今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)

マンガ、アニメ、特撮の感想ブログです。

今週の一番付記:サイレン

2009年08月10日 | マンガ
【8月第1週:波打際のむろみさん #4 ワールドワイドのむろみさん】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10422.html#598

【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/



この週の「サイレン」が良かったです。(何か読み直すと「今週の一番付記」は3回連続で少年ジャンプだなあ…でも、今、ジャンプ調子いいと思います。「ぬらりひょん」や「めだか」あたりでもヤバそうな所が、いい具合に緊張感を高めています)「サイレン」は、サイレン・ゲームという崩壊してしまった未来を改変するゲームに巻き込まれてしまった少年少女たちのサイキック・バトルものですね。

…で、今回、良かったのは前回のヒキと、今回でのその回答の出し方です。画像を張ってあるのは前回のヒキの部分ですね。偽預言者・碓氷が持つ超能力、“時読(サイコメトリー)の右手”と“狂流(イレギュラー)の左手”との結合技“デリート・スパイダー”が示されてヒキになるんですが、僕はこの碓氷という悪ジジイのキャラがけっこう好きな所もあって、妙にハッタリの利いたこの技(どちらも直接的な破壊力は持っていない所がいい…それでいて直感的に練り上げられた能力だと思える)に食いついて「あ、面白そう!」と思ったワケです。



それが今回どうなったかと言うと、ほとんど1回ちょろっと使っただけで、マリーの単純な(しかし強大な)サイコキネシスの前にひねりつぶされてしまったんですよねw…(まあ、無敵ヒーロー系ではよくあるパターンで)それだけと言えばそれだけなんですが。この回の話の組み方は全体的に「期待の外し方」が上手い構成になっていて、まず、冒頭で前回のヒキから、場面をアゲハやフレデリカたちの決着場面に移して、前回のヒキを外して始まっています。「あれ?碓氷のデリート・スパイダーはどうなったんだ?」(ヒキが利いていないとこの効果は出ない)と思った所で、精神感応でフレデリカが「マリーどうしたの…なんでそんなに怒ってるのい…!?」と異変に気付く。そこで大地を割って碓氷をボコった怒りのマリーが現われる。…で、その後、ようやくデリートスパイダーとの闘いが語られる。
……面白い。と思います。短いページですが次に何が描かれるか予想ないままに読み進めました。単純な言い方をすれば敵が強くなくたって面白い話は組めるって事なんですが……弱い敵を屠る時はともするとギャグ的に処理される事が多いんですよね。でも、この話は弱い(弱かった)敵に緊張感を保っている。雨宮に後遺症が残るかも?という目もありますが、ともかく結果、碓氷は“弱いけどボスキャラだった”という悪役として妙に格を守っている。それが次の回の「ジジイたしかにお前は最高のリーダーじゃねえ。だがお前を心の支えにして集まった人間がいる」という、なかなか「面白い」顛末にも繋がって行きます。

また「速度論」的に言っても「サイレン」はメインストーリーがかなり複雑に組まれているので、碓氷グループとのバトルに時間なんかをかけている場合じゃないんですよね。それよりも未来世界と現代の行ったり来たりがどういう結末に繋がって行くかで勝負する物語だと思うし、今回の施策はそれを弁えた上で、ではどうやって1話1話を楽しませるか?という命題に対しても工夫が顕われていると思います。
正直、まだまだ迷走のある連載だと思いますが、サイキック・バトルに“プログラム”という一定のギミックを付けたり、走り抜けるジェットコースターのような連載の中で、できる工夫はしていると思え、かなり好感を持って読んでいます。

『魔法の妖精ペルシャ』の“別れ”の描き方

2009年08月06日 | アニメ
【魔法少女大系】



『魔法の妖精ペルシャ』(1984年制作)コンプリート。速攻で『マジカルエミ』がかかると思っていたのですが……『クリィミーマミ』に戻っているよ?日テレチャンネル?…つまり『マジカルエミ』はおあずけです(´・ω・`)『ペルシャ』はアフリカ育ちの野生少女ペルシャが妖精の国ラブリードリームを救うために魔法少女となるお話。(原案となった『ペルシャが好き!』(作・青沼貴子)には魔法少女の要素は無い)……魔法少女の『仮面ライダー・アマゾン』…みたいな?(´・ω・`)(←何言ってるのコイツ)あと相手役(?)の男の子が二人いたりけっこう盛りだくさんな設定の作品です。

