変化を受け入れることと経緯を大切にすること。バランスとアンバランスの境界線。仕事と趣味と社会と個人。
あいつとおいらはジョージとレニー




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カテゴリの 『連載』 を選ぶと、古い記事から続きモノの物語になります。
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 <目次>      (今回の記事への掲載範囲)
 序 章         掲載済 (1、2)
 第1章 帰還     掲載済 (3、4、5、6、7)
 第2章 陰謀     掲載済 (8、9、10、11)
 第3章 出撃     ○ (16:5/5)
 第4章 錯綜     未
 第5章 回帰     未
 第6章 収束     未
 第7章 決戦     未
 終 章          未
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第3章 《出撃》  (続き 5/5)

 ルナ編隊のシンガリが離陸し、甲高いエンジン音を残して夜空に紛れていった。未だエンジン音が聞こえる時点で、ルナ隊の艦船要員は、フェルチアに導かれて気密室に駆け込んだ。そして、気密室の扉を中から固定し、部屋の中の非常ハッチから舷側に出た。そこには救命艇が吊るされていた。この動きの速さといい、盗聴器の件といい、フェルチアの振る舞いが機敏に過ぎ、そして気転がきき過ぎている。新規に配属された仕官であればこそ、でき過ぎた人間を怪しむ者がいても不思議ではない。しかし、扉を固定してから五分もしないうちに、リモー一派の戦闘員が気密室の扉を叩いたのは事実であり、その緊迫感がルナ隊から彼女を疑う余裕を奪った。敵と仲間をただちに見極める必要に迫られており、仲間は多い方がいい。疑い出したらキリが無いのだ。結果的に、この判断は正しかったと言える。

 ルナの憂鬱は極限に達していた。
 両翼に吊るされている増装は爆弾ではなく、燃料を積んだ補助タンクである。眼下に北方半島の稜線が、町の明かりでうっすらと浮かび上がっていた。
 突如としてルナの乗機が編隊から離れ、副官乗機の後に付いた。副官が危険を察知する間くらいはあったかもしれない。あっという間に副官の機体は、ルナ機から発せられた『何故だ』の思いと『理由は関係ない』という二つの思いを伴った銃弾に引き裂かれ、漆黒の海に消えて行った。
 このような裏切りがあった場合、ルナが副官を処刑するという結果は、理由によらず変わらないだろう。しかし、今後のルナの成長を考えると、その理由を質しておくべきだった。若さもあるに違いないが、臨機応変で対処が迅速な指揮官というのは、こういった拙速に走るという側面も併せ持つ。人は万能では無いのだ。
 スローモーションのように落ちていく副官の機体を見る各機が、身震いするのをルナは鮮明に感じ取っていた。これからが難しい。ルナは自機を全機の後方に位置付け、通信回線を開いた。
「俺は信用していた。あいつとはドーバーより前からの付き合いだった。」
副官だけがリモー派だったとは考えにくい。他にもいるはずだ。
誰も反応しない。
「去る者は去れ。追ったりはしない。ヤツの仲間でなくとも、俺に付いて来るのが不安なら去れ。」
誰も応答して来ないし、編隊を乱す者もいないので、更に畳み掛けてみた。
「暫く俺は国賊だが、本当にいいのか? 去らずに俺の配下に残るのなら、その後に裏切った者に容赦はしない。パイロットであっても、栄誉ある機上の死を期待するな!」
それでも去る者はいなかった。本当だろうか。信用していいのだろうか。信用できないなら全員を撃ち落とすしかないが、たった今、旧知の仲間を撃墜して疑うことに疲れ果てていたルナに、その選択肢は有り得なかった。
「分かった。俺の作戦に歓迎する。付いて来い! 決して後悔はさせない。」
ルナは敢えて先頭を飛び、後を隊員達にさらした。一旦信用して見せた限りは、疑いが残っていると感じさせてはならないのだ。一機だけ減ったルナ隊が、北方半島とは異なる方向に静かに進路を変えた。

 離陸前に、緊急用の極秘通信で斥候であるブルータスに連絡してある。ブリテン北方の過疎地で、我々を待っているはずだ。だが、あの副官がリモー一派だった。ブルータスとて信用して良いものか。いや、信用しよう。キリが無い。
 フェルチアは逃げ果せただろうか。彼女が空母でリモー派に捉えられていたとしたら、我々の行き先や彼女との合流予定地に、王国の軍隊が待ち受けていることになるだろう。しかし、これも信用しよう。彼女は脱出に成功したと。
 さて、フェルチアがうまく脱出したとして、リモー派はどう動くだろうか。俺達の編隊が作戦から離脱したことに気付くのはいつだろう。攻撃に参加しないことが共同攻撃する部隊の現場から報告されてからか。もっと前に気付くことは有り得るか。……有り得る。編隊が出撃に際して搭載したものは、殆ど燃料だけだ。爆弾は積んでいない。これだけでバレるには充分だ。艦隊防衛用に残っているはずの第八編隊が近くにいないことに気付くのが先か。いずれにせよ、もう察知されたかもしれない。
 では、俺達は見つかるだろうか。……見つかるのは間違いない。それがいつか、の問題だ。搭載燃料はすぐに割り出せるし、それで到達できる範囲の算出も容易だ。その範囲内で、俺達が着陸できる所はそんなに多くは無い。今が真夜中なのは幸いだ。捜索には、リモーの作戦に直接関係しない者が投入されるはずだ。すぐにかき集めたとして、実際に捜索に出られるのは、夜明け以降になるだろう。それでも、夕方には探り当てられると思った方が良い。王国の軍人は、官僚的とは言え優秀なのだ。
 また、ブリタニアは諦めねばならないだろう。俺に拠点を築かせないために、王国はすぐに軍を派遣するに違い無い。ただ、ブリタニアは恐らく抵抗しないはずだ。その方がいい。犠牲は最小限になる。ブリタニアの統領がうまくやってくれることを祈るしかないが、彼はやってくれるはずだ。
 兎にも角にも、ブルータスからの情報は正しかったと判断せざるを得ない。こうなれば、現国王の正体を暴き、宰相派を駆逐するまでやり果せなければならない。

