません。
岡田監督に代打亀山お願いします(by 中村)。


ランキング参加中です。
宜しければクリックをお願いします。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )





おいらはIT業界のソフトウエアに関する仕事に従事している。この分野では
何処でもそうだと思うのだが、基本的にプロジェクト制を採用している。
色んな仕事があるけど、今やってるプロジェクトは息が長い部類に入るもの
で、この秋には6年目を迎える。その間、色んなことがあった。少しの素晴ら
しいことと、心を凹ます数多くのこと。どれもこれも、おいらの血なり肉なりに
なったことだろう。一人では何もできないおいらにとって、こんな経験をさせて
もらったことには、感謝している。周辺の方々、関わられた面々。
本当にお世話になりました。

こんな思い出話をしているのは、他でもない。
大きな節目を迎えた訳さ。
いやしかし、長かったなぁ。。

等と想い出にふけっている訳にも行かないのだけども。何でもそうなんだ
ろうけど、後ろ向きの身の処し方ってのが一番難しい。前進より退却にこそ
技量が問われる。撤収と退却は違うのだ。
今後のことを同時に考えながら進めなければならない。
色んな会社の、色んな人の、色んなレベルの思惑が錯綜して。。。
面倒臭さもひとしおだよ。
そんな時に限ってトラブルが起こったりする。

ははは。

おいらのモチベーションは無限大か?

腹が立ったりもするけど、実際のところ自分の力の無さが生んだ結末だし。
じゃ、という訳じゃないけど、やっぱり真摯に真面目に一生懸命にやるしか
ないじゃない。

しかし、疲れたな。

信じて付いて来てくれたみんな、本当にゴメンよ。
本当はおいらにだって言いたいことはいっぱいあるんだよ。

みんなそうだろうけどね。


ランキング参加中です。
宜しければクリックをお願いします。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )





----------------------------------------------------------------
 <目次>      (今回の記事への掲載範囲)
 序 章          ○(2/2)
 第1章 帰還     未
 第2章 陰謀     未
 第3章 出撃     未
 第4章 錯綜     未
 第5章 回帰     未
 第6章 収束     未
 第7章 決戦     未
 終 章          未
----------------------------------------------------------------
  《序 章》  (続き 2/2)

