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2008-08-05:サイバーコップ:ドルーピー

2008年08月05日 | 特撮
最近、DVDに落とし終わったレーザーディスクのBOXをダンボール5箱ほど、実家の蔵に収めてもらいました。(どうせ売れないしね)ちょ~っとだけ押し入れが広くなったど~!!!この空いたスペースにDVDディスクの収納BOXを入れるのだっ。ふっふっふっふ…(←悦に入っている)

「ブラックラグーン」(1st + 2nd)コンプリート。2006年制作。どうやら第三期が決定したみたいです。…って戦うメイドさんの話ってまだ終わってなくなかった?…オリジナルでやったりしないかなあ?それから「電脳警察サイバーコップ」コンプリート。1988年制作。
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/a9fee3808a832cfe3ea5adac83c84593
この項の時に、mantrapriさんと、この時期の特撮ヒーロー作品についての話題を話していて、そこでも少し引き合いに出したんですけど、この時期はメタルヒーロー路線が所謂、低調期の頃なんですね。東映のヒーローを作り出すメソッドが“固まり過ぎ”になっていた感があります。(「ジライヤ」は新しさを狙ってはいたと思うので、そこに堕していた…って事はないんですが)そんな時に東宝側から送り込まれた新風が「サイバーコップ」だったわけです。ビデオ合成特撮という新しい技術を持ち込んだ特撮作品です。…とはいえ観てもらうと分かるんですがwww(汗)このサイバーコップ、その技術のビデオ合成はいわゆる合成ラインが丸見えだし、ミニチュアの作り込みも緩く(…緩いって事もないか。でも画面フラットな上に平気でアップで映すから粗が目立つんですよね)、非常に画面がチープです!だから、この作品をすご~く嫌っている特撮ファンも少なくはありません。
…でもねえ。東映ヒーローは“固まり過ぎ”になっていたと言いましたが、たとえば宇宙刑事シリーズにあたって、危険な爆破撮影を思う存分やれる採掘場を「あそこはマクー空間なんだ!」と言ってしまう事は確かにエポックだったんですが、爆破は採掘場…というある種の固定観念(?)のようなものを生んでしまった事も確かです。シナリオやコンテでもそういう「何処だと作りやすいか?」「どんな展開ならカッコ悪い画面を作らずに済むか?」という感覚が無意識に働いているというか…たとえば「仮面ライダー」の時代には実現したい画があれば身悶えするようなミニチュアwwだってお構いなしに使っていたのに、どうもそこらへん東映は「カッコ悪い事は極力避ける」感覚になってたように僕には感じらます。



そんな中で「サイバーコップ」は、チープな画面とはいえ、とにかくダイナミックに暴れ回りました。都心で車を真っ二つに割って爆破したり、ビルをぶっ壊してその崩れゆくビルの破片の合間を飛び回りながら、敵と戦ったり、あああ!出来上がった画面はチープだけど、絶対コンテ段階ではドかっこいい画面をイメージしている!!…観える!僕には観えるよ!ララァ!!みたいな?ま…ララァ関係ないですが。そういうカッコ悪い画面を堂々ばんばん流していったわけです。
たとえば、すごーく好きなエピソードに東京に巨大人工衛星が落ちてきて東京壊滅か?って話があって、この時、主人公のジュピターは首都高使って自分のバイクを最高速に加速させて東京タワーをカタパルトにして(道路を切り落として傾斜つけてジャンプ!)落下中の巨大衛星に乗り込むという展開を見せるんですが……物理とか特撮の具合とか考えて“自重”していたら絶対にできない画面がそこに展開するんですね!(ぐっ)無論、チープですが!!wwやっぱ、そういう画面を作ろうとする心意気に僕はわくわくと見入ってしまうw
…まあ、こんな事を言っていますが、僕も当時はこの作品スルーしていて…再評価するようになったのはビデオで観直してからなんですけどね(汗)でも今となっては、すごくお気に入りの作品です。さっき言った蔵に収めたLD-BOXの中に「サイバーコップ」もあります。