 ルナの憂鬱と熱い決意を載せて、そして部下の計り知れぬ不安とともに、彼の編隊が低空を飛び続けている。闇夜を低空で編隊飛行できる彼等の高い操縦技術も、それが彼等の心を晴らすことはなかった。

「どうしたんだ? 出て来い!」
リモーが気密室の外から呼びかけた。気密室の中には、甲板用の暖房で暖められた毛布が、ここに逃げ込んだ人数分置いてあった。外にいるリモー達は、熱源が部屋の中にあることから、ルナ隊の要員が中に立てこもっているものと誤解した。但し、それも毛布が冷えてしまうまでの間だけだが。
「扉を破壊しますか? 艦長。」
「大事な艦だ。燃料に引火でもしたら大事でもある。出られないなら、ほうっておけ。」
「は! 扉の前に監視兵を立てます。」
「それで良い。……奴等は出られないのだな?」
「はい。部屋の中に非常ハッチがありますが、これは外からの施錠です。中からは開きません。」
「そうか。非常ハッチはいつもカギがかかっているのだな?」
「気密室では通常は施錠されています。ここの非常ハッチを空けるのは、よっぽどの緊急事態か、清掃の時くらいです。」
「そのハッチはどこに繋がっている?」
「舷側の救命艇の横です。」
「気密室の掃除担当は?」
返事が来る前にリモーは走り出していた。走りながら、周囲の海兵にどなった。
「救命艇を確保しろ! 手動で降りているはずだ!」
別の海兵にも立て続けに指示を出した。
「上陸艇準備! 緊急出動だ! 救命艇が離艦していた場合、見つけ次第撃沈しろ!」
武装した海兵が救命艇を掲揚するリフト付近に到着した時、リフトは下がっており、救命艇は見えなかった。海兵はリフトと救命艇を求めて海面を覗いたが、そこにはリフトだけが波に洗われていた。そして、遠くに離れていく救命艇を確認した。
「報告! 救命艇は既に離艦しています。方向は……」
上陸艇が出撃の準備を終え、ハッチから出て行った。だが、それは無駄になるはずである。偵察任務をもこなせる救命艇に、上陸艇は追いつけない。
リモーはブリッジに戻って、索的用の軽飛行機を上げ、救命艇を攻撃させる準備を進めていた。しかし、離陸とともに索的機はエンジンが停止し、海面に落ちてしまった。
「……カクの仕業か!」
リモーの怒鳴り声が空しく響いた。

「もう大丈夫です。」
フェルチアが誰にともなく言い放った。
あとは、ルナとの合流地点に進むだけである。そんな安堵感からちょっと心に余裕ができたのか、彼女は周りを見渡してみて、一様にふさぎ込む隊員達に不安を覚えた。カク・サンカクだけは、電気信号だけで操舵を管理する最新式の操舵システムに夢中で、操舵室に閉じこもって何やらごそごそとやっていたが、他には誰も動こうともしない。
「みなさん、どうしたんですか? もうリモー艦長は我々に手出しできませんよ。安心してください。」
誰も返事をしない。考えてみれば当たり前かもしれない。リモー艦隊は、軍の統帥の直轄で王国を上げた作戦に従事していたのである。王国の臣民は、臣民で有ること自体にアイデンティティとプライドを持つ。増して彼等は軍人であり、その傾向は一層強い。
「反逆者……」
この言葉が船内に重くのしかかっていた。
「隊長を信じられないのですか?」
フェルチアは、彼女なりの熱意で以って、仲間の不安を取り除こうとした。しかしこれはそういう問題ではない。
「心配するな、小娘。」
いかにも熟練といった甲板要員が応えた。
「事の重大さに、心の準備に時間がかかっているだけだ。もう後戻りはできないしな。」
後戻りなど考えられない。反逆罪に問われた者の末路は、想像するのも憚られる。

 黙り込む隊員を乗せた救命艇が、夜明けが近くなって水平線と空の境界がうっすらと判別できるようになった海を疾走して行った。

<続きます、先は長い・・・。>

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米大陸の古代文明、その石造建築で驚くべきは、異なった造形の巨大な
石を積上げているにも関わらず、隙間に紙の1枚も入る余地が無いと言う。

恐るべき精度だ。

それぞれの文明には各々優れた特徴がある。その中でも特に優れていて、
当時の技術や知識でどうやって実現させたのか、俄かに分りかねるモノを
オーパーズ等と言ったりもする。宇宙人や神がご登場する論調もある。

それはそれでとても興味深いのだが、ここでは踏み込まない。
単に『紙一重』という言葉で、南米のピラミッドを紙の隙間も無いということで
思い出しただけなので。

『紙一重』と言えば。
これは恐ろしい。丘メタル少年を自認していた少年時代、グループサウンズ
とはマサシク紙一重でした。ロン毛に痩せ型に不健康と、共通項が多かった。
ちょいワル親父とチンピラも怪しい。いや、広告のモデルのまんまじゃん的な
胡散臭さとちょいワルの差、こちらはもっと僅かだし。

そして面白いと思ったのが、流行のスキニージーンズ。
裾をブーツインしたりして、とても洒落ている。キマると凄くカッコいいと思う。
ところがだね。このカッコよさを成立さしめる為には、幾つかの条件があって、
そこを間違うと魚屋の女将になってしまうのだよ。
いや、女将さんを否定する訳では全く無いのだけども、先端のおしゃれ着と
現場の作業着が紙一重ってどうよ?
近しい女性がスキニージーンズを履いていて、とても似合っていてセクシー
だったんだけど、疲れて来るとややガニマタ調になる彼女。途端に女将さん
になるもんだから、「カツオさばいてくれます?」とでも言いたくなる。面白い
もんだ。