最終回を観直したのですが、かなり…いや、相当良いですね。…というか『クリィミーマミ』の終わり方の時は2クール予定だった放送が1年ものに延長になった事もあって、ある種「作り手」から“やり切った感”が出ていてラスト・バタバタと“その後”をまとめた淡泊な所があるんですよね。まあ、それがOVAの『永遠のワンスモア』や『ロング・グッド・バイ』に繋がって行った所もあるのでしょうが…。



「ぴえろ魔法少女シリーズ」の特徴(ルール?)として本来、魔女ではない女の子が一時的に魔法を使う能力を授けられるというのがあって(これが『マミ』と『ミンキーモモ』の最大の違いですね)必然的に、それが失われる時をどのように描くか?という問題がついて回る。…そのテーマはそのまま『マジカルエミ』の物語に繋がって行くのですが、その前段階として「ペルシャ」という作品も“別れ”というテーマに対して非常に真摯に向き合っています。
「ペルシャ」の最終回は複数の別れが重ね合わされる形で描かれて行きます。動物学者のおじいさんについて行きアフリカへと旅立つ学・力とペルシャの別れ、お目付役だったカッパ妖精たちとペルシャの別れ、力と小夜の別れ、それからこの物語の底流(?)となるプリンセス・フェアリーと音楽家・沢木の別れですね。いずれの別れも回避される事はない。また、ペルシャにはあと一回“本当に心から望んだ事だけ叶えられる魔法”が残されるのですが、それは使われる事はない。…しかし、その別れは寂しいものではあるけど、悲しいものとしては描かれていない。ペルシャと小夜は、必ず学と力に会いに行くだろうし、カッパ妖精たちは「必ずまた会える!」と力強く(人間の姿で)走り去って行く。その中であるいは二度と会えないかもしれないフェアリーと沢木の別れにも(気の持ち方次第ですぐにでも会えそうな気もしますが…w)希望が与えられています。別れる、失われる、という事が有るものとして描き、しかし本当に叶えたい願いは(何時でも)叶えられる事を示したなかなか良い終わり方だったと思います。

エポックとしての意味を持つ『マミ』と、評価の高い『エミ』に挟まれて、あまり注目されていない作品ではあるんですが、アニメファンの評価が高い代わりに、ともすれば本来の対象視聴者(つまり小さい女の子)離れを起した(のでは?)と言われる『エミ』に対して、かなりバランスの良い作品…と言えるかもしれません。

今週の一番付記:ブリーチ

2009年08月04日 | マンガ
【7月第4週:魔法先生ネギま! 第258時間目 世界のヒミツの核心へ!!】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10421.html#597

【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/



この回の「ブリーチ」のネームが良かったです。「ブリーチ」(作・久保帯人)は死神代行を引き受けた主人公・黒崎一護と死神たちの、バトル&バトル&バトル・ストーリーで。掲示した見開きカットですが、斜めに引いたコマ割りからの溢れ出るギリアン(でっかいやられ役)たちと、仮面の軍団の突撃の空間の使い方に無駄が無い。…もう、ナナメの割り方がいいんですよ!wナナメのセンスがいい!!wまた、仮面の軍団の全員の戦いぶりを“魅せる”目的で引かれたネームなんで、一コマ一コマ、非常にテンポが良くなっています。自然と無駄なコマを入れる暇が無くなっているんですよね。1カット1カットで魅せようとして、パッ、パッ、パッと場面が変るからとても気持ち良く読めました。かなり久保帯人先生の真骨頂という感じの回になっているのではないでしょうか。

