M・吉田のブログ

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最古で最高の超有名対戦ゲーム ~ それでも対人戦が華である

2006-08-19 23:59:59 | ピュアでもない日々
ゲームを取り扱うこのブログですが、
なかなか「対戦ゲーム」というものは取り上げてないですね、そういえば。

そういうわけで、本日は短文ですが、
最も知名度が高く、誰でもやったことがあるほどユーザも多く、
家でも外でも、すぐにプレイ可能な対戦ゲームとであるところの、じゃんけんについて
ちょっと書きたいと思います。



じゃんけん。
単純に考えるなら、勝率1/3なゲームですが…、

いや、複雑に考えても間違いなく、
実力を必要としない、ただ運によるのみの、
勝率1/3のゲームであることは覆らないところですが。

しかしながら、
運任せにしかならないハズの「じゃんけん」なのに、
なぜか必勝の手段が模索されている

という事実が、これまた奇妙で、面白い。そして、切ない。(MOTHER3)


といっても、実際に手を出してしまえば、そこで勝負は決してしまうので、
必勝の手段が試みられるのは、おもに勝負に至るまでのプロセスかと思います。



たとえば、いきなり勝負を持ちかけて、不意打ちとかすれば、
相手は咄嗟に出しやすい手(おそらくグーかパー)を出すだろうということで、
幾分勝率を上げることができるかもしれません。

しかし、相手がグー出すだろうとわかってんのに、
なぜかチョキ出してしまい不意打ち負けする場合があったりして、
奇襲作戦が必ず成功するとも限らない、勝負のリアリティがあったりなかったりしますね。


また、多人数を相手どっての不意打ちとしては、
「最初はグー」と言いつつパーを出すという、セコイ勝利法もありましたし、
いつものパターンでいくかと思いきや、「最初はパー」なんて言う人もいました。

こういうのが続くと、さすがに じゃんけん参加者も警戒するようになります。
それを見越して、相手が全員パーを出すだろう!と裏をかいてしまったがゆえに、
「最初はグー」で自分だけチョキだして負けるというケースもありました。

奇襲作戦が必ず成功するとも限らない、勝負のリアリティがあったりなかったりしますね。



不意打ちでないにしても、
「俺、次チョキだすよ」と言って心理戦に持ち込んだり、
相手の癖(第一手や、あいこになった場合の対処)を覚えたりするなど、
たかが「じゃんけん」といえど、プロファイリングの世界にまで至る場合もあり、
単なる勝率1/3のゲームでは済まされない、なんて感じなくもない場合もあります。



奇襲作戦という、紀元前からの戦術や、
プロファイリングという、近代の分析方法まで、
科学的な手段で「じゃんけん」に勝とうとする試みもあるならば、
「占い」というオカルトな方法で じゃんけん勝負に出る人も、少なくありません。

占い…とは言え、
じゃんけんは、時間も場所も選ばないゲームです。

水晶玉やら、タロットやら、
十円玉と五十音が書かれた紙やら、
あるいは、焼き鳥の串がいっぱい入ってる筒やら、
そういうマジックアイテムを常に携帯しているとも限りません。

だので、何もない状態から占うわけですが、
不思議なことに、そんな状態でも、迷わず占いをはじめる人が多い。

おもむろに腕を交差させたりひねったりして、両手を結んで、その手の中を覗き込んだりだとか、
腕を伸ばして、手をパーに広げて、中指の下あたりの、手の甲の皮を引っ張ってその皺を見るとか。

で、その占いが終わると「よし!」とか言って
じゃんけん勝負を始める子供たち。


ソレは何が見えてるんだ。
ってか何も見えてないだろ。



なにが「よし!」なのか。



でも俺もやってた。




まあ、そんな「じゃんけん勝利法」をいかに作ろうがなんだろうが、
結局のところ、
プロファイリング(?)も何も、気分や体調次第でコロっと出す手がかわったりして、
回を重ねるごとに、理論値の1/3になってゆくことは目に見えているわけですが。


しかし、それでも勝率を上げることをあきらめず、必勝法を捜し求める人々。
この行為に、何の意味があるのでしょうか。


いや、意味なんて無いでしょう。


勝負に勝つことは、どうでもいいんだッ…!



勝ち負けなんてどうでもいい、
そこに至るプロセスこそ、「じゃんけん」の最大の楽しみなのではないか…!




勝ち負けは、本当は、どうだっていい。
でも、勝ちにいくために、最大限の努力をする。
そんな俺がかわいい。



それこそが、じゃんけんの楽しみではないのかッ…!?



なーんて思いましたが、
今でもたまーに方々のwebサイトで見かける、
javaScriptやら、FLASHやらで作られた「じゃんけんゲーム」だと、
ちょっと事情がちがいますね。

コンピューターはグー・チョキ・パーを1/3の確率で出してくるわけだから、
こっちが手を選ぶ意味ってないよなあ、なんて思いましたが、
皆さんはどう思うでしょうか。



やっぱり対戦ゲームは、
人間相手だからこそ、華ってコトですね。



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3 コメント

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じゃんけん…ぽん。あいこでショ!ズコー (ぼよん)
2006-08-20 08:25:33
じゃんけんと言えば、駄菓子屋の前によく置いてあったジャンケンマンを思い出します。

3つのボタンのうちどれかを選ぶだけのゲームに、我先にと10円玉・ジャンケンコインをつぎ込んでいきました。ゲーム性とは違うところで魅力があった気がします。

最初は抑揚のない声なのに、相子になったときにはハイテンションな甲高い声に。そして負けたときのズコー! 今でも思い出す不思議なゲームです。



じゃんけんの歴史はWikipediaに詳しく書いてありますね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%98%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%91%E3%82%93
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フィーバー!チャララララララララ…ラッキー (やげつ)
2006-08-21 01:00:18
おそらくじゃんけんゲームの最新機種にあたるものを最近触ってきました。



MAX3枚賭け機なんですね。

そして1ゲーム終了から、次のコインを入れるまでにウェイトが…これが長くて結構待たされます。

ボイスは相変わらず。でも昔ほどさくさくとは遊べないようです。



なんとなくスロット風味…?

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アーケードジャンケンゲーム (M・吉田)
2006-08-23 01:39:05
ぼよんさん>

ジャンケンマン…あの手を構成する赤いLEDランプのアレでしょうか。

あれって、なにも無かったんでしたっけ。

たしかメダルがもらえたような。

見返りがあると燃えますね!



それにしても、3つのボタンを選び、ランダム1/3で勝つか負けるかだけのゲーム、

しかしあちこちに出回り、しかもプレイヤーも(おそらく)多数と思われるジャンケンマン。

最小の労力で、最大の利益を出してますね!

考えた人は天才だと思います。





やげつさん>

そのコメントを見て、FF9の戦闘シーンを思い出してしまいました。

じゃんけんゲーム機も、プレステ化してるんですねえ。

同じでは売れないが、新しくすれば性能が追いつかず。

性能を上げれば、値段が高くなる。



一口にじゃんけんゲームといっても、ジレンマを抱えているのですねえ。

意外です。



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