９１１に電話して！

電話は、映画の重要なアイテム。アルフレッド・ヒッチコック監督、レイ・ミランドとグレイス・ケリー主演「ダイヤルＭを廻せ！」（５４）は、タイトルからして電話。ところで“Ｍ”の意味は？

かつて電話はダイヤル式でした。２～９の数字にアルファベットが当てられていて、例えば２はＡＢＣ、３はＤＥＦ…６はＭＮＯ…とここまでは知る人は知るところ。でも意味は？

ヒチコックは、Ｍｕｒｄｅｒ（殺人）と意味を込めたらしいという説もあり。他にもウェス・クレイヴン監督「スクリーム」（９６）では、ドリュー・バリモアにかかって来た電話から悲劇が…。

グレッグ・アイルズ原作『２４時間』をルイス・マンドーキが監督したのが、「コール」（０２）。夫（スチュアート・タウンゼント）が出張した日、娘（ダコタ・ファニング）が誘拐されます。

妻（シャーリーズ・セロン）は、３０分ごとに犯人グループのリーダー（ケヴィン・ベーコン）に電話するように強要されます。本作でセロンとタウンゼントは交際し、２０１０年に破局。

それはともかく、続編かと思ったのが「ザ・コール ｛緊急通報指令室｝」（１３）でした。違いました。監督は、「セッション９」（０１）「マシニスト」（０４）「リセット」（１０）のブラッド・アンダーソン。

ロサンゼルスの“９１１ 緊急通報指令室”で働くジョーダン・ターナー（ハル・ベリー）は、ベテラン・オペレーター。彼女の仕事は、一般市民の命を救うため電話越しに指示を出すというもの。

自分の判断ミスで少女が殺害され、引退を考える彼女を警察官の恋人（モリス・チェスナット）は、職務のノウハウを後進に教えるよう彼女を諭すのでした。半年後、事件は突然始まります。

何者かに誘拐され車のトランクに監禁されたという、少女ケイシー（アビゲイル・ブレスリン）からの電話を受けたのです。犯人に悟られることなく、通話だけで少女を救出するには？

ハル・ベリーは「チョコレート」（０１）でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、「キャットウーマン」（０４）でラジー賞（ゴールデン・ラズベリー賞）でワースト主演女優賞を受賞。不思議な女優ですね。