それからカートゥーンネットワークで「ドルピー・スペシャル」ゲット!!よっしゃあ~!!(感涙)ようやくテックス・エブリー作品を手に入れました!!かつては「トムとジェリー」のTV放送の“真ん中”の話として放送されていたドルーピー系の作品なんですが「トムとジェリー」のレーザーディスクには収録されてませんしね…。聡い人たちはエブリーは当然のように手に入れられているのですが、こういう時、目端の利かない自分が恨めしくなります…orz
でも、今回ドルーピーだけなんですよね…。「クマを起してはいけない話」(題名忘れた)はドルーピー出ないし、あと「未来の家」とか「未来の自動車」とか「未来のテレビ」とかも(注:全部題名忘れた。おじいちゃんだから!)放送が待たれます。…ん?ここらへんエブリーとは限らないのかな?いやまあ、本当にこの頃のハナ&バーバラや、エブリーは最高です。日本のアニメでは到達できない世界がそこにあるようにさえ感じてしまいます。

そのカートゥーンネットワークで「海のトリトン」帯放送。そいからキッズステーションで「紅 kure-nai」放送ですね。最初の3話くらい録り逃して後で大後悔して泣きべそかきながら録画予約した作品です。今回、画質を上げて全話録ろうと思っています。
それから日テレプラスで「子連れ狼」第二部放送開始。第一部はスケジュールの関係で泣く泣く切ったのですが、これは録ります。…「子連れ狼」の話もいずれしたいですね。あと前回、放送時間の勘違いで録画断念した「ワイルド7」がまたかかっているので録画します。また、言いますが真理アンヌ最高。
…もうスケジュールがかなりパツパツになってきました(汗)今週はあとAT-Xで「トライガン」と「イクサー1」がやるんですが、そこらへんが限界くさそうです…(汗)


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4 コメント

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バンクシステムの多用とのかかわり (mantrapri)
2008-08-06 23:44:16
サイバーコップの「画面」は放映当時、斬新だったのを覚えています。
LDさんが指摘されている、

1.あらゆる手段を講じて「絵」を作ろうとする作品作りの衰退
2.「カッコ悪い事は極力避ける」感覚

というのが私も凄い実感できるところです。私が考える東映のミニチュア撮影衰退の要因は以下の三点になります。

1.VTR作品の増加と、それによる画面の鮮明化
2.CG技術の進化
3.巨大化特撮のロボット戦闘への一本化

草創期は悪魔くんやジャイアントロボ、赤影など等身大の人間VS怪獣というシチュエーションが多く見られた東映が、巨大ロボット戦闘と必殺技の固定化という禁断の果実を手に取った70年代後半から、巨大化特撮がバンクシーン的になっていったと考えます。
例のレオパルドンの瞬殺や、ドルギランの毎度変わらない戦闘などといった巨大特撮=バンクシーンという風習を作り上げていった70年代後半~80年代の功罪というのは問い直されるべきかと考えます。おもちゃは売れましたが。
90年代からは、なんとかロボ戦闘も多様化し、一時期ほどのバンク臭は感じなくなりました。しかし、気づいたらVTR主体に時代が移り変わり、映像としてアラが目立つミニチュア特撮自体が全滅してしまいました。この期間にロボ特撮とバンクの多用にかまけた所為で、赤影のような巨大VS等身大のバトルが楽しめなくなってしまったことは慙愧にたえません。
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Re:mantrapriさん (LD)
2008-08-09 00:02:18
> 草創期は悪魔くんやジャイアントロボ、赤影など等身大の人間VS怪獣というシチュエーションが多く見られた東映

「ジャイアント・ロボ」とか「赤影」の撮る画は本当に好きでした。砂塵に霞む向こうに見えるGロボの勇姿…のような画はもうちょっと観れないかもしれませんねw
ただ、画質は違うんですけど、平成ライダーになって「龍騎」や「555」あたりの画、それから「響鬼」の画(完全に人間vs怪獣になってますよね)あたりは、とても好きですし、CG特撮の切磋琢磨が観られるとは思っています。

「スーパー戦隊シリーズ」については、かなりワンシチュエーション・シナリオというか「戦隊」というお題をいただいて脚本家が何を編むか?という形式になっているのでしょうね。
“戦隊”というカテゴリーの中では様々なバラエティを生み出していったと思うのですが、そこには正に“功罪”というものがありそうです。
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Unknown (ロヒキア)
2008-08-11 12:04:32
> あああ!出来上がった画面はチープだけど、絶対コンテ段階ではドかっこいい画面をイメージしている!!…

グリッドマンの現場がそんなカンジで、試行錯誤していましたよ。
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Unknown (LD)
2008-08-12 00:06:43
ロヒキアさんからは、もっと「グリッドマン」の話が聞きたいです…。
というか「グリッドマン」ちゃんと観直さないとですね(汗)
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