 ルナが立ち去ったことで、正面の門が閉じられた。ようやく男の入城手続きの再開である。門兵が馬車の客室を確認するために歩み寄って来た。
「失礼致します。他に同乗されている方はおられませんね?」
男は無言且つ無表情で門兵を見据え、問題が無いと言う意思を表明した。
「失礼致しました。ブリテン王宮へようこそ。」
門兵は丁寧に馬車の扉を閉め、勝手口の門を開けた上で、御者に進行を促す合図を送る。ゆっくりと動き出した馬車は、厚さが二メートルはあろうかという壁に開けられた門を潜って入城した。そこには広大な芝生の空間が広がっており、敷地の内部に向かう石畳の道が何本も延びていた。季節が良ければ芝生は青々と地面を覆って、石畳の道とのコントラストが風情を華やかに彩ったことだろうが、今は薄茶色に染まって、寒々しさを一層引き立てていた。そんな風景の中を、馬車は同じ速度のままで宮殿に向かう道を進んで行った。
「帝国の皇宮程ではないな。」
初めて見る王宮に対する男の感想であった。いや、精一杯の抵抗であった。偶然にもルナという青年に遭った。それは男にとって初めて皇帝に謁見された時をも超える衝撃であった。魅力的で、威厳に満ちていて、なのに距離感を感じさせないその様子は、皇帝すら凌駕する強烈な印象として男の心に刻み込まれたのである。人との関わりに無関心で癇癪を起こすこともあるという青年に関する一部の評判は、全く信じられないか、それさえも魅力としてしまうだろうと思われた。しかしながら、これから引き起こす事象を考えると、ルナに心酔してしまうのは思わしくない。そこで、帝国が王国よりも優っている点を探して、それを心の支柱にしようとしたところ、皇宮が王宮よりも規模において勝っていることを見出し、自らを戒めるために敢えて声にしたのであった。
 元はと言えば、この城の原型がこの地に構築されたのは千年以上も前になる。しかし、帝国の文化・文明圏から言えば辺境中の辺境であるため、城とは言ってもそれは簡素で粗末なものでしかなかった。その当時、既に豪奢で巨大な建築物が帝国の版図を埋め尽くしているかに思われていたが、この地はまるで繁栄を拒絶しているかのように辺境であり続けた。故にひっそりとしてはいたが、戦略上の要衝でもあるため、忘れられるでもないが栄えるでもない、といった微妙な均衡が保たれて来たのである。
 そんなこの地に転機が訪れてから、ちょうど百年が経とうとしていた。帝国の王統が分裂し、一方がこの地に居を構えたのである。双方が自らの正当性を主張するという、二千数百年に及ぶ帝国の歴史の中で幾度となく繰り返された出来事である。ただ、『王家の秘蹟』と呼ばれる皇位を継承する儀式が導入されて以降は、皇族が袂を分けて並列したことはなく、初めての事象という唯一性が分裂状態を長期化さしめていた。
 皇族が住まうには似つかわしくなかった城は、大規模な宮殿を擁する立派なものに増改築され、一個軍団の軍団基地としてのみ機能していた町は、皇族の流入に伴って急激に増加した人口を支える大都市へと変貌した。そして街の人々はいつしか、城の主が統治する国を、その版図の大部分を占める島の名に因んで、『ブリテン王国』と呼ぶようになった。当初、支配階級を形成する城の住人達は、帝国の亜流のようなこの名に抵抗を見せたが、自らこそが正当であることを主張するために、まずは帝国との差異を明確に打ち出す必要に迫られており、止むを得ず受け入れたと言う。以来、ブリテンの皇族はブリテン王家を名乗り、現在に至る。
 城に関する記憶を呼び起こしていた男は、馬車が停止したことで一旦思考を停止させた。いよいよ、なのである。脈が高鳴るのを感じた。汗が手を覆い、脇を流れ落ちるのを感じていたが、表情を崩すわけにはいかない。涼しげな顔をして馬車を降りた男は、そこで宰相に迎えられた。
「ご苦労。陛下は既にお休みになられている。」
それだけ言って宰相は歩き始め、男が後を追った。これから一大事を起こす作戦を考えると、極めて平穏である。真夜中過ぎでは、稀に哨戒している憲兵がいる程度で、彼等とて宰相を認めては、略式の敬礼をするだけでその場を立ち去る。他に城内で男を見たのは、門兵と御者しかいない。いずれにせよ、帽子の男、程度にしか認識されていないだろう。狙い通りである。この作戦を説明された時、男は時間帯に疑問を持った。真夜中では余りに怪しくないか、と。宰相が言うには、日中の国王は王室にいて、出入り口には親衛隊が控えている。宰相と言えども、部外者を王室に入室させるに当たって、親衛隊の追求を拒むことはできない。例え少々疑わしくても、親衛隊に出くわさないことが最も重要だと説かれた。そういうものなのだろう、とその時はやり過ごしたが、今は気が気ではない。憲兵とすれ違う度に男の緊張は高まり、目深にかぶった帽子の中から、今にも冷たい汗が流れ落ちそうであった。
 また男は、ルナに遭遇したことを宰相に告げるべきかどうか、迷っていた。結局それが告げられることは無かったのだが、あるいはそれが男のルナに対する心情を物語っていたのかもしれない。
 そんなことを気にする様子も無く、宰相は黙々と歩き続ける。男も後を追う。そんな無言の数分が過ぎた後、宰相の私室に到着した。ここで一度だけ振り向いた宰相が、顎を振って男に入室を促した。
 宰相の私室には、王の私室と繋がっている専用の扉がある。緊急時に王と宰相の連携が保たれるための設備である。その扉を使うことが、親衛隊に会わずに王と男を接見させる唯一の方法なのだ。この扉の存在を知った時、男は安堵の溜息を漏らしたものだ。ところがどんな設備にも、それが元来持つ能力とその運用は必ずしも一致しない、という宿命がある。この扉は『緊急用』設備なのであって、平時にそれは運用しない、という不文律があった。つまり、宰相が扉を開くということは、それだけで王に非常事態の発生を告げるに等しい行為であり、王を警戒させてしまうだろうという危惧があった。親衛隊を避けるという意味以外にも、深夜を選んだのには訳があったのである。王が眠りに落ちてから、こっそりと忍び込もうというのである。最後の詰めの部分が、何とも稚拙な作戦と言わざるを得ない。それがこの宰相の陰謀謀略における限界なのだろう。元々は人がいいということなのかもしれない。

