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スペリオール『医龍』ああ…もう本当に終わりなんだなあ

2010年12月11日 | マンガ


僕は。手術の間 ずっとあなたのことを考えていました。
何を欲し、どう生きていく人なのか、必死に考え――心臓を切った。

ほんの一時でも、生死の境を分かち合った人を、

嫌いでいられるわけがない。


『医龍』(作・乃木坂太郎)最新号読みました。教授選が終わり、野口が去り、加藤教授の新体制が決まって、ああ…もう本当に終なんだなあと思います。『医龍』は本当に素晴らしいマンガなので完結したあたりで、特集的に記事を書きたいなあ…と思っているのですが、どのくらいできるでしょうね(汗)

さて、今回の(↑)上の去りゆく朝田を引き止める伊集院くんの表情(かお)なんですが、なんかシワが刻まれていて、ともすると朝田より歳上に見えるんですよね。
描き手の乃木坂先生は別の意図なのかもしれないですけど……なんか朝田、未来の伊集院を垣間見た?とか感じました。まあ、少なくともあの表情が伊集院の成長を見せているという事は確かなんじゃないかと思いますが…。

そしてその後に伊集院は「あなたも、僕と同じでしょう?」と言葉を繋げる。これも重要ですね。
元々、朝田は不思議なキャラです。手術を面白がり、技術を高める事(あるいは人を救う事)に飽く無き追求を続ける。それはある種、患者を実験台というか玩具にするような感覚にも繋がるものですが、その一方で自らの生命を賭ける程に、生命の大切さという事に真摯だ。…いや、不思議とか書きましたが、そもそも突き詰めて行くと、こういうものだと思うんですけどね。でも矛盾している所がある。それを飲み込んでいるキャラではある。
伊集院はそこを飲み込めていないキャラだったんだけど、ここでその朝田の境地に追いついた~同じになった~と、そういう風に読める…のですが、さて、どうなるでしょうねええ~w

今まで、朝田という男に「俺とお前は同じだろう?」という共感を求めて来たのは大きくは二人。(他にもいるかもしれませんが)、野口教授と鬼頭です。その度に、朝田は「そうかも知れない…」というか、多少曖昧ながらも肯定的に、それに合わせる言葉を返して来たのですが…さて、伊集院にはどうするんでしょう。
いや、こう書くとまるで僕が、朝田が伊集院には合わせない事を期待しているように見えるかもしれませんが、必ずしもそうではなくって。ただ、ちょっと興味があるんですよね。「朝田と同じとは~(何を意味するのか?)」という命題に。

【『医龍』@漫研ラジオ】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/6cf3fa64f6bac6c5daf8652f28140850

ところで先日やった『医龍』のUTREAMラジオの録画データなんですが、何か「聴いていると途中で止まる(戻る)」といった話が伝えられて来たりしていますので、ちょっとハイライトで分割してみました。妙な?壁みたいのがあって、そこで戻されているようで、ハイライトでそこを抜けてしまうと普通に聴けるみたいです。多分(´・ω・`)

【ハイライト:霧島軍司の話】
http://www.ustream.tv/recorded/11242052/highlight/131690
【ハイライト:伊集院~鱈淵の話】
http://www.ustream.tv/recorded/11242052/highlight/131700
【ハイライト:加藤~国立の話】
http://www.ustream.tv/recorded/11242052/highlight/131704
【ハイライト:野口教授の話】
http://www.ustream.tv/recorded/11242052/highlight/131709
【ハイライト:朝田~鬼頭の話】
http://www.ustream.tv/recorded/11242052/highlight/131710


医龍?Team Medical Dragon (1) ビッグコミックス―BIG COMIC SUPERIOR
永井 明
小学館

医龍 24 (ビッグコミックス)
乃木坂 太郎
小学館