Long Ming Diary ~I'll show you myself honestly~

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禁煙治療の保険適用について思う

2006年08月06日 23時10分51秒 | 社会派Longming
禁煙治療に保険が使えるようになったらしいです。ただし、まだ条件が厳しく、保険期間も最大3ヶ月という限定なのですが。

私はタバコを吸いませんし、いまだかつて吸ったこともありません。理由としては、昔のトラウマもあるのかもしれません。小さい頃、タバコを吸ってる人が、口元にあるタバコをはさんでる手を下に下ろしたとき、ちょうど私の目の前に来たんですよね。それで、服の肩のところを「ジュ」って。あれってホントに恐怖ですよ。アレ以来タバコは基本的にNGです。ま、もともとノドが強くなくて、よく風邪を引いたりしてることもあり、タバコなんて吸うだけ苦しくなるだけのものなんですよ。私のとっては。

「タバコを止めたくても止められない」のは、「ニコチン依存症」だからです。コレ、ニコチンだから一般的に当たり前に思ってますけど、覚せい剤依存症と基本的には同じです。毒性や流通度が違うだけで、根本は同じなんです。

タバコを吸ってるとニコチンが血中に取り込まれて脳に運ばれます。脳はニコチンという成分が「気持ちいいもの」と認識し、「もっと欲しい」と思うのだそうです。そして次々とタバコを吸い続ける。でも、ニコチンだけを取り込むならまだしも、ニコチンを取り込む手段としてタバコの煙に頼るので、煙により肺がやられます。いわば、エアコンのフィルターが目詰まりを起こすような感じですね。段々と息切れがしてきたり、咳が出たり。そういう症状が出て「タバコを止めよう」と思っても、脳がニコチンを欲している状態が当たり前なので止められないんです。コレが「依存症」ですね。タバコだとニコチンだし、覚せい剤も同じ理屈です。

この「ニコチン依存症」に対する治療は、「脳がニコチンを欲しくなくなるようにする」ことです。ただ、いきなりゼロにすると拒否反応もすごいし、押さえつけられる欲求により前よりも強いニコチンを欲することにもなるので、徐々にニコチンを減らします。そのために使われるのが「ニコチンパッチ」です。ニコチンは皮膚からも吸収されるのでニコチンを含んだパッチを身体に貼り付けます。この量を減らしていくんです。このニコチンパッチの値段が5000円位するらしいです。保険が利かないと全額自己負担。保険が利けば3割負担で買えるわけですから保険が使えたほうがいいのです。

ただ、健康保険から支出するのはどうかなぁと思うのが私の意見です。健康保険は皆が少しずつお金を出し合って、いざというときに少ない金額で医療が受けられるようにするのが目的なわけですよ。ケガや病気はいざというときに当たるでしょうけど、「禁煙治療」がどうにもなじみにくいのではないでしょうか。それに、「禁煙治療」って全員が受ける可能性はないですよね。初めからタバコを吸わない人は受ける必要はないわけだし、ガンとか病気とかと違って万人から集める保険料で手当てするのはどうにも合点がいきづらい。

だから、禁煙治療にかかるお金は、たばこ税から賄ったらいいんじゃないかと思うんです。タバコを買う人は、それによって被害を受けた人の治療費を負担すると。そうすると自分がもし「禁煙治療」を受けるときもたばこ税から負担を受ければいいんですよ。

いま、禁煙治療で問題になってるのは、若い人たちのケースなんだそうです。保険で治療が出来るのは、一定の年数をいった人が対象になってるので、大学生とかの20代の人が保険適用になるケースはほとんどないそうです。でも、この世代が一番禁煙治療の成果が期待できるわけですよ。取り返しがつくわけですから。そういう世代が自己負担をするには金額が高すぎるのが問題だそうです。