ひっそり一口馬主

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超良血馬?カジノドライヴ

2008年01月09日 15時15分36秒 | 五十嵐理論
日刊スポーツによると、カジノドライヴという馬が26日に京都の新馬ダート1800m戦でデビューするらしい。
「デビュー前から米GⅠを意識」なんて書かれているから、何かと思ってみれば何のことはない。ベルモントSを勝ったJazilとRags to Richesの弟だということだった。

ハッキリ言ってしまえば、藤沢厩舎に入ってしまった時点で夢は終了。噴飯ものの話である。
が、ここではそのことは置いておいて、血統構成による可能性だけを考えてみたい。

Jazilの父はSeeking the Gold、Rags to Richesの父はA.P.Indy。
それに対し、カジノドライヴの父はA.P.Indy産駒のMineshaftという事で、Rags to Richesとの比較をするのがいいだろう。

Rags to Richesの主導はNasrullahで、次いでMr,Busherの影響が強く、その両者を含む母の母Blush With Prideを強調した内容。Hyperion~Gainsboroughのクロスが無く、スタミナ面で不安はあるが、シンプルさに魅力がある配合であった。

父がMineshaftに変わったカジノドライヴだが、主導のNasrullahやMr.Busherの影響が強く、母の母を強調した形は変わらなかった点は良い。
しかし、Native Dancerの5×6の派生がありシンプルさという点で劣るうえ、A.P.Indyが1代下がったことにより、位置・配置の面でも差が付いてしまった。
距離適性という点から見ても、父の父の世代後退、Mineshaftの母方Mr.Prospecterの影響が強くなったことから考えて、姉に比べて長距離適性は大きく劣る。
結論として、カジノドライヴの血統構成は姉(3B級)より劣り、2B級程度と言っていいだろう。

さらに言えば、日本ではWar Admiralの影響が強い馬はほとんど結果が出ていないという現実がある(最近ではフサイチアンテウスなど)し、カジノドライヴに大きな期待をするのは酷というものだろう。
血統的なイメージは、ダートの1600~2000mあたりの条件戦で先行して着を拾うタイプである。