 人の気配に王は目を覚ました。王家の人間たるもの、人の気配をよむにはもとより長けており、それが殺気を伴ったものであれば尚更である。あの扉が開いたからには、この殺気を持って侵入して来た者は宰相か、あるいは宰相が手引きした何者かである。瞬時にそこまで見通した王は、同時に既に何をしても手遅れであることをも悟った。寝台に横たわったままの王に近付いた宰相は、王が目を開いていることに驚いたようである。
「未だお休みではなかったのですか、陛下。」
宰相の顔を見上げ、ゆっくりと上体を起こした王は何も語らない。
「日中の激務をお考えください。夜はゆっくりとお休みくださいませんと…。」
絡んだ痰を切る王の咳払いが宰相の言葉をそこで遮り、静かに話し始めた。
「そうも言っておられん。奇妙な時間に奇妙な所から、奇妙なヤカラが舞い込んで来ることもあるのでな。」
不敵に笑みを湛える王の視線は、宰相の後ろに控える男を捕らえている。宰相も男も、あからさまな嫌味を言う王に対し、小細工することをやめ、目配せでその意思を確認した。ところが、切先を制したのはまたも王であった。
「秘蹟を放棄したのが、そんなに気に入らないのか?」
見当違いである。確かに、『王家の秘蹟』によって皇族の末裔だけが持ち得る力、それを放棄した王の真意は量れない。しかし、宰相がここを訪れた理由は他にあった。
「陛下、恐れながら議論は致しません。」
緊張はしていても、確固たる意思を湛えた瞳が王を見据えた。そして宰相の後ろの男が、目深に被った帽子をゆっくりと取った。王は、男の素顔を見て初めて絶句した。
「お前は…。」
男の顔は王と瓜二つ、いや、王そのものであった。
「影武者、という訳ではございません。お分かりですね?」
宰相がこれまで如何に周到に準備を進めて来たのか、それを男の風貌が物語っていた。あらゆる抵抗は意味を成さないに違いない。
「もしも影武者であったのなら、完全にその役目を果たせたであろうに・・・。」
王が宰相に掛けた最後の言葉であった。そして宰相は、そのまま王を連れてその場を去った。そして王の寝室には、宰相が連れ込んだ男だけが残っていた。

この時には、『王家の秘蹟』の玉石がその活動を停止していたが、それに宰相が気付いたのはこれより一年近く先のことであった。

<続いたりして>



ランキング参加中です。
宜しければクリックをお願いします。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ
ブログランキング


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )





檜を組み上げて創られた浴槽は、膝丈まで掘り下げた地面に埋め込まれている。
同じく檜製の水路には、やや白味を帯びた源泉がとうとうと流れ続け、浴槽の中
をお湯で満たしていく。静かな湖面を思わす湯面は、水路から常に供給され続け
る源泉に叩かれ、わずかに波紋を広げている。
水の音。
静かな山並みは、小鳥のさえずりとかすかに吹き抜ける風の音が断続的に響い
ているが、掛け流される温泉の水流は、それらの音達と見事な調和を見せる。
光の色。
木々とその枝、そして葉。陽の光は緑を通り抜けて柔らかさに満たされ、かすか
に揺れる湯面に微妙で繊細な彩りを反射させる。
森の香り。
これこそ自然の匂い。それに源泉の硫黄臭が加わり温泉地独特の風情を醸す。
人の気配。
誰もいない。温泉街の雑踏とは切り離された世界。それでいて、孤独は圧迫感
を伴わず、様々な人々の意識の残留を感じさせる。

