かぶとん 江戸・東京の歴史散歩&池上本門寺

池上本門寺をベースに江戸の歴史・文化の学びと都内散策をしています。

池上市民大学 5期・弟9回講座 本門寺「経蔵」の内部拝観 !!

2011-06-29 | 池上本門寺・池上市民大学
2011年 6月
第5期 池上市民大学 弟9回講座 受講してきました。

池上本門寺・経蔵(大田区指定有形文化財)
今回は、講座の最後に受講生だけの大特典(と思うのだけれど)、経蔵の内部を拝観させていたさきました(!!)。知らないうちに予定にはいっていたので、予備知識がまったくなく、内はこうなってんだー、と内心あ然としながら見渡し、拝観させていただいたしだいです。
表から見える現在の交通安全祈願所としての経蔵は、まったく仮りの姿です。

今回の講座
本院寺務所入口より「長栄の間」 集合・講義
クラス担当の吉田住職(永寿院)より、開講の挨拶、読経と唱題。
ひきつづき、
〇「上野殿御返事」の解説
日蓮聖人の御遺文。宛て先は、上野殿=檀越・南条時光。はじめて説明を受けたけれど、内容が素晴らしい。人間・日蓮の人となりが素直に伝わってくる。

池上本門寺・安藤学芸員の講義
〇「江戸時代の池上本門寺について」
江戸検のかぶとんとしては、もっとも関心のあるところ。興味深く話を聞いたが、時の権力、もしくは政治の潮流と無関係に組織が生き延びることはできない、世の中は甘くない、と感じた。

環境カウンセラーの小野さん不在のため、吉田住職とクラス副担任の岡本さんの進行で。
〇ワークショップ 「池上の1年間」カレンダー作り
前回の池上ガイドの内容発表を、とはやや違ってきたので、わがグループのエース、女性公式ボランティアガイドのYさん、そして重鎮Hさん、やや戸惑っていた。それでも季節感を出した話のネタ探しに、六月であれば紫陽花(アジサイ)の見所を入れるとかを、皆で話し合った。
座学の後、外に出て散策。朗峰会館から五重塔に向かう坂の左手のアジサイ群、妙見堂の境内と妙見坂両脇のアジサイ群を観賞しながら霊宝殿へ向かった。



〇霊宝殿(霊寶殿) 拝観
安藤学芸員の解説つき。相変わらずのたくみな語りに感心する。
今月の展示
御真蹟 日蓮聖人の御真筆 三点
兜木コレクション・法華版経の世界 等々

引き続き、安藤学芸員の解説で
〇経蔵 内部拝観
天海版一切経が架蔵されていたという「輪蔵」。(回転する八角形の書架)
最奥に安置された仏像。(遠慮してそばに行かなかったので、説明を聞き損ねました。)
堂内の現状は要修理、という状態か。もったいないですね。
受講生、感激しながら外に出て、本日の講座終了。あっという間の3時間半でした。

当日の経蔵の写真はありません。で、別の日に撮った外観のみ載せます。

正面の曼荼羅も、「輪蔵」の一部と思われますが、たぶん動かせなくしてあるでしょう。


当日は、右手側面の扉から、二重の鍵を開けたうえで、内に入りました。


かぶとんの独り言
この「池上市民大学」って中身が濃いなあ。性に合っているのかも。スタッフの方々の熱心さを思えば、なんらかの形で報いなければ、という気になってきます。