佐久志賀の岩場が公開されて変わったこと

　佐久志賀の岩場に行くなら登る登らないに関わらずJFA会員なら1000円、非会員は1500円というベラボーな料金が必要になった。台風19号が来る前ならこれより500円ずつ安かったけど既に俺は行かなくなっていた。昼過ぎにちょっと皆の顔を見てみるかってのにお金払うのはヤダなっていうケチなクライマーだ。

　昨夜、毎週のように佐久志賀の岩場に行ってた人から電話を貰った。話をしたのは久々だ。その人は様々な誤解に嫌気が差して今は行ってない。そんなこんなで地元クライマー同士の交流が薄くなっていたのに気がついた。地元クライマーは閑古鳥が鳴いて値下げというのを期待した。ところがこんな高い入場料を取られるというのに土日では順番待ちになるルートがあるそうだ。ここは順番待ちが無いのが取り柄の１つだったのに随分と変わっちゃたもんだ。そして値下げの夢は消えた。

　公開の話が出る前、俺はあるルートのリボルトをしようと思ってた。そのルートを開拓した××君のボルトは危ないよねなんて話があったからだ。たまたま何処かのブログでボルトが抜けたことが書いてあったんだけど、それが正に××君のルートだった。県外のルートだった。穴を開けてボルトを埋めるだけという一見簡単な作業とはいえ俺はリボルトするかどうか迷っていた。物作りではどんな事でも初めっから上手くは行かないのだ。そのうちにある地元クライマーが危ない所をリボルトしようと誘ってきた。だけど俺の腰は重かった。命がかかってるからテキトーな施工では困るのだ。だけど今思えば手伝いをするだけでも良かった。そうやって地道にやっておけばずっと安全にのんびり遊べたけどもう後の祭り。