退院された患者さん

いつかの、「手でピースをしていた患者さん」
「私の名前を空に書いた患者さん」が、退院しました。
ご自宅のマンションは、エレベーターに担架が入らないため、
車椅子を早めにレンタルして、介護タクシーに乗って帰宅しました。
玄関では、一緒のお部屋で励ましあった家族の方と
涙ながらにお別れしていました。

　　「お母さんも無理しないで頑張ってね」

みんな、思い出を胸にお別れしました。

自宅では、たぶん車椅子からベッドに移すことができないだろうと、
私と、男性のナースが車で追いかけました。
　（以前住んでいたマンションなので、懐かしい）

着いたとたん、どしゃぶりの雨になりました。
そして、患者さんたちの車が着いて、降りるときには止みました。

住み慣れた我が家にやっと帰ってきた・・・・・・・。
何度も何度も「ほら、外の景色が素晴らしいわ。富士山も見えるのよ。」と、
かけつけたヘルパーさんも一緒に、ベッドの背もたれをあげ
外を眺めました。

明日から、奥様と二人だけの生活。
今まで毎日毎日、病院へ通った道を思いながら、これから介護生活が
始まりました。
退院しても、私達は支援しようと思っています。

お腹に管を入れて、栄養剤を注入するだけですが、
私だったらそこから、ちょっぴりお酒でも入れて、祝杯を。

　　人気blogランキングへ

急にランキングが上がったの何故？

　　だったらこちらへもＰＣＵ