M・吉田のブログ

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「もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド」ピュアプレイ感想

2008-04-05 23:59:59 | ピュアでもない日々
チンクル




発売当初から「チンクルのルッピーランド」が欲しくて、
しかし、なかなか値下がりせずにいたゲームだったんですが、
こないだ1400円程度で見つけたので、Buy&Playしました。


しばらく、毎日の通勤でプレイしていたチンクルですが…。



心が折れたっ…!



このゲーム、きっついわ…!
絵じゃなくてね、ゲーム的に。
クリア無理…!時間かければできるけど、無理!


というわけで、
今日はルッピーランドの何が無理なのかという話題です。



~~~~~


このゲームの内容を大雑把に説明すると、
「お金を稼ぐゲーム」ですね。


お金を稼ぎ、
お金を投資することで成長する「塔」を伸ばし、
ルッピーランドを目指して塔を伸ばそう!というのが、このゲームの目的です。

で、塔が伸びるたびに、ゲーム中、
移動できるエリアが広がっていくわけですが。


さて、このゲームのキモである、
そのお金の稼ぎ方なんですが、
それは


1.モンスターを倒して手に入れたアイテムを売る(小額)
2.「マリーのアトリエ」のように、材料からアイテムを作り売る
3.イベントクリアでの報酬(高額)


の3つに大分類されます。


1に関しては小額であり、
基本的には行いません。


2は、やはり小額ではありますが、1よりは高額のお金が得られます。
このゲームのシステムでは、お金が0になったら死亡、
すなわち、

チンクルにおいて、金は命っ…!

であるため、基本的には、この作業を行うことによって、
チンクルの冒険を進めるためのお金を得ることになります。


3については、最初に挙げた「塔」を成長させるには、
やたらめったら高額のお金が必要になるわけなんですが、
これで得られたお金を全額投資すれば、その殆どを賄うことができます。



総合すると、
敵を倒して材料を手に入れ(1)、
そこからアイテムを作って(2)冒険のランニングコストを負担し、
冒険のクリア時に手に入る3の収入で、塔を伸ばし、ゲームを進行させる。
不足分は、2を繰り返してお金を得る、という流れになります。


ふーむ、なんとなくゲームの方法論としては完結していますよね。

がっ!



世の中そんなに甘くないんですよ…っ!



このゲーム、
人から情報を聞いたり、重要アイテムを手に入れたりするのにも、
すべからくお金がかかります。

そして、その殆どは、
自分で支払う額を決めるんですね。

おお!なんて新しいシステムだ!
そうそう、これだよ!ずっとこのゲームが欲しかった理由は!



がっ、しかし!



このゲーム、自分で支払う額を決めて…支払う額が不足していると、
提示した額を奪われた挙句に、何も手に入らないという
とんでもないアバンギャルドっぷり…!


それは予想外っ!

ていうか、それは許されるのかっ!?


さらに、どのくらい足りないかという提示はないので、
連続して無駄銭をどぶに捨てる可能性も(ものすごく)あり、
プレイ中、実際に必要な額の2~3倍は支払っていることも。


こんなことが複数回あれば、もちろんプレイヤーは慎重になり、
普通より高めに…ものすごく損をしながら…支払っていかざるを得ないわけです、が。


そうすると、今度は、
塔を伸ばすために使うお金のうち、
3=報酬で賄いきれない部分…2の方法で得られるお金が不足してくるわけです。

このゲーム、アイテム作成に使う材料は、
誰かに収集代行してもらったり、店で買ったりすることはできません。
冒険の途中に敵と戦って、その際に得られるドロップアイテム等を使用します。

たまに、ゲーム進行とは関係なく、材料を集める場合がありますが、
そんなときは、アイテム作成に使う材料は、各地に転々と散らばっている上に、
取得数が少ないため、まあ、要するにめちゃ面倒なわけです。

そんなわけで、あまり損をしまくっていると、
面倒な作業を延々繰り返さないといけなくなる(しかもレベルアップとかの副産物はなし)という
辛い事態が発生してしまいます。


少ない支払額で情報を手に入れないと面倒な作業が増え、
少ない支払額の提示に失敗すると、さらに大損を被る…

なんというジレンマ!



まあ、それだけならいいんですが、
さらに、3(=報酬)の方法での収入がネックなんですよね。

冒険やイベントのクリア…
冒険に消耗品をいくつも使い、必要な情報を集めるために資金を費やし、
敵からダメージ(=お金の減少)を何度も受けながら、ようやくイベントのクリア!をします。


このゲームでは、その際も、
自分で受け取る額を決めるんですね。

おお!なんて新しいシステムだ!
そうそう、これだよ!ずっとこのゲームが欲しかった理由は!



がっ、しかし!



もうご推察できておられるとおり、
このゲーム、提示した報酬額が高すぎると、無報酬になるという、
ベリーハードモードっぷり…!


経費なんて概念は、もちろん無し!

つか、それはどうなのよ!?


まあ、1回で交渉決裂することはないにしても、
だいたい3回程度で、どのくらい多すぎるかという提示はないので、
3回目はかなり妥協せざるを得なくなります。

この交渉に失敗すると、報酬の件は、
まったく音沙汰ナシになりますので。


こんなことが複数回あれば、もちろんプレイヤーは慎重になり、
普通より低めに…限りなく経費に近いか、それ以下の額まで下げて…報酬を得るわけですが。



ええ、もちろん…
もちろんこのあとに続く言葉は予測できているとは思いますが、
そうすると、塔を成長させるために必要なお金が不足し…

面倒な作業を延々繰り返さないといけなくなる(しかもレベルアップとかの副産物はなし)という
辛い事態がさらに延長するわけです。



おいおいおいおい、キッツイなあー!
このゲーム!



仮面ライダー倶楽部の、
面クリアに必要なお金を集めるのも辛かったけど、
これはそれ以上かなあ…。


塔を成長させるお金も相当高く(目標値は毎回不明)、
妥協しすぎると首を絞め、かといって強気に出ても首を絞め、
ハマリになることはないけど、実りのない作業を繰り返してお金を貯める日々が続く…。


が、塔への投資額を見る限りは、
報酬最高額のゲット or 謝礼最低額の支払い ができていれば、問題なく進行できるバランス。
最高額とかとは言わずとも、ある程度ミスしなければ。


が、ミスをするとアラ大変。
生殺し状態にっ…!



うーん、なんだかなあ。
このゲーム、どうにもリセット前提で作られてる気がする…。
ピュアプレイするには辛すぎる。

そろそろ3番目の大陸に行くが…
もうなんかプレイ意欲が沸かないなー。

人との交渉をメインとするゲームなんであれば、
せめて、

  • 支払額や報酬額がどのくらい不足/過剰なのか、という表現
  • 「今回はコレもつけるから、こっちもやってね」みたいな交渉の余地
  • ルピーやイベントアイテム以外での交渉の余地


というような要素があって欲しいなあ…。
1番目のは多少はあるけど、ホントに多少過ぎてわからないし。

もしくは、アイテムの自動収集などの契約とかができるようにするか、
収集をもっと楽にするか、もっとゲームのテンポをよくして欲しいところ。
「リンダキューブ」では、実にさまざまな方法で収集ができたのにねえ…。

お金を扱うゲームなのに、お金の使いかたが限定的すぎるのかも知れない。


いかに「ダメ男」が主役だとしても、これはちょっとねえ。



