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民主党に未来を託せるのか。立ち止まって考えてみよう
13知事選と地方議員選挙をへて参議院選挙が実施されます。
安倍晋三首相が自らの任期中の改憲を公言していることを考えると、この参議院選挙は日本の将来を大きく左右する選挙であることはまちがいなさそうです。参院選では自民党の議席維持は困難だというのがこれまでのマスメディアの論調です。
本来であれば、自民党が大敗し、野党が議席を大幅に伸ばせば、新しい展望も切り開かれる、こう考えるところでしょう。いまの自民党政治はごめんだと考えるわれわれ庶民は手をたたいて喜ぶ。そんな構図を描いてみたくなるものです。しかし、仮に自民が議席維持できず、野党が議席を伸ばしたとしても、それだけで手放しでうかれることができない現状にあるのではないか。こんなふうに疑うのです。
いうまでもなく、これは今の野党の現状にてらしての話です。
昨日、私は「密告義務法案」が衆院を通過した件で、与野党という言葉が溶解しているとのべました。ようするに野党とはとてもよべない野党の状況があるということです。なかでもそれは民主党のことですが、同党の現状は深刻でしょう。むろん、これは民主党より左の立場であると自認する私からみた場合のことです。
「密告義務法案」の民主党の態度をつぶさにみてみると、今後のなりゆきに無関心でいられない国民投票法案=改憲手続き法案の成否に大きな影響を与えるだろうと懸念するのです。
民主党ははたして野党という言葉にふさわしいのか。有権者としては、とくに野党第一党である同党には、自民党に対抗する中心軸になってほしいと期待するのではないでしょうか。
でも現実はどうでしょう。民主党を支持しておられる方がたのなかには、自民党の提案にやすやすと乗っかっていく同党の態度に何か釈然としないものを感じておられる方も少なくないと思うのです。地方政治ではすでに自民党の対抗軸とはなりえずに、ほとんど自民党とちがわない対応をしている民主党は、国会でも自民党の対抗軸とはなりえないことが、つぎつぎに私たちの前に明らかになっているのではないのか。少なくとも私にはそう思えるのです。
だから私は、与野党という言葉が溶解しているとのべたのです。与党、野党という言葉はむしろ現状を正確にみようとすれば、それを妨げるものですらあると思うのです。共産党はたしかな野党というキャッチフレーズを使っていますが、野党という言葉自体は、現状をふまえると、自民・公明に非ず、ただこの一点を示す言葉にすぎないと私は思います。野党という言葉に、自民党の対抗軸を思わせるような意味を付加すれば大いに見方を誤るということです。かつての政党の区分の一つであった、保守、革新というものがあります。では民主党はあえて区分すると、そのどちらに入るのでしょうか。革新に入ると自信をもってよべる人はおそらくほとんどいないのではないでしょうか。
率直にいえば、民主党は、同党の存在意義をいま問われているということです。
民主党の結党の経過をみれば、あるいはその出自をみると、自民党と区別することにもともと私は否定的です。同党のなかに旧社会党の流れをくむ人びとがいることを承知の上でのことです。
もちろん政党は、国民の意識動向に敏感でなくてはおられませんから、それぞれの局面ではより急進的な態度をとったりすることはあるでしょう。だが、あえていえば第二保守党なのです。少なくとも支配層、財界はそう位置づけていると考えています(よろしければ別エントリーをご覧ください)。大ぐくりにいえば、それは、民主党が二大政党制という支配層の戦略のなかの政党にすぎないということを意味しています。同党の結党以来の経過は、これをくつがえすに足るものではありません。
そこで、自ら「みんなから民主党に甘いと」いわれるという政治学者・山口二郎氏はこう語っています。
山口氏曰く、
その候補者がどういう人で、どういう思想信条を持っているのかよくわからないのに、反石原というだけで、その人に投票していいんですか? ということを言う人も必ずいますが、それでいいんです。選挙というのは、「よりまし論」でいいんです。なぜなら、定数一を取らなくてはいけない首長型の選挙については、勝たないと意味がない。結果が全てなんです。得票総数では反自公を上回っていたなんてことを言っても、そんなものは自己満足でしかない。
日本の市民派はどこか子どもっぽいところがあります。理想主義を掲げるのはいいですが、場面によって日本人はもう少しおとなにならなければと思います。イギリスには「タクティカル ボーティング (戦術的投票)」という言葉が、一般の市民の間に普通にありますが、日本でもそれをやらないとだめですよ。
直近の都知事選挙、これからやってくる参議院選挙、衆議院選挙、それから場合によっては、憲法改正の是非を問う国民投票などは、大人になり“人民戦線”で立ち向かわないと、ほんとうにもう戦後民主主義はくずれてしまう。私は危機感をつのらせています
同様の主張は、明大助教授・内藤朝雄氏ものべています。
しかし、「定数一を取らなくてはいけない」政治構図に持っていこうとするのが小選挙区制であったし、二大政党制なのです。しかも、争うべき2つの勢力がほとんどその主張に差異がないことが問題なのです。さらに、問題なのは、山口氏の言葉にそっていえば、「よりまし論」でまな板に載せられるのは2つしかなく、それ以外のものは排除されるという問題をはらむことです。山口氏はここに目をつぶりながら、2つの「流れ」に収斂させ、その他を排除しようとしているのです。みなさんはどうお考えでしょうか。
仮に、2つの争いを迫られる、私にいわせれば不本意な状態であっても、対抗軸がはっきりすれば、していれば、山口氏のいう「統一戦線」を形づくるのも可能なはずです。民主党にこれは期待できない。二大政党制はむろんそんな構図を想定せず、2つの「流れ」のどちらに転ぼうとほとんど支配層にとって痛くもかゆくもない状況こそがねらいなのです。
現に、いまの民主党はこの狙いに即して動いているといっても過言ではないと私は思っています。民主党が国民投票法案を提案している現状をみれば、「憲法改正の是非を問う国民投票などは、大人になり“人民戦線”で立ち向かわないと、ほんとうにもう戦後民主主義はくずれてしまう」という同氏の言葉はまったく無力でしかありません。
ここはあえてくりかえさなければなりません。どの政党・会派がどんなことを主張しているのか、どう行動してきたのか、そこを判断基準していくことがいつにもまして今、有権者には求められているのです。
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