山あいの温泉。露天風呂。日本に生まれ育って良かった、と思う瞬間の一つ。

おいらが理想とする温泉とは、こんな感じなのかな。
最も近いのは、草津温泉「草津ホテル」の露天風呂。
行こうかな、もう少し涼しくなったら。

その前に、山梨の温泉達には入りに行くけど。

心身を癒す温泉。素晴らしい。
しかし、こだわるまい。
理想から遠いこと、僅かに違っていること、そういったことに立腹しては本末転倒
だよ。その温泉の良さを受け入れたい。受け入れられない所には、行かなければ
いい。それが温泉を楽しむ奥義、極意。

ほんまかいな。


ランキング参加中です。
宜しければクリックをお願いします。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





言わずと知れた「日本沈没」を見た感想である。
開始から10分は、なかなかどうして見応えがありますよ。

パニック映画ってのは、映画の中で大量に人が死んでいく。それがパニック
映画の宿命だからしょうがないんだけど、フィクションだからって人を殺しても
いいってことではない、と考えるおいらには、余り好きになれないジャンルな
訳さ。そういう前提でありながら、少女を救うシーンから始まるこの映画には、
親近感を覚えた。

いいじゃない。

突っ込み処は満載である。人の関わり合いというか、人間ドラマを描こうとし
て描き切れていない側面もある。冷徹な政治ドラマでもないし、英雄物語に
もなりきれていなかった。
要は、日本版の『アルマゲドン』を目指して、途中で失速した感じ。
草薙君をはじめとしたキャストの演技には、それなりに見るべき所はあったと
思うが、邦画が得意とする分野じゃないよね、パニックものは。

ハリウッドを賞賛する訳じゃない。
『メテオ』も『ディープインパクト』も『アルマゲドン』も、
はたまた『インディペンデンスデイ』も『ビジター』も『宇宙戦争』も、
結局は「何だこのエンディングは!?」的な印象だったじゃないか。

などとかっこつけてみても、『アルマゲドン』のラストでは涙腺やばかったけど。

でもさ。
本当に日本が沈没するとなったら、どうするのかな。
などということを少しでも考えてしまうのは、この映画を観た人なら許されるだ
ろう。人は、自然が持つ殺生与奪の法則を切り崩すことができるのだろうか。

この議論を始めると、神様が登場するだろうからやめることにしよう。
別に無神論者って訳じゃないけどね。


ランキング参加中です。
宜しければクリックをお願いします。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )





高校野球、夏の甲子園大会の決勝戦を見ていた。

 駒大苫小牧 VS 早稲田実業
 延長15回で勝負付かず、引き分け再試合(明日)

毎度毎度高校野球には感動させられるのだが、今年は特に凄かったと思う。
無意識の内に、両者を称える拍手に同調していた。

学生時代に、甲子園大会の特集番組を編集するアルバイトをしたことがある。
バイトのことなので、単なるお手伝いでしかないのだが、色々な情報に触れる
ことができた。おいらの頃は、長島三奈は未だ司会ではなかった(彼女も未だ
学生の頃だし)が、その番組は今も続いている。ここからも『甲子園』の人気が
伺える。放映されない映像の中からは、朴訥だったり、純粋だったり、カッコ付
けてたり、斜に構えてたり、そんな生身の高校生が映し出されていた。
かわいいし、素敵だし、魅力的な奴等な訳さ。

感動する心がおいらにもあったんだ。
今日の試合を見て、今も未だあることが分かった。

一安心。

そうは言っても、「高校野球」が今のままでいいと思っている人は少数派では
ないか。いや、調べた訳じゃないけど、感覚的にね。
でも、この感動がある限り、変われない、変わらせてもらえない、ということに
陥らないか、心配でもある。
いずれ変わるのは間違いない。恐らく、急激に変化は訪れるだろう。それまで
の蓄積をエネルギーとした変化の奔流は、大切なものまで押し流さないか。
そして、その変化のトリガーを引くのは、得てして何らかの悲劇であったりする
のではないか。