バカリズムマン対怪人ボーズ

2009年08月03日 | 特撮


買ってきました(´・ω・`) 月曜深夜「咲」の後にな~~んかやっているなあ?とか思って眺めていたら、7月23日にDVDが発売決定だとかぬかしやがったので、即買い(´・ω・`)世界征服を企む邪悪なピーマンの化身、怪人ボーズ!!人造人間マスノはボースの野望を打ち砕くべく今日も戦う!彼は一粒1000円のイチゴを食べる事によって果実サイボーグ・バカリズムマンに変身するのだ!!という話みたいです。……怪人ボーズは、単純な破壊活動の他には、保険証を大量に盗んだり、携帯の電波状態を悪くしたりして「これで格差社会の到来だ~!!!(嬉)」とか叫んだりします。とりあえず世界征服のためには小さな事からコツコツと、まず“格差社会”の到来から目指しているみたいですね(´・ω・`)



しかし、昔からローカルな感じに特撮ヒーロー文脈の番組とかあるんですが、どのくらい伝わっているんでしょうねえ~?wいや、全部分からなきゃダメって話をするつもりもないんですが、雰囲気だけでも(特撮ファンじゃない人にも)面白かったりするのでしょうか?特撮好きには、モロに「情報圧縮」というか、その乱暴な省略具合に笑って楽しんでしまうんですけどね。人造人間マスノは、もう普通に「人造人間キカイダー」、怪人ボーズの生み出す“ボーズ空間”は「宇宙刑事ギャバン」の“魔空空間”をベースにしているのですが、そこらへんは、まあ単にパロディなレベルで。面白いのは1話分を6分足らずで充分1話分として成立させている脚本部分。…これは、ある程度、特撮ヒーロー番組をこなして観ていないと「解凍」はできないが…でも確かに1話分の情報量が入っている。たとえば、ちょっとよかったナレーション…

ナレーション「怪人ボーズによる原子力発電所爆破計画は、喫茶店のマスターの機転の利いたアドリブで阻止された!しかし怪人ボーズの本当の狙いはイチゴ畑だったのだ!!マスノは急行した!」

…原子力発電所の爆破計画などというものを、喫茶店のマスターがどう機転を利かせれば阻止できるのか………それは昭和の特撮ヒーローを観ていると“何となく”分かったりするんですよね(`・ω・´) ああ~大体、ああいう感じのストーリーラインかなあ…?などとビジョンが浮かんだりするw恐るべし!w…いや、正確に言うとイメージできそうで、実はイメージできないムチャ振りに笑うのですが(汗)ただ、取り着く島もない状態じゃなくって、確かに昭和特撮ヒーローの喫茶店のマスターなら、それぐらいできそうなんだけどなあ~?と思わせつつ、実はムチャ振りというところが面白いワケです(ぐっ)
このナレーションでAパートが終わりBパートでイチゴ畑を狙う怪人ボーズとの決戦で、それはAパートで原子力発電所爆破計画の阻止があり、そこからどんでんが返って実は本当の目的は!でBパートに移りそして決戦!という1話に充分なボリュームを持っている。ちなみに原子力発電所爆破計画は完全省略でナレーションで伝えられるのみになっている。この作品の「作り手」はそこまで深く考えてはいないでしょうけど、それは25分のヒーロー番組1話分を6分にまとめる事は可能か?というトライアルになっていて、そして、それは可能である事が示されている…!そして「受け手」は「情報圧縮」の作法を読み取る事で、1話分の物語から余計な情報や描写や演出を削ぎ落とした、本当のプロット/骨格そのものをダイレクトに体感できるんですよね…!

…んんん。なんか変な方向に難しい話になってきたな?(汗)いや、そんな大仰なものじゃなくって、ほとんど同人特撮と言っていいレベルの他愛もない作品なんですけどね。ローカル局のローカル・ヒーロー含めて、微妙にこういう作品が細々作られて行くのは、微妙にニッチに伝統芸能的にウケている……って事なんでしょうかね?

木枯し紋次郎は西部劇の夢を見るか?

