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そんな好奇心から衝動的に作りました。

地震その後。。。

2011年03月21日 23時49分49秒 | weblog
 東北やその他東関東の各地を襲った大地震から10日が経った。

 ショッキングな津波の映像が日々テレビで流され、死者、行方不明者の数が信じられない数に上った。 このブログの2つ前とその前の記事では八戸の蕪島について書いたが、この蕪島周辺が津波で破壊された光景もテレビで見た。 2月24日の記事の一番下の写真、鳥居の上の方の建物は公衆トイレだと思うのだが、この建物が瓦礫の中にゴロッと転がり、その向こうに見える入り江の水面も同じく瓦礫で埋め尽くされ、どこが陸でどこが水面なのかわからないほど瓦礫しかなかった。 瓦礫の中にポツンと紅い鳥居が立っていた。 最初はそれが蕪島だと気づくことも出来ないほどに変わり果てた姿だった。

 地震直後にラジオのキャスターがヘリコプターからこれら地域の状況を見たとき、まったくどこから手をつければよいのか想像すらできず愕然とした、というようなことを言っていた。

 被災地の厳しい状態に胸が痛くなるような中、自分の生活も2~3日は電話がつながり難いような状態だったり、スーパーに物が無い、ガソリンが無い、そしてそれに追い打ちをかけるように福島第1原発の事態が明らかになり計画停電をする、さらには被爆の可能性が、などという話まで。。。

 そんな風にバタバタしている中、自分のお教室の仕事をきちんとやれる自信も、生徒の安全も保障出来ないと思い春休みまであと一週間というところで今年度を終わりにしてしまった。 4月からはきちんとクラスを行いたいと思っていたが、少なくとも5日前まではその自信がほとんどなかった。 ただやりたい、やりたい、と思うばかりで気持ちは焦っていた。 まるで先のヘリコプターのキャスターのようにどこから手をつければ・・・という感じだった。
 そんな風に自分のこともままならないのに、この震災、被災者に対して自分に何か出来ることはないのか、とそんなことも感じていた。 けれど自分のこともきちんと出来ない余裕のない人にそれは無理なのだ。 とりあえず出来ることは募金だけだった。 幸い大好きなアイスホッケーの選手たちが各ブログサイトで募金のお知らせをしていたので、そちらに募金をして少し落ち着いた。

 けれど3日前ごろから随分と気持ちが落ち着いてきた。 ひとつにはすべてのクラスを中止してやっぱり良かった、と思えるようになったこと、電話が完璧につながっていたこと(何があっても保護者や会社に連絡がつく)、停電の地区や時間も随分わかりやすくなっていたことなどで、4月からのクラスもなんとか出来そうだという自信が自分の中にわいてきた。 

 新年度に向けての準備にも気持ちが入るようになってきた。 自分の仕事がはかどると、家の仕事も自然とはかどる。 スーパーの品物はさらに減るのかと思っていたら、今ではほとんど以前と同じような状態だ。 「牛乳は一人一本」とかあるけれど、あるものを食べればいい。 
 それでもやはりネットを見ると地震に関する色々な物を見てしまう。 テレビも昨日(一昨日?)くらいまではほとんど地震の情報ばかりだった。 やはり自分に何かが足りない、という気持ちになった。

 そんなわけで20日(日)は友達と一緒にさいたまスーパーアリーナにボランティアに行ってきた。 スーパーアリーナには福島県双葉町やその周辺から避難してきた人たちが集り、20日午後2時ごろの時点でその数は2,300名位になっていた。 ボランティアも予想以上に集り、お昼頃にはボランティア招集を締め切りにしていた。 支援物資も置き場が無くなるほど十分に集っていた。

 私がボランティアに参加したことは単なる自己満足にすぎないかもしれない、と思っている。 けれどやれることは精いっぱいやってきた。 本当はこういう援助は継続的に行わなければ意味がない。 2,300名の人々がみんな安心して住めるおうちや故郷に帰るまで見届けたい気持ちはある。 けれど実際の自分の生活を考えたらなかなか今後は出来るような気がしない。 できれば今後も多くのボランティアが集ることと、さいたま市の努力を願うしかない。

 ただ一つ思うことは、みんなが以前の生活に戻れるよう、ひとりひとりが日々粛々と以前と同じように生きてゆくことも大切だろう、ということ。 落ち込んだり心配ばかりしているだけでなく。
 以前と同じように働き、娯楽も消費もしてゆくことで経済が回り、結果被災地の復興にもつながると言う話を聞いた。 話は飛ぶけれど、私も蕪島のウミネコをまた見に行きたい。 八戸で行われるアイスホッケーもまた絶対に行く。 そんなことも現地の復興につながれば、と希望を持ちながら私もまた明日からしっかり働いてゆきます。 だから、アイスホッケーも早く復活してほしい。(現在自粛中であらゆる試合が中止になっています)

 春休みにはなっているけど、明日から何名か春期講習にやってくる生徒がいる。 生徒たちも大変な中やってくるのだから、私もしっかりやらなくちゃ。 

 八戸港では本日震災後初めての水揚げがありました。 


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