そんな心配をしているおいらは、まるでどこかの評論家のようだね。
単なる評論家は、何の役にもたたない。
むしろ迷惑で邪魔な存在である。
おいらは評論家ではない。批評家でもない。
自分ですべきことを考えよう。そして、少しでも行動を起こそう。

今日は眠いからもう寝るけどね。


ランキング参加中です。
宜しければクリックをお願いします。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )





なんだかな。
世の中、小泉首相の靖国参拝の話題で盛り上がっていた。
時事問題やニュースはネタにしないことにしていたのだが、たまにはいいっか。

自慢の経済力が低迷し、技術立国の肩書きも取って代わられ、先の見えない
不安に陥っていたバブル後の日本。
そんな状況で日本人の総意を鼓舞するには、ナショナリズムしかなかったはず
で、その一環として「自国の理論、他国への物言い」から国威高揚を目指した
小泉さん。彼は冷徹な政治家ですよ、多分。翼の右左に関係なく、手段として
靖国神社を参拝したんだろう。勿論、もとからの持論をベースにしてはいるんだ
ろうけど。

参拝に対するおいらの賛否は、ここには記録しない。

8/15ではないけど、毎年靖国神社に足を運んではいる。だからといって右傾な
イデオロギーを支持している訳では全くないし、育ちはどちらかと言えば左に傾
いている気もする。天皇陛下の存在は支持するし、社会主義の利点も魅力的
だと思う。

どっちつかず、ということではなくて、日本人として、親として、大人として、自分
の考えを纏める過程にあるということ。
戦争の被害者(広義)の御霊を祭るという結果論より、何が起こったのか、何が
行われたのか、知っている人はいるだろうか。
例えば南京虐殺、そのものの有無を主張する勢力がある。朝鮮半島で日本人
が何をしたのか。強制徴用もしただろうし、インフラの整備もやっただろう。各論
では良否あるだろうけども、総論での判断の為には、まず、事実を知らなければ
ならない。

知らないんだよ、おいら。

米軍戦闘機の機銃掃射から逃げた経験を持つ肉親がいる。国内の話だし、民間
の女性で、当時は子供である。
中国で人々を次々に射殺している日本兵の映像をみたことがある。切り取った首
を死体の股間に置いていた。
おいらが子供の頃に、東南アジアの日本陸軍兵の写真(死体)を見たことがある。
その腹は切り開かれていて、取り出した肝臓をすぐ横で米兵が食べている写真で
ある。米兵は笑顔だった。
これらは、ほんの一つの局面でしかない。しかし、事実である。そして、当事者に
とっては全てである。
広島長崎の原爆ですら、本当に起こったことを知っているか。
戦争とは何か、そんな大それたことまで言うつもりは無い。ただ、日本人の過去
の営みとして、悪しき事実として、そして双方とも凄惨を極めた当事者として、
知っておかなければならないこと、目を背けてはいけないこと、それらに対して、
我々は余りに無知ではないか。

神社の制度という我が国の伝統文化、大切だけども、起こってしまったこと、
やってしまったことという事実の前に、守るべきものが何なのか、自ずと結論は
出よう。

英霊への参拝と戦後処理、同列同時に議論してはいけないのかもしれない。
そうであるのなら、個別別個に構えられる仕組みを作ればいい。
拘るべきことは何なのか。

考えよう。

和を以って尊しとする、素晴らしい伝統文化を持つ日本。考えた上で平和に至る
ことができる最短距離にいるはず、という自負と自尊心。
それらに掛けて、守るべきこと、主張すべきこと。

考えよう。

個々の持論各論は、事実の上に立脚しよう。

日本だけで300万人が死んだんだ。
凄まじい数の人々を殺したんだ。
これは、紛れも無い事実なんだ。


ランキング参加中です。
宜しければクリックをお願いします。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )





あ、横浜担当の虎です。今年は広島の鯉担当も襲名致しました。
どぞよろしく。

竜担当の鯉さん、調子はいかがですか?
虎はというとですね。
来年以降のチーム力向上に向けて若手を積極的に起用するのか、竜の独走を
停滞させられる位置にいる唯一のチームとして振舞うのか、とても難しい局面に
差し掛かっています。
高度な政治判断と、長期的短期的両方の戦略とそれに沿った戦術、実態に即
した柔軟な実行力、とても優秀な指導者が必要になっています。

現監督の岡田さん、あなたはどうお考えですか?
何?
目の前の試合を全力で戦うこと?
それだけ?