要は、自分をどれだけ理解しているか、ということなのでしょうか。
お洒落もそうなのね。
所詮は自分サイズのことしかできないし、似合わない。

基本を高めるしかない。
そういうことですか。

ちぇっ。

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目が悪くなったなぁ。
初めてメガネを買ったのは、未だ少年おいらが高校に通っていた頃。
近視が進んで、黒板の文字が読み取れなくなったから。
それ以来、ずっとメガネをかけている。
目が痒いことが多く、知らない間にこするのがクセになっているので、
コンタクトは入れたくない。怖いから。
前にもここで記事にしたけども、最近は老眼が進んで、近くのものも
見えなくなった。小さい文字には苛々する。
更に、暗いところでは視力が極端に劣化する。照度の低い部屋には
うんざりだよ。

見えない。

部屋が暗い。
携帯の文字が小さい。

目にはブルーベリーがいいと聞く。
アントシアニンやルティンといったところかな。
という訳で、我が家のサプリにブルーベリーエキスを追加して1ヶ月。

あんまり効果が感じられない。特に暗い所は本当に苦手になった。
そこで考えてみたのだが、暗い所での視力には、βカロチンが効果を
発揮するという。抗酸化物質として常用していたのだが、そう言えば
ここ数ヶ月というもの、摂取量が減っている。

これか、原因は!?

充実野菜や野菜生活。ニンジンやかぼちゃ。

飲むぞー! 食うぞー!!

尚、40代用の目薬ってのがいっぱい売られている。
一つ買ってみたんだけど、これは効果があります。サンテ40。
おいらもITエンジニアの端くれ、目は大切にしなきゃね。

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最近、我が愛猫が突然乱心する。
野生に還った猫ってのはとても恐ろしい。伊達に生態系の頂点に
君臨している訳ではない。子猫の頃はよくあるハナシなんだけど、
もう9歳な彼。既に老齢期と言って良く、落ち着いている年頃なの
だが。どうしたんだろう?

おい、どうした?

完全にチキンと化しているな、貴様。
七面鳥よろしく丸焼きになりそうだぞ。

ま、いいや。
仲良くやろうぜ。

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先日購入した新しいビデオカメラ。
CANONのハイビジョン。ivis HV10。
時代の進歩派凄まじく、色々と進化しているのだけど、それにしてもスゲー
と思うのは2点。
一つ目、デジタルズーム。
1世代前のカメラは、光学が13倍でデジタルが120倍。1.3Mの3CCD搭載。
実は、従来のテレビモニタ品質だと、CCDが提供する情報は480k程度で
充分。残りは色んなことに使われる。例えばデジタルズーム時の画素間
の補正や、映像エンジンによっては最良の画素を識別して採用するという。

ホントかね?
というのも、デジタルズームすると、極端に画質が落ちるから。

これが新カメラだと、センサーは1つしかないが、タイプはCMOSになった。
レンズは光学10倍。そしてデジタルは200倍まで出る。
先日テストで撮影した映像。デジタルで50倍は拡大していたんだけど、

開いた口が閉まらねー!

いい意味で。従来のDV出力(480インターレース)位だと、画質の劣化が極めて
少ない!! 使えるぜ、このカメラ。

2つ目は静止画。
今時のビデオカメラ、静止画を撮られて当然。おいらの新カメラはMiniSD
カードに静止画を記録する。大容量のカードが無かったので、とりあえず
512Mのカードを買ってみた。静止画をデジカメとして撮るのもいいのだが、
このカメラの驚きは、Hi-Vision撮影した動画から静止画を起こせることで
あり、それが2M品質だとうこと! これは滅茶苦茶使えるー!!

これだけで本当にお勧めのカメラである。上記2点が、如何に優れた使い
勝手を提供するか、経験者なら痛感するはず。
注意するとすれば、やはり画質が良すぎることだろうか。ウチのモニタに
D3端子で接続した場合、たかだか32インチしかないのに、その表現力は
別世界である。よく言われることだが、人間の皮膚の肌理まで写し出して
しまう。ということで人を撮る時は、相手によっては注意が必要です。

と、まぁ、時代の進歩に恐れ入っていた訳だが。
おいらの進歩はどうなのよ、といつもの自問自答。

はいはい。

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ワタクシ、こういう性格なもんで、皆様には多大なご迷惑をお掛けし、
まことに申し訳ございません。
いつもフォローしてくださる事務方の皆様、そして実務面をカバーし
てくださっている担当の方々、心から御礼申し上げます。
更には運営を手引きし、潤滑剤にもなって頂いている諸先輩方、感
謝の言葉もございません。
プライベートでも、何から何までお世話になっている仲間のみんな、
とても助かってます。
最後になりましたが、はからずもおいらに癒しを与えてくれる各分野
の挑戦者達、あなた方の文化・文明は素晴らしいです。

さて。
おいらの受けている恩義、完全に一方通行な気がしてきた。おいら
は役に立っていないんじゃないの?
そんなことは無いと思うけど、与えるより施されている方が大きい様
だ。だからって焦ってもしょうがないんだけど、まずは感謝。

