【エキセアナ~薬草園にて】
先日、研修会で内藤記念くすりの博物館に行って来ました。
内藤記念くすり博物館は、昭和46年(1971)6月にエーザイ株式会社の創業者である
内藤豊次によって設立されました。
多くの方にくすりに対する正しい知識とご理解を深めていただくために
さまざまな情報情報提供の場となっています。
江戸時代から、現代に至るまでに使われていた薬に関する資料や道具などが
展示されていました。
【本館】 【古い目薬の看板】
・・・アドレナリンの目薬??
【くすりを作るための石臼をまわすための道具】 【サイの角~これも薬!!】
人が中に入って大きな車を回し、石臼をひいたのだそうです。
サイの角やら、一角の角、亀の甲羅やガラガラヘビの乾燥させたもの。
タツノオトシゴ、鮫の皮・・・・そして虫~~~!
【ゴボウの花~薬草園にて】
初めてゴボウの花を見ました!
漢方では種子を利尿・浮腫・化膿止め・解毒に用い、
ヨ-ロッパでは根を利尿・痛風などに用いられたらしい。
【江戸時代の薬問屋を再現したコーナー】
【懐かしい?仁丹の看板】 【昔の薬瓶】
【オランダの医師:シーボルトの紹介】【社会の教科書でみた「解体新書」!】
【マジョリカせいの薬壷】 【フランス製の薬瓶・・・お洒落!】
【ダイヤーズカモミール】
ヨーロッパ原産の多年草で、和名はコウヤカミツレ。
絹やウールの染料として使われてきたのだそうです。
【企画展入り口】 【歯を白くする歯磨きと薔薇の香水の広告】
そして、こちらのコーナーでは「綺麗の妙薬~健やかな美と薬を求めて~」と題した
企画展が賢く、健やかに、美しくのテーマの下開かれていました。
【かしこく】~教養を高め、知性を磨く妙薬~
【健やかに】~体の内側を輝かせる妙薬~
【美しく】~肌を綺麗に魅せる妙薬~
【江戸時代の白髪染めの看板:すでに洗っても落ちないものだったそうです!】
美しくなりたい。健康で若々しく過ごしたい。化粧品をはじめサプリメント
健康食品、医薬品に興味津々なのは現代人だけではありません。
平安時代、江戸時代、そして平成の今、美人の定義や美容法はずいぶん異なりますが、
女性にはいつの時代にも綺麗になりたいという強い願いを持っていたのには
変りが無いのですね。
薬草園の見どころである約600種類の薬草・薬木・有用植物をこちらからご覧いただけます。
【ベルガモット】 【セント・ジョワーズ】
ベルガモットは、北米東部原産の多年草で、地上部は消化促進の民間薬として
葉はお茶、花はサラダに利用します。
セント・ジョワーズは、ヨーロッパ原産の多年草。
染料や、緊張を和やらげるお茶としても使われています。
打ち身、捻挫にも外用されることもあるとか。
【マーシュマロー】 【フェンネル】
マーシュマローは、古代ギリシャ時代より薬用とされ、根の粉末は
やわらかい咳止めのトローチの原料とされたそうです。
これが、お菓子のマシュマロの原形になったといわれているそうです。
あの、ふわふわのマシュマロが元々は薬だったとは驚きです。
フェンネルは、和名を ウイキョウと言い
南ヨーロッパ・西アジア原産の植物です。
胃の働きをたかめ、腸内にたまったガスを排出する駆風作用があります。
ヨーロッパでは、フェンネルとよび、お菓子やピクルスなどの香味料
として用いられます。また、胃腸薬にも利用されているそうです。
【ボタンボウフウ】 【キリンソウ】
ボタンボウフウの根は、感冒、咳止め、滋養強壮として使われてきたそうです。
キリンソウの葉の汁は、消炎さようがあり、虫刺されや切り傷につけるのだそうです。
【キキョウ:桔梗 】
生薬名を キキョウコン(桔梗根)と言い
日本、朝鮮半島、中国原産の多年草の植物です。
秋の七草の一つで、根にはサポニンが含まれ、
排膿・去痰などに用います。若芽を山菜として、
また、韓国では根をトラジとよび食用にします。
桔梗まで薬草だったとは知りませんでした。
韓国の歌で、トラジ~♪とは桔梗のことだったのですね。
こうした昔からの生薬や、ハーブの話を聞くたびに
不思議に思うことがあります。
まだ科学も発達していない時代に、誰がこういった効用を見つけ出したのでしょう。
一歩間違えば、命を落としてしまうような毒をもった植物も少なくありません。
魔法使いが大きななべの中へ、蛇や蛙や得体の知れないいろいろなものを入れて
毒薬やほれ薬を作っている姿を想像してしまいます。
何でもPCでぱぱっと調べてしまえる時代にいる私たち。
昔の人の知恵と勇気に感謝しなくてはなりませんね。
そして、展示館の出口には、こんな言葉がかけられていました。
人生は60歳から長寿
70歳にてお迎へが来る時は留守といえ
80歳にてお迎へが来る時はまだまだ早すぎるといえ
90歳にてお迎へが来る時は左様にせずともよいといえ
100歳にてお迎へが来る時は時期をみてこちらから ぼつぼついくといえ
最後までお付き合いありがとうございました!