~~~~~


そんなわけで、
一度辛いループにはまると、否定的な意見ばかり出てしまう現象に
見事に陥ってしまった「ルッピーランド」。



M・吉田的には…期待してたけど、これは無理でした。

冴えない(かつ危ない)オッサンが主人公という、
キャラで狙ってない、むしろ狙いすぎているゲームだからこそ、
絶品の出来を期待していただけに。



まあ、最後に一言いうならば、



アバかわいいよアバ



というところですかね。
では。


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6 コメント

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ちょっとだけ (アサギリR)
2008-04-06 22:47:51
このゲーム・・・

ようは「世の中金がすべてだ
」とでも言っているのでしょうか?


ある人を思い出してしまったのは私だけ???
返信する
王と逃走 (M・吉田)
2008-04-07 22:53:38
アサギリRさん>
人間の欲望は つまるところ金につきるっ…!
それを牛耳る金貸しこそ…… 王っ……!

かね それはほしいもの
かね とてもほしいもの
かね おれのほしいもの
かね みんなほしいもの
だけど じゆうは もっとほしい

というわけですね。
返信する
むかし、 (てつし)
2008-04-08 09:20:48
就職で苦労したいとこ兄は、「ゲームのくせに職業をいちいち決めるのかよ!」と、ドラクエ3を速攻やめたらしいのですが、

ルッピーランド…
社会人だと、あまりに切なくてやれないかも…
ゲームでも泣きながら値切り交渉かよ!

にしても、
チンクル…
工賃の定価を決めて働こうよ…
返信する
35歳 (M・吉田)
2008-04-09 00:16:43
てつしさん>
「あそびにん」が職業として成立する世界ですから、
きっと「じたくけいびいん」も職業として成立するであろうドラクエ3、
時効ということで、そろそろプレイをオススメしたいところですが…!

さて、ルッピーランドは、社会人には辛いですね。
値切り交渉というか、返金ナシの入札(相場不明)というか、
そんな要素がゲームを占めていますので、遊んでるんだか仕事してるんだかわかりませんね!
非常にゲンニョリな気分を味わえること、うけあいです。

さて、仕事の際に、先に工賃を決められない(で仕事をするかどうか決められない)のも、
ルッピーランドの半分は厳しさでできています、という理由なのですが、
チンクルの職業を考慮したとき、その職に見合う給与を換算すると、
どうやら、彼への給与として妥当な額は、どうも"0"っぽいです。

なぜなら、チンクルの職業は「じたくけいびいん」なのですから…!
返信する
Unknown (ひらた)
2009-07-17 09:36:59
私はピュアプレイでもさくさく進めました。
交渉は最初に予想値段の2倍を提示、次に予想値段を提示、最後に予想値段の7割を提示とすればほとんど逃しは無かったですよ。
数時間、仮面ライダー倶楽部状態になることもありましたが。
返信する
Money,Money,Money (M・吉田)
2009-07-24 12:50:51
ひらたさん>
おお、なんと交渉上手なっ…!
お見事でございます。

さて、「チンクル」のこのエントリを投稿してから早や1年以上。
そして「チンクル」を某氏に貸出してから早や1年以上。

まさかの続編登場という情報に、
任天堂の本気を見たと言う感じですね!
返信する

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