ありがとう。

世の中にはこんな奴もおりますので、お気をつけください。
開き直る訳じゃないけど、引き続き、よろしくお願い申し上げます。

ちょっと凹んでみる週末。
いつも四六時中怒られてたのに、もう怒ってくれる人もいなくなった
ね。久しぶりだよ。目上に怒られるならともかく、堪えたよ、今日は。

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「デスノート」の映画(前編)を観た。見た。オンエアで。

「ミュンヘン」を観た。レンタルDVDで。

ここんとこ、随分と映画を観るようになった。
過去に観た名作や駄作、それらの感想が頭をよぎる。そして関係
無いような想い出が、映画をトリガーに噴出する。

振り返ってみると、映画を観る頻度が非常に少ない時期があった。

20代の頃。

多分、その10年の間に映画館で映画を観たのは、1回だけかな。
もう1回位あったかな。
レンタルビデオ(未だDVDは無い)は、年に何本借りただろう? 
借りる度に会員証を紛失していたように記憶している。それは極端
にしても、年に何回か借りる程度だったんだろうな。

だからどうした、ということでは無いのだけど、仕事に拘束される時間
が長かった頃、おまけに自分で調整する権限も能力も無かった時代。
映画を観るには時間がかかるからね。その時間を削ったとしてもしょう
がないね。
仕事的には、やれるだけやってそれでダメだったら自分の責任じゃ
ない、という言い訳が通ると思っていた時代があった。確かにそんな
ことを考えていた若者おいらが存在したんだ。
もう少し大人になって働き盛りに差し掛かる前の頃は、他人の責任に
注視し、それが自分(と自分の組織)を守ることと勘違いしていたし。
自分の責任で無ければ成否に拘らないという輩、唾棄すべきそんな
態度をとっていた時期があるんだ、おいらにも!

ははは。

おいらでもちょっとは成長しているのかな。

遅っ!

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 <目次>      (今回の記事への掲載範囲)
 序 章         掲載済 (1、2)
 第1章 帰還     掲載済 (3、4、5、6、7)
 第2章 陰謀     掲載済 (8、9、10、11)
 第3章 出撃     ○ (15:4/5)
 第4章 錯綜     未
 第5章 回帰     未
 第6章 収束     未
 第7章 決戦     未
 終 章          未
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第3章 《出撃》  (続き 4/5)