こらーーー!!!

8/12 1 2 3 4 5 6 7 8 9  計    竜さんにマジックが点灯した試合。お見事
T    1 0 0 0 0 0 0 0 0   1    でした。先発全員安打とは凄まじい。大事
D    1 4 1 1 2 2 0 0 X  11    な試合で結果を出す。竜には勢いがある。

8/13 1 2 3 4 5 6 7 8 9  計    一機にマジック減らしを図る竜。・・強い。
T    2 0 0 0 0 0 0 3 0   5    アレックスというヒーローが出て、福原が
D    2 0 1 0 0 0 4 6 X  13    先発した試合までをも落としてしまった。

8/15 1 2 3 4 5 6 7 8 9  計    めでたい! 素直に喜びたい! イガーが
B    0 0 0 0 1 0 0 0 0   1    完投で10勝目。アニキが1k試合連続達成!
T    0 0 1 0 1 1 3 0 X   6    ファン冥利に尽きる試合だ。

8/16 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  計   勝ちは付かなかったが、やっと安藤に勝ち
B    0 1 0 0 0 1 0 1 0 0  3   相当の結果が出た。浜中のサヨナラはいい。
T    0 1 1 0 0 0 1 0 0 1X 4   来年に繋がる試合ではないか。

8/17 1 2 3 4 5 6 7 8 9  計   相手もプロ。こういう日もある。しかし、下柳を
B    0 0 0 2 0 2 3 0 0   7   擁しての惨敗は痛い。そして、先制した時に
T    1 0 0 0 0 0 0 0 0   1   惨敗するクセ、直す必要がある。

8/18 1 2 3 4 5 6 7 8 9  計    全く雑な試合しやがって。。 
T    5 3 1 0 0 1 0 0 1  11   江草とかウイリアムスとか、ストライクを投げ
S    2 0 2 0 0 1 6 0 1X 12     られないヤツは投手じゃねぇーよ!

金本はペナント獲りを諦めていないという。
鉄人の言葉に、ファンも盛り上がった。
そして、折角盛り上がった雰囲気に冷水を欠ける選手もいる。
う~む。。

そう言えば8/26の阪神×巨人@甲子園、行けなくなっちゃったYO!  



ランキング参加中です。
宜しければクリックをお願いします。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )





今日の東京は蒸し暑かった。
本当に暑い。。
そんな中、久しぶりにネクタイなんぞ締めていたりするおいら。

たまらん。。

営業担当の方々等、いつもスーツを来ている皆様、本当に尊敬致します。勿論、
エンジニア職に分類されるおいらでも、数年前まではスーツが当たり前だった。
よくやっていたと思うよ。

クールビズなんて言ってはいるが、スーツ姿からネクタイを外して上着を着ない、
それだけで済ませている人が過半数を占めるのではないか。
シャツやら靴、ベルトやズボンに洒落っ気を演出している人は、少数派のように
思う。そもそも服装の選択や着こなしに対して、大きな労力を払う習慣が無い。
すぐに「そんな暇と金があれば・・・」となってしまう。
おいらだってそうだ。着飾っても『映える』人とそうでない人がいる訳だし。

でもさ。

何か悔しいじゃない。
ということで、ちょっぴり気を遣ってみたりしていた訳さ、年甲斐もなく。
若く見えることには定評がある(お世辞だったりして)ので、三十路前半で通る
はず(本当かよ)。

