あれは未だおいらが学生だった頃。
ボロアパートに住んでいたんだけど、電気もガスも水道も電話も、口座
引き落としなんてことにはしておらず、全て集金に来てもらっていた。
その部屋は2階だったんだけど、2階には部屋が一つしか無かったので、
階段はおいらの部屋専用だった。専用とは言っても、錆びた鉄製の階段
なので、昇降には大袈裟な足音が伴う。
ある日、そんな階段を登って来る豪快な足音がした。友人か集金か。
暫くするとノックとほぼ同時に声がした。
「東京電力です。」電気代の集金の様だ。
「はーい。」と答えて扉を開けると、「kappyさん、電気料金の集金に伺い
ました。」ときたもんだ。
「は? ウチはchappyですけど?」
「あ、失礼しました、chappyさんですか、来月分から修正しておきます。」
受け取った伝票には、kappyと書かれていた。
間違うかね、しかし。
そして翌月、先月とほぼ同じ様に東京電力が現れた。
「rappyさん、電気料金の集金に伺いました。」
「は? ウチはchappyですけど?」
「あ、失礼しました、chappyさんですか、来月分から修正しておきます。」
伝票の宛名は勿論rappy。
まさかと思うことが実際に起こることがある。
翌月のおいらはmappyでした。
こらこらこら。
※当然ですが、おいらの苗字の頭一文字を3ヶ月連続で間違ってきたと
いうことを、ここのハンドルネーム「chappy」をベースにアレンジしました。
電力クリック。
↓
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