 空母という船は、とにかくでかい。右舷倉庫までフェルチアに連れられて歩いているルナと副官は、自分達だけで仕官室に戻られるか少し不安になっていた。倉庫に入り、奥の機密室に向かいながらフェルチアが話し始めた。
「本艦の給油ノズルは固定式じゃないんです。」
倉庫に詰めている兵員には、フェルチアがルナと副官をこんな所に連れて来たのを訝しく思う者もいたが、フェルチアが給油装置の話を説明しているのを聞いて、納得顔をしてそれぞれの持ち場に意識を戻した。話しながら気密室の扉を開けて中に入って行くフェルチアを、ルナと副官が追った。
「このノズル部分が動くということは……」
フェルチアは、副官の腕を引っ張ってルナと副官を気密室に入れるや、気密室の扉を締めるボタンを押した。機密室の中が三人だけなのを確認して、彼女は話を続けた。
「充分に注意する必要があります。」
フェルチアの視線が扉の閉まったことを確認しながら、今までとは声色が全く違ったトーンになっていた。
「こんな所までお呼びたてして申し訳ありません。他の誰にも聞かれるわけに行かなかったものですから。」
突然の変化を怪訝に思いながらルナが問い掛けた。
「何の話をしている?」
「この作戦に疑問は感じませんか?」
「俺は今、軍人だ。作戦に猜疑心を持つことは許されない。」
「ですが、この艦のスタッフは怪しいです。」
話が繋がらないことへの苛立ちを目に現したルナを見て、副官が割り込んで来た。それはフェルチアを咎める類のものではなく、並々ならぬ雰囲気を感じ取ったために話を続けさようとしてである。
「構わんさ、ありのままに話せ。ルナ隊長は俺が抑えてやる。」
ルナは、フェルチアが話し易い雰囲気を作ってくれた副官に感謝の目配せをし、彼女が話し出すのを待った。
「リモー艦長は宰相派です。そして、宰相は隊長が王国に帰還したことを喜んでいません。理屈もさることながら、彼等は隊長が嫌いなんです。」
自分の考えを他人に披露するというのは、子供の時に人前で歌う時に感じた気恥ずかしさにも似たものを伴うものだ。それが軍隊の上官相手とあっては、その気持ちは一層強い。ルナは、彼女が深呼吸をして話の続きを整理している様子を見て、上官相手に萎縮してはならないという強い意志を読み取った。それだけの事態を訴えようとしているのだろう。
「確かに、今回の作戦に隊長は必要で、それは誰もが認めるところです。ただ、この作戦の後は分かったものじゃありません。」
「と、言うと?」
「捨て駒です。隊長の航空隊は、相当な戦果を上げるはずです。でも、ドーバー戦役のような武勇伝を残してもらっては迷惑なんです。」
「ルナ隊長が迷惑だって?」
「私じゃないです! 宰相派としては、隊長のドーバー戦役の武勇伝を汚し、今回の作戦は成功させ、そして作戦後にはいなくなってもらいたいのです。」
国を挙げての作戦であったドーバー戦役、あの時、作戦を立案した宰相派は無能を曝け出す結果になった。ルナに支えられて成功裏に終わったのだが、それはルナの功績であって、宰相は『所詮、軍務には向かない。』というレッテルを民から貼られたのだ。宰相と連携して作戦を遂行していた軍部についても、その威信は失墜したと言える。あの屈辱、ルナは気にもとめていないが、宰相や軍の統帥が忘れるはずもない。彼等には名誉を挽回する必要があったのだ。そのためには、フェルチアが言うような結果を残すのが最も望ましい。副官はそういった経緯を理解しているが、そもそも名声や肩書きに無頓着なルナには、理解が及ばない。邪魔者扱いされたことに対して単純に血が昇って来たルナを副官が再び制した。
「それだけ影響力があるってことさ、気にするな、ルナ。」
説明してルナを納得させるのは至難の業だろう。そこは付き合いの長い副官らしく、うまく凌いで見せ、フェルチアの次の言葉を待った。
「ここからは私の想像なんですが、この艦隊、変です。」
「そろそろ核心に進んでくれ。」
「あ、はい。すみません。兵装と燃料のバランスが作戦に合致しません。空母部隊なので、対空兵器を搭載しているのはいいのですが、対陸用の砲弾が多過ぎます。」
「そうなのか? 確かに、我が航空隊の今回の任務は、対地攻撃と陸上部隊の支援だ。艦隊は航空隊の補給と対空防御に徹するべきだ。しかし、どれくらい多過ぎるんだ? それにそれだけで何を疑うんだ?」
副官の指摘は正しい。
「艦が搭載できる兵装なんて限られています。目的以外のものを積んでいく余裕なんて無いんです。航空隊が出撃中の時のことを考えれば、対空兵器はいくらあっても充分とは言えません。それに燃料も納得がいきません。陸上部隊が侵攻するんですよ。侵攻後に入港して、補給船が来るのを待っていればいいんです。最悪を考えても、王国に帰還できるだけ積んでいれば充分のはずです。」
「続けてくれ。」
「次の作戦があると思えるくらい、大量に、いや、満タンです。予備燃料を含めて。」
「よし、そこまでは分かった。それで、何が起こる?」
「待ってください。これだけじゃないんです。艦隊編成も不自然です。巡洋艦がいません。」
「空母の防衛なんだからいいじゃないか。対空も対潜も、小回りが利く駆逐艦が有利だ。」
「神聖同盟の海軍は王国に比べ弱小ですが、戦艦の比率が高いんです。潜水艦が来ることなんてあまりないと思います。」
「こういうことか? この艦隊は、対地攻撃を想定した別の作戦を次に控えていて、その前に他の巡洋艦艦隊と合流するだろう、と?」
「そうです。」
「かもしれん。だからと言って……」
興奮したフェルチアが遮った。
「隊長の航空隊に次の作戦は無いと考えるべきです!」
「何でそうなるんだ?」
「隊長は次の作戦を聞いていないんでしょう? それに、航空隊だけ上陸するのなら、タイガー・ルナの補給はどうするんです?」
そうだった。タイガー・ルナと呼ばれるカクバージョンの高性能版タイガー・シャークⅡは、規格品の補給では賄えないのだ。
「整理させてくれ。ルナ、お前も良く聞いていてくれよ。」
副官が順を追って纏め始め、ルナもフェルチアも静かに耳を傾けた。
 艦隊の編成や装備から類推すると、この艦隊は今回の作戦の後に別の作戦を計画しているものと思われる。そして、ドーバー戦役からの経緯を考え合わせると、今回の作戦の中でルナ隊排斥の目論見があると見られ、それは、次の作戦についてルナが何も知らされていないという事実に裏付けられている。作戦としては、各々の実行部隊に役割が与えられるのであり、その実現手段は航空隊等の実行部隊側で考案する。次の作戦があるなら、それを考えるために、ルナに役割を与えておかねばならない。それが無いということは、ルナの航空隊は次の作戦における役割が無いことを意味する。同時にそれは、次の作戦ではこの空母にルナ隊ではない別の航空隊が配属されるということも物語っている。つまり、ルナ隊は行き場を失うのだ。占領地区に転属しても、専用部品の補給を要するルナ隊は、そこでは活動できない。消えて無くなれ、と言っているようなものである。
「リモー艦長は知っているはずです。はっきりさせましょう、隊長!」
ルナは迷っていた。今回の作戦を成功させ、この艦に帰還すれば良いだけとも思う。そうすれば、宰相派は何も言えまい。いや、空母が夜間に消灯して移動してしまうと、帰還できないかもしれない。王に確認すべきか。いや、王とて怪しい。親父ではないかもしれないのだ。
「こうしよう。君はタイガー・ルナに、目一杯燃料を積んでくれ。補助タンクも付けて。」
「空母を探すことになった時のためですか?」
「そうだ。空母まで帰って来られれば、着艦はさせてくれるだろう。」
「ルナ、俺からリモー艦長に探りを入れてみる。」
副官の提案に、待て、と言いかけて、やらせることにした。自分が行っても、リモーとは衝突するだけだろう。
「頼む。」
フェルチアにも言い添えた。
「君もな、頼むぞ、燃料。」
副官と女性仕官が気密室から出て行った。
本当にこんなことがあるのだろうか。ルナはその場に座り込んでしまった。