難しいのは。
何処の会社でも、クールビズの規則というか、指針みないなものがると思う。
それが非常に定性的だということ。そして、おいらは非常識な人間であると
いうこと。おいらの場合、「これ位はいいだろう」の線が、人と違っているらしい。
ビジネスカジュアルに、ジーパンが入らないのは理解できる。理解はしている
が、本音では「いいじゃんよ、ジーパンで」と思っているのだ。
もともとが作業員の服装でるジーンズ、ホワイトカラーのプライドとしてそれは
受け入れられないのだろう。
あーだこーだ言っても、結局は「ゴルフに出掛ける格好」から脱却することが
できない指針。

そんな中にあってどうやらおいらは、ぷか~っと浮いている様子。これはヤバイ。

しかしだからと言って、おいら的には「そんな格好させられてたまるか」という
気持ちもあったりして、だからネクタイを締めている次第。

ハハハ。
馬鹿だね、おいら。


ランキング参加中です。
宜しければクリックをお願いします。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )





『時間軸は最高の玩具である。』

 歴史に名を残す「偉人」がいる。時の経過にただ埋もれていく者もいる。何がその差を生むのか。
神の意志か、生まれ持った運命か、単なる偶然の賜物か、誰にも分からない。
 例えば一人の「偉人」の生死は、歴史にどれくらいの影響を与えるのだろうか。「偉人」の功績が歴史であって、その功績は誰の手によっても構わないのかもしれない。いや、「偉人」自体が功績なのであって、歴史とはその行ないを記録したものに過ぎないと考えよう。功績とは後世の価値観で評価した結果でしかなく、埋もれた記録もまた歴史なのである。そうでなければ、数多の命がこの世に生まれ出でた意味が無いではないか。人が生を受けなければ、歴史が生まれないのだ。同様に人が死す時、歴史は幕を閉じる。それでは、周囲に及ぼす影響の大きさが「偉人」の条件か。それは単なる巡り合わせでしかないのか。巡り合わせと言うなら、人の生死というその根源的要素が変化すれば、歴史は大きく舵を切るのではないか。

 戯れに、一人の「偉人」を生き長らえさせてみよう。
我々の知っているものとは、違った歴史が幾つも刻まれていくに違い無い。

 そんな物語を一つ、紹介しよう。



----------------------------------------------------------------
 <目次>      (今回の記事への掲載範囲)
 序 章          ○(前半まで)
 第1章 帰還     未
 第2章 陰謀     未
 第3章 出撃     未
 第4章 錯綜     未
 第5章 回帰     未
 第6章 収束     未
 第7章 決戦     未
 終 章          未
----------------------------------------------------------------

  《序 章》  (1/2)

