
ホンダが特別に開発したバイクの話ではない。白煙と共に不完全燃焼の石油ストーブのような臭いを撒き散らして走らせていた悪ガキが近所にいた。何故そんな事をしたのかというと中学生でしかもガソリンを買うお金が無いという必要は発明の母。盗んだり拾ったバイクに灯油を入れて走ってたのだ。当時俺は大学生だったけど、学校で習ったことしか信じなかったウブな頃、それを教えられてショックだった。
ただし単純に灯油を入れただけでは動かない。まず点火プラグをガスコンロで熱し、それをペンチで挟んで素早くエンジンにねじ込む。もしくは最初はキャブレターにガソリンを入れて始動する。これがコツだそうだ。ただガソリンとは特性が違うので間もなくピストンに穴が空いた。灯油は入れない方がいいよ、とも教えてくれた。
ところで今のバイクってこういうサバイバルな使い方は出来るんだろうか。燃料の話ではないが、昔のバイクはバッテリーが上がっても押しがけすれば兎に角動いたが、もう20年くらい前からそういう手段が使えないのが出てきた。点火プラグに火花を飛ばすのに小さなコンピューターが介在してるためのようだ。それは車も同様で、去年だったかヘッドライト付けっ放しでバッテリーを上げちゃった時、下り坂でエンジンをかけようとしたけどウンともスンとも。
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