 艦長はブリッジにいた。
「艦長、人払いを。」
怪訝な目でルナの副官を見たリモーが応えた。
「私の部屋に行こう。ちょっと休もうと思っていたところだ。副艦長、暫く頼む。」
「はっ!」
二人はブリッジから出て、艦長室に向かった。
広大ではないが、艦の中という意味で、艦長室は充分に広い空間である。新造艦ではあるが、クラシカルな装飾を施された艦長室は、激務の艦長が唯一休める空間を演出していた。
「ルナが気付きました。いや、気付いたと思うべきです。」
「なぜだ!?」
この部屋でされる会話としては、この感情の起伏の大きさは不似合いである。しかし、防音処置が行き届いていて外に会話が漏れ出る心配が無いという意味では、適切な場所であった。
「ルナ隊に編入させた女性士官がいますね。あの小娘、大した奴です。」
「ルナは出撃しないのか?」
「するでしょう。作戦終了後、この艦が移動していても探し出せるように燃料の追加を指示していました。」
「良かろう。それでは、このまま進めるとしよう。ところで、貴様がここに来た理由をルナにはどう説明するのだ?」
副官は、なるほど、と思った。裏切りとはこういうことなのだ。分かってはいたし覚悟もしていたが、もう二度と誰からも信用されることはあるまい。ドーバー戦役の時、たった二十機の戦闘機で、百機の神聖同盟編隊に突入した。ルナは勝てると断言していた。それだけの訓練を積んで実力を身に付けたのだから心配するな、と。それでも無謀に思えた。結果的には味方に損害は出なかったのだが、あの時の恐怖は忘れられない。四方八方から迫る砲弾や銃弾。その合間を縫って突撃して敵機を撃墜する。撃たねば殺される。命令でもあった。しかし、自分を殺そうとしている敵とは言え、照準機の向こうで引き裂かれていく敵機の乗員達。断末魔の悲鳴が自分の生への執着と同じ重みで伝わって来る。それは音声ではなく念波として押し寄せるので、周囲の轟音もかき消してはくれないし、耳を塞いでも途切れる事は無い。あるいは、目を閉じれば遮断できるのか。しかし、それは同時に自らの命を敵にくれてやることを意味する。もうたくさんだと思った。ルナに付いていく限り、こんなことが続くと考えた時、途方も無く彼が許せなくなった。もう繰り返してはならないという思いが頭を締め、何かをしなければならないとう衝動に突き動かされた。その結果、今は宰相派の隠密としてルナ隊に身を置いている。ルナを排除したとしても、あの時のような出来事はなくなるまい。事実、王国は戦争を始めようとしている。他人は自分のことを短絡的だと笑うかもしれない。信用されることももうないだろう。それでも、何かをせずにはいられなかったのだ。後悔はしていないし、するつもりもない。自分なりの気持ちの整理を付けて、再び意識を現実に戻した。
「貴方に直接会って真意を確認しに来たことにしてあります。作戦上の機密に触れるので多くは話してもらえなかったとでも言っておきます。」
「そうだな。くれぐれも大事にな。」
「心得ております。」
そこで思い出したようにリモーが付け加えた。
「それと、ルナ隊の離陸後だが、艦に残ったルナ配下の艦船スタッフは……」
「消します。」

 リモーと副官の会話は、フェルチアが副官に取り付けた ―気密室に招き入れる時に腕に取り付けた― 盗聴器から、ルナの耳にも届いていた。

<続きます・・・>

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いやいやいやいやいや。
いい季節が来ましたーー!!

以前にここでも記録したような気かするけど、おいらは大の牡蠣好き♪

すぐにこんなことになる。↓


これは新宿のオイスターバーで、各地の牡蠣を食べ比べ。
どれもこれも旨いですよ♪
最近のお気に入りは、赤穂地方(兵庫県)の牡蠣。同じ値段なら三陸
や広島のものより大きくて旨いと思う。
少量のレモンと塩でいただきたい。
水分を切ってちょっと火を入れて、オリーブオイルに漬けておくのもいい。

・・・と夢を広げていたら。
知人から、「花咲蟹」のブローカーよろしく、仕入れられるからどうかとの
お誘いがあった。
びっくりお値段に飛び付いたさー!

あっという間にこんな感じ。↓

全て残骸。

旨かった。旨過ぎた。
日本に生まれて良かった。
人間で良かった。

幸福♪

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先日のこと。
友人から、かなり古い小説を借りた。
普段は読書しない彼が、面白いから呼んでミソと言う。
有名な作者だったのもあって、即読してみて。

マジ面白ぇー!!

ミステリーなのかな。途中からサスペンスっぽくなるけど。
設定とか複線とか、そんなところは普通なんだけど、構成が
冴えに冴えている。
そして、何よりも文章力が凄まじい。
物凄く分かり易い。

ヤバイよ。
いい歳してはまっちゃったよ。
なんか悔しいから、作者も作品名もここには記録しねー。

・・・この出会いにも意味があるはず。
しかし、出会いの意味を探求するのは本末転倒だ。
閃きを信じよう。

ビジネス文書の世界では、分からない人は悪くない。
分からせられない文章に問題がある。
少なくとも、そういう姿勢でいなければならない。

しかし娯楽の世界では、読者が
「自分だけにしか分からないんじゃないの?」
と誤解する、という面白さがある。
あると思う。
そこを狙っていたのだが、そもそもが間違っていたようだ。
分かり易いに越したことは無い。

出直すことにしよう。

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東京国際女子マラソンがあった。
土佐さん、優勝おめでとうございます。
そしてQちゃん。
高橋選手を応援しているのは、おいらだけではないだろう。
久しぶりのレース。
小出監督から独立した後のレース。
祈るような気持ちで、彼女のレースを見守った。

結果は芳しくなかった。
限界説、体力の衰え、世代交代。
色々と言われるのは止むを得まい。

このまま終わるのかな?
強さと速さを兼ね備えた陸上界の花。
明るさの中に圧倒的な迫力を持っていた眼力。
再び観たいという気持ちは勿論ある。

しかし、彼女の場合はもう一つの大きな役割がある。

一線を退く時、そのやり方。更にはその後の生き方。
それが上手くいかないようでは、後続が続くまい。
そういう意味で、未だ彼女は陸上界を背負って立っている。

マラソンだけではない。
活躍し、貢献した人々のその後の人生。
悲しく無残であってはならない。

Qちゃんへの応援は、期待でもあったりする訳さ。
小さな肩には重いのだろうけど、あなたへの視線が熱い
理由の一つです。

次は大阪かな?
また応援するさ。

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底は浅くとも、おいらは歴史おたくでもある。
昨日は大忙しだった。
チンギス・ハンの生涯を追った番組がやっていた。その後、すぐに
マチュピチュを舞台にしたクイズ番組が続く。
どちらにも興味満点ですよ。ただ、マチュピチュについては撮り溜
めた特集番組のDVDを観てから、改めてレビューすることにしよう。

