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マンガ、アニメ、特撮の感想ブログです。

今週の一番「ブリーチ」はラスボス戦の在り方が決まるとその作劇法は完成されると思うんだ。

2010年05月18日 | マンガ
【5月第1週:はじめてのあく 第63話◆町内けいどろ】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10460.html#637

【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/



悪霊vs死神バトルマンガ「ブリーチ」が、最終局面に入ったのかな?ともかく目下最大の敵・藍染隊長との決着フェーズに入ったようです。藍染隊長は最強の宝具・崩玉と一体化を果たして、すんんんんんごい!!!強い存在になるみたいなのですが…。…まあ、あれです。ぶっちゃけ、正直、あまり脅威は感じていないのですよね。だって、なんかこう…このタイミングで、こういう“変化”って「ブリーチ」的に言うと負けフラグって事なくなくないですか?(´・ω・`)

藍染隊長の卍解、鏡花水月(…でしたっけ?)は、けっこう恐ろしい技だったのですけど、あれはもう使わないのかな?…いや、今の変化自体が鏡下水月で映された幻覚かもしれないという所があの技の恐ろしい所なんですが…。あれを残して最終アイテム崩玉を使って変化してしまったのは、かなりヤバイ気がしなくもない。先ほどの脅威を感じないってのは、姿形を変えて「どや?恐ろしいやろ?」ドヤ顔なのは、逆に「あ、弱そう」って思ってしまうし、この先“最終形態”を目指して変化を繰り返しても「画」からラスボス感を出して行くのはちょっと困難に思えます。

何が言いたいのかというと「ブリーチ」的最終決戦感ってどうやって出すのかなあ?どうやったら出せるかなあ?とか考えたりしているんですね。まあ、割と近い構造だった「ドラゴンボール」のZ期とか、別に魔人ブウ、さほど最終決戦っぽさは無かったと思うので、そんな事考えなくてもいいと言えばいいのですが…。
ある種、全編最終決戦なテンションで、バトルを積み上げて行く「ブリーチ」は、本当に、かなり戦いの差別化はつけづらくなっている。(ふふふ、この私に勝てるかな?)→(油断したな!奥の手!どかーん!)→(…これがどうかしたか?)→(ば、ばかな?奥の手が!)→(お前は今、油断といったが…以下お説教タイム)→(では、こちらから行かせてもらう!すっごい破壊力!ばばーん!)→みたいな?こんな感じが「ブリーチ・メソッド」の骨子として、まあ、これがこのままラスボス戦まで、この延長の形でいいと言えばいいのですけどね。それでもかまわないっちゃあ、かまわない。

んでも、ここから、突き抜ける形でラスボス戦の“形”ができると「ブリーチ」フォーマットは完成するんじゃないか?とか思ったりもするんです。

一戦、一戦は今のフォーマットで組み上げて行き。それで最終戦で、ああ、最終戦だなあ…って盛り上げ感が出せれば、それだけで、もう何も付け足す必要がないというかね…。いや、別に具体的なイメージがあるワケじゃないんですけど…(汗)
う~ん、たとえば「クレヨンしんちゃんブリブリ王国の秘宝」で、ミスター・ハブとアナコンダが何で恐ろしい敵だったかと言うと…(←なに言い出した!?)シンちゃんの「ぞ~さん、ぞ~さん」とか「ケツだけ星人!」とかのシンちゃんギャグが一切通じずマジで居続けたからなんですよね。
…だから、たとえばそういう感じに?「うわぁ!!この超・藍染!!『ブリーチ』の文法が全然分かってねえ!!?」とか、「超・空気ヨメてねえ!!」とか、これまで積み上げて来た「ブリーチ・メソッド」を全然分かってくれない相手だとラスボスとしては、正に恐るべき敵になるかなあ?なんて思ったり。それはこれまでの「ブリーチ」が、キッチリカッチリ一定のリズムで話を積み上げて来たから生まれる恐ろしさにはなる…気がしないでもない(`・ω・´)いや、ロジックだけですね。ヴィジョンはないです(汗)

…まあ、このフォーマットのままラスボス戦をつっきってもそれはそれで美しいとは思うんですけどね。どうなるんでしょうねえ。