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戦場ヶ原カエルウォーク

2012年05月06日 21時51分55秒 | お山のツアー
 2012年4月30日。 霧降高原をあとにして戦場ヶ原に向かいました。 いろは坂を上がり中禅寺湖を越したまだ先です。 標高は1,400mくらいで、まだ花どころか新緑も見られない茶色の風景です。 よく見るとカラマツの芽などは芽吹いているのですけれどね。
 その戦場ヶ原の東側を走る国道沿いに赤沼自然情報センターがあります。 赤沼自然情報センターは日光自然博物館の支所みたいなものでしょうか。 冬期は閉館してしまいますが、戦場ヶ原散策前には欠かせない情報収集の拠点です。

         

 この日はその赤沼情報センターから出発する「戦場ヶ原カエルウォーク」に参加しました。 上記のリンク、日光自然博物館のトップ左に「自然体験イベント」がありますので、そこから参加情報が得られますよ。 

 カエルウォークは4月29日~5月6日まで開催でした。 残念ながらもうツアーはありません。 もうカエルが出ないのかな? よくわかりませんが、いずれにしてもこの時期、山の中でジッとしていたカエルたちが暖かさとともにわんさと水辺に集り次の子孫を残そうと頑張るわけですね。 その様子を見に行こうというものです。
 カエルがたくさん見られる場所までは情報センターのネイチャーガイドさんが色々な説明をしてくれます。 上左ではミヤコザサの説明をしてくれています。

         

 上左がこの日の地図です。 出発地点から解散場所まで説明、休憩も含めおよそ一時間半くらい歩きました。 解散地点の泉門池付近でたくさんカエルが見られますが、そこから先は自由行動というのが面白いです。 ここまで来ると貴婦人の白樺で有名な小田代原に行く、北戦場へまわる、頑張って湯滝へ行く、など自分で選んで更にハイキングが楽しめるということです。

 右の写真は戦場ヶ原から流れ出ている大蛇と大ムカデの血の川です。 詳しくはこちらをどうぞ。 → こちらクリック!

         

 このような木道をどんどん進んでゆきます。 戦場ヶ原は野原のように見えますが湿原です。 とてもデリケートな土地で、これからも今の状態を保持してゆくにはこの木道から降りたりしては絶対にいけないのです。 人が足をおろせば土が踏み固められ、湿原で育つ植物たちが生きてゆけなくなります。  植物が生きられなければ動物たちにも影響してゆきます。
 右の写真は展望台からの眺めです。 ここでいったん休憩。 ちょっと前まではすっかり雪に覆われていたアシやスゲの原野はまだ茶色いままです。 けれど、ここも良く見ると新しい緑の葉が出ていたりします。 こんな荒涼とした景色から本当に戦があったように勘違いしてしまうのですよね。

 休憩中だったのですが、小学生の参加者から「カエルがいた!」の声。 すかさずガイドのお姉さん、「どこどこ!? 触らないで! 私が捕るから!!」と言うやいなや木道にかがみこみ、木道の下にいたカエルをムンズと掴む!w 細くて小さいのにたくましいお姉さんです。 さすが!! 

         

 しかし、お姉さんが率先してカエルを掴んだのにはわけがあります。 これはアズマヒキガエル。 ヒキガエルには毒があるのですね。 お姉さんはカエルを触った後、目をこすったり口を触ったりしないで、ちゃんとお姉さんが持ってきたお水で手を洗うように、と指導してからみんなに触らせてくれました。

         

 カエルは数が激減していて大変、というお話がありました。 2008年の「国際カエル年」のころですね。 ところが最近皇居付近でアズマヒキガエルのオタマジャクシが大繁殖している、という記事も見ました。 希少カエルだそうですから増えた方がいいのかもしれませんが、みなさんヒキガエルには注意ですよ。w

 それからこのアズマヒキガエルはイケメンなんですよ。 学名を "Bufo japonicus formosus" 「ハンサムなニホンのヒキガエル」というのだそうです。 などというお話をネイチャーガイドさんがしてくださいました。w

         

 はい。 休憩も終わり更に歩きます。 あと30分くらいでカエルのたくさんいる泉門池に到着ですが、それはまたこの次に。
 ちなみに右の写真は昨年10月29日に歩いた時に同じような位置から撮ったものがあり、面白かったのでリンクを張っておきます。 同じ場所を歩いているので上右以外にも似たような写真があります。
 → 2011年10月29日


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