と言う訳で、今日のお題は「大モンゴル帝国」。
歴史に「空前絶後」という言葉を使うのはためらいがある。しかし、
モンゴル帝国だけは、その形容が許されるのではないか。
ここで詳説はしないが、その理由は誰もが認めるところだろう。

チンギスが作り上げようとした帝国は、近代化に向けて人類を大き
く前進させた。東西の行政、技術、宗教、あらゆる文化文明を交流
さしめた。彼のお陰で後年の人々は、野蛮な古代の縛りから開放
され、より洗練された知識と文化を謳歌できた。

恐らく、世界的に技術と知識が高度化し、そのレベルが伝統文化
を大幅に凌駕した時代だったのではないか。そして両者の乖離は、
自然の摂理宜しく歩み寄ろうとしていたに違い無い。ほんの少しの
後押しがあれば、あとは怒涛の流れは奔流となって矛盾を流し去る
ことができる状況にあったのだ。
歴史は、トリガーを引く者を待っていたに違い無い。

そして、彼が現れた。
一部に、源義経が大陸に渡ってチンギス・ハンになったとの意見も
あるようだ。
面白い。
でも、今日は定説で行くことにする。

さて。今日の本題。
古代的な野蛮において、人々が強いられた犠牲がいくばくだったか。
生贄等に代表される直接的なものから、おいらにゃ想像も及ばない
恐ろしいモノもあったはずだ。モンゴル帝国をして、これらを駆逐・
払拭した功績は大きい。
しかし、そのための犠牲をどう考えればいいのだろう?
チンギスは、厳しい血の掟で規律を守らせたし、恐怖心を持たせる
為に、恐るべき惨殺・残虐にも躊躇しなかったと言う。

結論。
関連付けて考えてはならない。
彼の非道、彼の功績。別なモノなのだ。結び付けるのが好きな日本人。
戦前の朝鮮半島における日本の振る舞い、圧制もインフラ整備を事実
なんだろうが、両者を関連付ける必要はない。悪いこともやったが良い
こともやった、みたいな評価は要らないんだ。

何をやったか、何があったか。
まずはそれだけでいい。
それができないウチに評価するなんてちゃんちゃら可笑しい。

悪行を功績で相殺させようとする思考。
当事者としてモノを考えれば、違う形を取りそうだ。
評論家は要らないのだよ。

うん。もう少し整理してから書けばよかった。

不覚。


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セブンイレブンに行ったのだが。
おでんは未だ売っていなかった。
そこで次はローソンの暖簾をくぐってみると。

あった。

おでん購入♪

江東区には大きな公園か幾つもある。
今日は「辰巳の森公園」。
目の前のコンビニはサンクスかな。更におでんを買い足した。
家から持っていったコンロと鍋に移して加熱。

旨いねぇ~♪

ほら。


煮込み時間の差かもしれないけど、ローソンおでんの方がより
おいしかったです。

寒くなったので、温かみを求めての野外おでん。

また冬がやって来た。


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停まらないサボり気分の盛り上がり!
体調が悪いのは本当。
微熱が下がらないし、気持ち悪いし、何よりしんどい。
気持ちもしんどい。

何かすっきりせんなー!

という訳で今週のアタマは仕事をサボり、静養してみたのだが。
一向に気持ちのしんどさは改善されることがなく。
そんな中で、今年もボジョレーヌーボーが解禁された。

されてしまった。

我が家のベンチマークは、ジョルジュデュブッフ。これと他の銘柄を
幾つか揃えて楽しむのが常。
正直、味はよう分からん。
美味いような気もするけど、いや、確かに美味いんだけど、どちらか
と言えば、年に1回のお祭りな訳さ。華やかさを楽しむ。

しかし、ワインは堪える。

う~、気持ち悪い。
生産量の2割が日本に輸出されるというヌーボー。
消費に貢献してます。

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----------------------------------------------------------------
カテゴリの 『連載』 を選ぶと、古い記事から続きモノの物語になります。
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 <目次>      (今回の記事への掲載範囲)
 序 章         掲載済 (1、2)
 第1章 帰還     掲載済 (3、4、5、6、7)
 第2章 陰謀     掲載済 (8、9、10、11)
 第3章 出撃     ○ (14:3/5)
 第4章 錯綜     未
 第5章 回帰     未
 第6章 収束     未
 第7章 決戦     未
 終 章          未
----------------------------------------------------------------
第3章 《出撃》  (続き 3/5)