先日、研修会で内藤記念くすりの博物館に行って来ました。
内藤記念くすり博物館は、昭和46年(1971)6月にエーザイ株式会社の創業者である
内藤豊次によって設立されました。
多くの方にくすりに対する正しい知識とご理解を深めていただくために
さまざまな情報情報提供の場となっています。
江戸時代から、現代に至るまでに使われていた薬に関する資料や道具などが
展示されていました。
【本館】 【古い目薬の看板】
・・・アドレナリンの目薬??
【実際に使われている生薬の見本】 | 【絵馬:神頼み?】 |
【くすりを作るための石臼をまわすための道具】 【サイの角~これも薬!!】
人が中に入って大きな車を回し、石臼をひいたのだそうです。
サイの角やら、一角の角、亀の甲羅やガラガラヘビの乾燥させたもの。
タツノオトシゴ、鮫の皮・・・・そして虫~~~!
【ゴボウの花~薬草園にて】
初めてゴボウの花を見ました!
漢方では種子を利尿・浮腫・化膿止め・解毒に用い、
ヨ-ロッパでは根を利尿・痛風などに用いられたらしい。
【江戸時代の薬問屋を再現したコーナー】
【懐かしい?仁丹の看板】 【昔の薬瓶】
【オランダの医師:シーボルトの紹介】【社会の教科書でみた「解体新書」!】
【マジョリカせいの薬壷】 【フランス製の薬瓶・・・お洒落!】
【ダイヤーズカモミール】
ヨーロッパ原産の多年草で、和名はコウヤカミツレ。
絹やウールの染料として使われてきたのだそうです。
【企画展入り口】 【歯を白くする歯磨きと薔薇の香水の広告】
そして、こちらのコーナーでは「綺麗の妙薬~健やかな美と薬を求めて~」と題した
企画展が賢く、健やかに、美しくのテーマの下開かれていました。
【かしこく】~教養を高め、知性を磨く妙薬~
【健やかに】~体の内側を輝かせる妙薬~
【美しく】~肌を綺麗に魅せる妙薬~
【江戸時代の白髪染めの看板:すでに洗っても落ちないものだったそうです!】
美しくなりたい。健康で若々しく過ごしたい。化粧品をはじめサプリメント
健康食品、医薬品に興味津々なのは現代人だけではありません。
平安時代、江戸時代、そして平成の今、美人の定義や美容法はずいぶん異なりますが、
女性にはいつの時代にも綺麗になりたいという強い願いを持っていたのには
変りが無いのですね。
薬草園の見どころである約600種類の薬草・薬木・有用植物をこちらからご覧いただけます。
【ベルガモット】 【セント・ジョワーズ】
ベルガモットは、北米東部原産の多年草で、地上部は消化促進の民間薬として
葉はお茶、花はサラダに利用します。
セント・ジョワーズは、ヨーロッパ原産の多年草。
染料や、緊張を和やらげるお茶としても使われています。
打ち身、捻挫にも外用されることもあるとか。
【マーシュマロー】 【フェンネル】
マーシュマローは、古代ギリシャ時代より薬用とされ、根の粉末は
やわらかい咳止めのトローチの原料とされたそうです。
これが、お菓子のマシュマロの原形になったといわれているそうです。
あの、ふわふわのマシュマロが元々は薬だったとは驚きです。
フェンネルは、和名を ウイキョウと言い
南ヨーロッパ・西アジア原産の植物です。
胃の働きをたかめ、腸内にたまったガスを排出する駆風作用があります。
ヨーロッパでは、フェンネルとよび、お菓子やピクルスなどの香味料
として用いられます。また、胃腸薬にも利用されているそうです。
【ボタンボウフウ】 【キリンソウ】
ボタンボウフウの根は、感冒、咳止め、滋養強壮として使われてきたそうです。
キリンソウの葉の汁は、消炎さようがあり、虫刺されや切り傷につけるのだそうです。
【キキョウ:桔梗 】
生薬名を キキョウコン(桔梗根)と言い
日本、朝鮮半島、中国原産の多年草の植物です。
秋の七草の一つで、根にはサポニンが含まれ、
排膿・去痰などに用います。若芽を山菜として、
また、韓国では根をトラジとよび食用にします。
桔梗まで薬草だったとは知りませんでした。
韓国の歌で、トラジ~♪とは桔梗のことだったのですね。
こうした昔からの生薬や、ハーブの話を聞くたびに
不思議に思うことがあります。
まだ科学も発達していない時代に、誰がこういった効用を見つけ出したのでしょう。
一歩間違えば、命を落としてしまうような毒をもった植物も少なくありません。
魔法使いが大きななべの中へ、蛇や蛙や得体の知れないいろいろなものを入れて
毒薬やほれ薬を作っている姿を想像してしまいます。
何でもPCでぱぱっと調べてしまえる時代にいる私たち。
昔の人の知恵と勇気に感謝しなくてはなりませんね。
そして、展示館の出口には、こんな言葉がかけられていました。
人生は60歳から長寿
70歳にてお迎へが来る時は留守といえ
80歳にてお迎へが来る時はまだまだ早すぎるといえ
90歳にてお迎へが来る時は左様にせずともよいといえ
100歳にてお迎へが来る時は時期をみてこちらから ぼつぼついくといえ
最後までお付き合いありがとうございました!