2009年08月02日 | ドラマ
【2009-05-27:荒野の用心棒】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/1a176cfefa9bbb5c23371b7e42aa9b17

ここらへんで、ちょっと話していますが、TANIZOKO(たにぞこ)という仲間内の上映会があって、今度「マカロニ・ウェスタン」の影響を受けた…時代劇?のようなものを集めて流そうとしています。僕の担当は「風雲(or 快傑)ライオン丸」と「木枯し紋次郎」かな?あと「荒野の用心棒」あたりなワケですが、この中の「木枯し紋次郎」について、当初は第10話「土煙に絵馬が舞う」を流そうとしていたのですが、このブログにも時々、コメントをくださるMODSTOONさんが、第3話「峠に哭いた甲州路」の方がよくない?(マカロニの影響を観るものとして)と言う話があがりまして……ちょっと、見比べてみようかな?と。まあ、多分、一番影響があるのは紋次郎のあのキャラクターと、三度笠の見せ方…そしてあのOPテーマあたりだとは思うんで、れいの「あっしには関わりのねえこって…」というセリフと、OPが流れればそれでいいんじゃないかという気もするんですけどねw



第3話「峠に哭いた甲州路」
冒頭で酔っぱらった侍をなぎ倒した紋次郎は、とある村のはずれで片腕の渡世人に「手を貸してくれないか?」と誘われる。片腕の渡世人源太はなぜか村への復讐心に燃えていた。誘いを断った紋次郎だが立ち寄ったその村で、片足の娘・お妙と知り合い、次第に村人達が怯える源太の復讐心の経緯を知って行く事になる。源太はかつてこの村の一員で、あまり普段の生活態度がよくなかったために、村の娘・お絹が何者かに殺された時に疑いをかけられ、村人に袋だたきにされて腕を失って無宿の渡世人となっていたのだった。そして渡世人として力を溜めた源太は、腕の立つヤクザ者を集めて村を襲った。
お妙を守るために紋次郎は長ドスを抜く。そして源太一味と戦い、全て切り伏せるが、時既に遅く村人のほとんどは死に絶えた後だった。そこで真相が分かる。かつて村の娘のお絹を殺したのは源太ではなかった。源太は濡れ衣を着せられていた。お絹を殺したのは、彼女と仲が良かった片足の娘・お妙だった。足が悪く村の外の世界に出る事を止められていたお妙は、(奉公で)外の世界へと行ってしまうお絹を強く恨み、崖から突き落としていたのだ。…最後に、紋次郎はお妙の死体を担いで、外の世界が見える峠に置いてあげるのですが、外の世界へ行きたいという願いが歪んで恨みに変わり、やがてそれが村を滅ぼしてしまう。そんな話ですね。

冒頭の侍との対峙する画がかなり“西部劇”ですし、全編を通す復讐というキーワードや、また不具者をてらいなく画面に盛り込んで行く“感覚”っていうんですかね?(説明、難しいですが…)ここらへんの空気がかなりマカロニな感じはしますね。



第10話「土煙に絵馬が舞う」
何者かの落石によって怪我を負った紋次郎が辿り着いた農村で、紋次郎が手荒い歓迎を受けて農家の柱に縛り上げられてしまう。そこには旦那を鉄砲水によって失い気を狂わせてしまった女・お花がいた。村は黒銀という悪党とその一味によって執拗に脅され、命の危険にさらされていた。銀造は寺社への寄進金100両を強奪した男で、金はこの村の地蔵の下に隠した、それが鉄砲水によって流されてしまったのだが、地蔵の流された距離を考えると村の誰かが金を見つけ何処かに隠したはずだと言うのである。
死の危険にさらされながらも、金について知った様子もない村人たちに痺れを切らした黒銀は、ついに村人達を殺して口を割らせる挙に打って出る。間一髪で縄を解いた紋次郎は、黒銀一味と戦うが、村人達はすでに殺された後であり、縛りつつも自分に食事を与えてくれた少年含めて、気狂いのお花以外は死んでしまった。息絶える寸前、村長はこう呟く「おめえが通りがかりさえしなけりゃ、黒銀だってこんなに慌てやしなかったんだ…。百両なんて金は、百姓には二度と手に入らねえ……金の在りかを知ってるのはオラだけだ…誰が渡すもんか…それをおめえが何もかもぶち壊しやがった……!」
お花だけが取り残された絵馬堂の絵馬から百両の小判が流れ落ちてくる。村長は命懸けで金を手に入れようとして村を犠牲にしたのだった。そして後には金の必要のないお花と、紋次郎だけが残った。紋次郎はお花を残して村を後にする。