   【3年前 A.U.C 2685年 冬】

 男は停車した馬車の窓から、夜の寒空に突き刺さるようにそびえる城を見上げていた。正面の巨大な門は閉じられているが、それは公式の行事で王族が出入りする場合にしか開けられることはない。その横に設置された小ぶりの門が通常の出入り口であり、言わば勝手口である。それでも男が乗る馬車はおろか、大型のトレーラーでさえも出入りできる規模を持つ。その門も真夜中の今は閉じられており、男はその開門を待っているのである。馬車の御者と門兵が、門に寄り添うように建てられた番所の中で、無線や電話と書類にまみれながら入城の手続きを進めていた。
「時代がかったものよ。」
男は誰にとも無くひとりごちた。航空機が飛び交う現代に、馬車を使う神経が彼には理解できない。いや、徹底した教育を受けたので、ここのシキタリを知らない訳ではない。そして、その流儀の理由も知識としてはある。
「権威の象徴?」
男の口元に笑みが毀れた。高位の役人や王族に接見する者は、馬車で入城することでこの国の威厳を示すのだと言う。馬鹿げてる、と男は思った。
 その時、番所から御者が戻って来て、門兵も外に出て門に向かい始めた。入城が認められたらしい。当たり前だ。自分は役人の最高位である宰相に呼ばれて来たのだ。それを待たせること自体が無礼ではないか。そんな感情も芽生えたのだが、宰相の客人として無表情にならなければならない。ポーカーフェイスもまた、ここのシキタリなのだ。御者が馬車の客室の扉をノックしたので、男は顔があまり見えないように、大きなツバを持つ帽子を深くかぶり直し、扉を開けた。
「どうした?」
扉の前に立つ御者の顔は、申し訳なさそうにかしこまっている。
「何でもこれからお偉い方が出発されるそうで、それが終わるまでここで待てとのことらしいです。」
御者に落ち度は無い。忠実に役目を果たしているに過ぎない。しかし、男の苛立ちを受け止めるのは、今は御者しかいない。
「どういうことか説明しろ!」
男の怒声に対し、御者は縮み込んで黙るしかなかった。仕方なく、男が自ら出て行って門兵を詰問しようかと考えた矢先、正面の門が轟音と共に開き始めた。凄まじい軋み音と、地面から埃っぽい空気を巻き上げながら、ゆっくりと開いていく。この開閉も人力で行っているというから、その人数は十名を下るまい。この夜中にご苦労なことだ、と男は半ば諦め顔で事の成り行きを見守っていた。
 太さが三センチはあろうかという数本の鋼鉄製のビスで、巨大な切り石を並べた地面に留め具が固定されていたが、それに門が真夜中には実に不似合いな轟音を伴って衝突し、開門作業が終わったことを皆に知らしめた。露になった城の中には三台の車が並んでおり、開門と同時に外に出て来た。一台の高級車と、大型の荷物車が二台。可笑しな話である。勝手口を通るにも馬車を使えとうるさく格式に拘るかと思えば、正門から自動車が出てくる。男が訝しげな視線を車に投げ掛けた時、車が停まって中から一人の青年が出て来た。端正な顔立ちとすらりと伸びた体躯、育ちの良さと野性味を上手くバランスさせたような人好きのする容姿を備え、そうでありながらも目の奥にだけは影を持って複雑な人間性を感じさせる。胸元のネックレスにあしらわれた輝石が怪しげな光を放っているが、青年の表情の輝きと好対照を成していた。その青年が大声で門兵に話し掛けはじめた。
「こんな時間にすまないと思っている。」
門番や門の開閉を勤める門兵達が恐縮している。
「今までも世話になってばかりだったが、今日でそれも終わりだ。これまでご苦労だったな。」
門兵達は深く頭を垂れて挨拶した。そして青年は、傍らに停まっている男が乗る馬車に気付き、歩み寄って来た。男は内心の慌てた様子をおくびにも出さずに青年を馬車の中で見据えたが、帽子の大きなつばが顔や表情を青年に悟らせはすまいという安心感もあって、それは至極自然な振る舞いに見えた。
「客人、お待たせして申し訳ない。私にとっては、いや王国にとっては大切な儀式なのだ。ご理解願いたい。」
暗闇の中ですら、すがすがしいばかりの笑顔を湛えた青年は、それだけ言うとその場を立ち去った。男は極度に緊張していた。結局、何ら言葉を発することすらできず、僅かに頷いて見せるのが精一杯であった。男はその青年を知っている。彼を知る多くの人間と同様に、話したことも無いし実物を見るのも初めてだが、知っているのだ。彼は、ルナ皇太子、いや、元皇太子である。王国の英雄として国民から強く慕われていながら、政治のゴタゴタで廃位された悲劇の王子。先頃のドーバー戦役において、王国を勝利に導いた英雄なのである。しかし、同じくドーバー戦役の後始末の為に、辺境に追放されることになったと聞いた。当に今、ルナは城から追放されて行くに違い無い。皇太子を廃位されたとは言え、王子の長兄であるルナが城を立ち去るにあたって、何とも寂しい陣容である。敢えて真夜中を選んだのも、それが追放というものなのだろうか。ルナの顔も実績も評判も、そして追放に至る経緯さえも、男は知りつくしていた。しかしそんなものとは無縁の世界で、たった一言声を掛けただけで、聞く者の心を掴んでしまうあの魅力とは、いったい何なのだろうか。王族とはそういうものなのだろうか。男がそんなことを考えている間に、三台の車は走り去った。この時のルナと男の接触が後代に及ぼした影響は計り知れないが、未だそのことに気付く者はいない。

<続く・・・かも>


ランキング参加中です。
宜しければクリックをお願いします。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ

ブログランキング


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