 ルナがリモーとの不愉快な会話を切り上げてフェルチアに艦内を案内されていた頃、一機の輸送機が空母への着艦コースに入っていた。戦闘航空隊にやや遅れて、カク・サンカクが山のようなパーツ群とともに到着したのである。空母から発着できる飛行機としては、限界ぎりぎりの大きさを持つ輸送機は、図体の割に華奢に見えるフックを甲板のワイヤーに引っ掛けて停まった。すぐに書類を携えて甲板に降り立ったカクは、発着艦ブリッジに入ったところで甲板仕官に迎えられた。
「配属指令書を提出してください。」
事務的ではあるが、何物も見逃すまいとする鋭い視線がカクを見据えていたが、当のカクは気にもとめない。というよりも、他に興味の対象があり、仕官の言葉など上の空の様子であった。書類を仕官の机に置きながらも、カクの視線は辺りをさまよい続けている。甲板仕官はカクの振る舞いを怪訝な目で見てはいたが、役目の遂行に徹することに余念は無い。
「ルナ隊整備士、カク・サンカクですね。」
「ああ、そうだよ。この船の外装は炭素繊維の表面に金属加工したハイブリッドコンポジットらしいね。」
「輸送機の積載物は、書類に記載されたものと相違無いですね?」
「タイガー・ルナは、駆動系を含めて八割以上が炭素繊維さ。原型機よりニ割は使用率が上がっていて、エンジン一機分は軽量化したんだぜ。」
「ウチの監査係がこれから輸送機を検めます。立会いますか?」
「そうだね。確かにそれでエンジン一機分ってのは少ないよね。悪かったよ。二割っていうのは、部品点数の比率で、重量比率じゃないんだよ。いや、騙すつもりじゃなかったんだ。」
「輸送機の他の搭乗員は中で待機中ですか?」
「それよりさ、この艦のエンジンは共鳴式の加給機が付いてんだって? 見せてよ、是非!」
最新式の空母に来てカクの目は輝いていたが、あまりに話が噛み合わないので、甲板仕官は会話の継続を断念した。
「ルナ隊長からご伝言を預かっています。何でも旋廻補助機能の同期がうまく行っていないとか。詳しくはこのメモを見てください。」
仕官が取り出したメモをひったくってカクが吼えた。
「大したもんだよ、隊長は! エンジン出力の個体差を吸収するソフトウエアの開発に手間取ってね。諸元表のスペックだけで調整したんだ。当然の結果だけど、誰でも気付くレベルじゃないものを!」
甲板仕官は既にカクの話を聞いていなかった。部下に輸送機の臨検を指示し、カクを先に到着していたルナ隊の隊員が待機している部屋に案内しようとした。
「いいよ、別に。先に格納庫に連れてってよ。すぐにタイガー・ルナの調整を始めるから。」
既に何を言っても無駄と悟っていた仕官は、言われるままに格納庫に向けて歩き出したが、カクの口は未だ止まらない。
「調整ソフトはもう完成しているんだ。どんな誤差も見逃さない精度さ!」
カクは、彼の言葉に耳を貸さず無言で先を急ぐ士官の背中を捕まえて振り向かせた。驚いた仕官は無視した無礼を謝罪しようとしたが、カクの顔が笑っているのを見て、何も言わずにカクの次の言葉を待った。
「この船のエンジン、動力室を見せてくれるよな?」
仕官は溜息が出てしまうのを止められなかった。
「艦長の許可が必要です。ルナ隊長経由で申請してください。」
もう甲板仕官が振り返ることはなかったが、カクの口が閉じられることもなかった。

「隊員諸君。」
ブリーフィングルームの壇上から、ルナが呼びかけるように話しはじめた。彼自身が昨夜受けたブリーフィングを咀嚼し、隊員に伝えるのだ。三十九名の航空隊隊員と航空隊直属の六名の甲板要員が神聖な面持ちで聞いている。二十名を越える艦所属の甲板要員は後方で静かに座っており、整備スタッフは壁面のベンチから眺めている。
「所属の違いはこの際無視しよう。皆のベストパフォーマンスのみが作戦を成功足らしめる。」
航空隊所属の甲板要員には、先般ルナ隊への編入を希望した女性仕官、フェルチアも含まれており、感激の余り涙目になりながらルナを見つめていた。
「では副隊長、説明を頼む。」
ドーバー戦役の時に副官を務めた歴戦の勇士が、ルナに変わって壇上に上がった。
「戦友諸君、機は熟した。」
本来、彼の方がルナより指揮官には向いているのだろう。如何に歴戦の勇士とは言え、皇族の血統を継ぎ王家の秘蹟を受けたルナには、パイロットとしての腕は劣るだろう。それでも、通常のパイロットとしては、限界地点にいるのは間違いない。彼をはじめ、ドーバー戦役時代のパイロットが殆ど参集したのは幸運と言うべきかもしれない。増強したパイロットもその多くがブリタニアから召集した兵であり、ルナに鍛えぬかれている。航空編隊としては、磐石と言えるだろう。
「我が空母戦闘群は現在、北方の海域に向かっており、明日未明に出撃する。」
ブリーフィングルームの空気が緊張に包まれ、それを確認してから副官は続けた。
「王国は神聖同盟に対して、既に北方の半島に配備している爆撃隊と陸上部隊でニ面攻撃をかける。我が隊は、爆撃隊の先導防衛と、地上部隊の防空援護を担当する。地上部隊の援護には、敵地上防衛部隊をかく乱し、友軍の侵攻支援も含まれる。」
静まり返った室内に、空母のメインエンジン音が低く響いている。
「第一から第四編隊は爆撃機援護にあたり、ルナ隊長が指揮する。第五から第七編隊は地上部隊支援で私が指揮する。第八編隊は艦隊防衛として旋廻飛行にて警戒待機。」
副官がルナに視線を送って締めを促した。
「艦隊勤務者にはこの後に俺が個別に詳細を説明する。航空隊の編隊長は残って副官から詳細の説明を受けること。何か質問は?」
隊員の昂ぶりに艦が応えるかのように、エンジン音が高まった。いよいよ作戦海域に向け、加速したのである。
「隊長!」
ルナ隊に編入したフェルチアが起立して発言を求めた。ルナが手を振って続きを促す。
「今回の任務でも作戦中に補給が有り得ます。給油装置が新型になっている関係で、給油手順の見直しが必要です。ご説明しますので検証して頂けませんでしょうか。」
ルナと副官は顔を見合わせた。ひょっとするとこの女性仕官は拾い物だったかもしれない。
「良かろう。補給要員も同席させるか?」
「それが望ましいのですが、連日の訓練で疲弊しておりますので、私だけで結構です。」
「よし、詳細のブリーフィングの後に行なう。」
「イメージもありますので、後部右舷の甲板倉庫までお出で頂けますか?」
「分かった。こちらが終わるまでそこで待て。後で倉庫まで案内してくれ。」
「はっ!」
ルナはフェルチアの敬礼に頷いて応えてから部屋を見渡し、締めくくった。
「他に無ければこれで解散。作戦は五時間後に開始する!」

<次回、やっと最初の佳境到来!?>

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