ここらへんの一攫千金というか“黄金”への執着心っていうんでしょうか?あと常田富士男さん(「まんが日本昔話」の人)演じる黒銀一家の分かりやすい“悪人メイク”とかwそこらへんに、何かマカロニな雰囲気を感じたりするんですよね。

…というか影響云々以前にこの話、すごく好きなんですけどね。特にこのお金を独り占めしようとした村長さんが大好き!w勧善懲悪ものって事に限らず、ドラマというものの多くは弱き者、力無き者の味方で、また彼らも多くは力無きが故か清く正しく生きる様で描かれるのですが、この村長は弱き者、力無き者でも、非常~!にド汚く金を取りに行っている。そこにはとてつもなくみっともなく泥に塗れた、弱き者、力無き者の“戦い方”があるんですよね。
力の無い者の“戦い方”ってどういうものか?美しい物語だと「勇気を奮い起こして抵抗せよ!」ってけしかけるんでしょうけどね。相手を苛める事に覚悟もない小学生同士の話ならともかく、人を殺す事に躊躇がない悪党に対して、付け焼き刃の勇気が敵うわけがない事は自明なんですよね。じゃあ、どうするか?…戦うのならば自分にとって最も大きな武器で戦うしかないと思います。そして(この頃の)百姓にとって最大の武器というのは“耐える事”なんですよね。この村長さんは自分が金を独り占めするために「耐えてやり過ごす戦い」を挑んでいたんです。無論、黒銀の気分次第で切り捨てられる戦い方です。でも、僕は、弱いから、力が無いからこそ手に入れる事ができた自分の“強さ”に賭けた戦い方だと思う。その場限りの「勇気」なんてものより、よっぽど「覚悟」のある強かな戦い方だったと思う。…たとえそれが大金を独り占めしよう仲間などどうなってもいいという、ド汚い戦い方だったとしてもw、僕はそのド汚さが好きなんですよねw……返ってそういう戦いに対する“執念”というか、汚くても戦うという感覚こそがマカロニ・ウェスタンのスピリッツじゃないか?という気もしています。

「木枯し紋次郎」は、大体こんな暗い話ばっかりです(汗)w……よくヒットしたよなあああ?wあ、それと検索かけて「紋次郎」の事について述べているなかなか凄いサイトを見つけました。

【木枯し紋次郎の風景・・・上州長脇差のダンディズム】
http://blogs.yahoo.co.jp/monnjirounoaneomitu

【木枯し紋次郎・連載秘話①】
http://blogs.yahoo.co.jp/monnjirounoaneomitu/54171804.html

ここで語られているように、市川監督や笹沢左保先生がマカロニ・ウェスタンにインスパイアされたもので「紋次郎」を作っていた事は、まあ、確定事項としていいでしょうね。しかし、同時に僕はそこに違和感…というほどでもないのですが、少し引っかかる所もあります。あんまり明確に書いて突っ込まれても困る領域なんで、アレですが……(汗)たとえば、ここで笹沢先生はマカロニ・ウェスタンへの影響と同時に本格西部劇の「シェーン」なんかを好まれた事が書かれています。……で、紋次郎ってかなりシェーンな感じのキャラクターだと思うんですよね。トラブルに対する最初のスルーっぷりや、それでも最後は関わっちゃうあたりの流れとかw…まあ、だから何?という話を組んでいるワケでもないので、もう少しデータが溜まってきたら何か述べたりするかもしれません。