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今週の一番付記:「バクマン」のボイコット運動は何をもたらすのか?

2009年08月18日 | マンガ
【8月第2週:マギ 第10夜 望郷】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10423.html#599




「バクマン」が、何か妙な展開になっていますね。週刊連載と高校生活を続ける事の困難さから過労で倒れてしまったサイコーに対して、佐々木編集長は退院後も高校卒業までは、現在連載中の「TRAP」を休載する事を告げる。…まあ、ここまでの展開はいいんですが、この時、あくまで入院中でも連載を続けたいと抵抗するサイコーとシュージンに同調して、同期の福田さんたちや、新妻エイジが編集部に対して連載ボイコットで抗議をはじめる。…で、今、作中の連載5本がそのまま休載するという事態になっています。

……ちょっと「作り手」の意図を掴みかねているので、基本的にはこのエピがまとまるまで様子を観たいと思いますが、現時点で思う事は、やはり「バクマン」という作品のカラーに対して、ちょっと“荒唐無稽”な展開なんじゃない?とは思ってしまいます。
サイコーとシュージンが編集長命令でやむなく休載する展開は普通にあると思うし、あるいはその熱意で両親や編集長を説き伏せて即時の再開を勝ち取る展開くらいまではあってもいい…とは思います。ただ、多くの熱血少年マンガ、たとえば「キャプテン翼」とか「スラムダンク」なんかの主人公が、大人の“将来”への心配をねじ伏せて負傷を圧して出場して行という“その場で熱い”展開を選ぶのに対して、あくまで長いマンガ人生を視野にいれた“将来”を考えるような展開が「バクマン」的には“熱い”のではないかとは思っているんですが…。まあ、そーゆーのは僕の勝手な期待として…w

…やはりボイコットあたりの流れから分からない。こんな形で“編集権に介入”してもいい事ないと思うし、編集部の対応も何かおかしい。そういう普通のつっこみは既に「一番チャット」の中でも論われているのでくり返し書きませんが、その普通のツッコミが的を得ているのかどうかさえ判然としなくさせる展開なんですよね。……単に突飛な展開をして読者の気を引きたいのか、あるいは現実になにかボイコット騒ぎがあったとか?…まあ、もうちょっと“やろうとしている事”あるいは“やろうとした事”が分かるまで様子を観て、そこでまた何か書くかもしれません。最初の意見から変るかもしれませんし。