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長靴なしの生活。

東京での2年前の大雪。

その翌日、アパートのそばの交差点で、雪の塊に足を取られて大転倒。

あまりに激しく転んだので、津田塾生と思しき若い女性に、

<大丈夫ですかあ?>と声をかけられた。

 

あの大転倒の教訓は生かされなかった。

革靴で滑ったのだから、2年前に<長靴>を買うべきであった。

 

さて、今回。

昨日の段階から今日10センチの積雪があることは予報されていた。

しかし、対処せず。

 

スウェーデン出張時に持参する登山靴(キャラバンシューズ?)があるので、

大丈夫と思っていた。

長靴ではないので、雪や雨で濡れるのであるが、少なくとも滑ることはない。

とタカをくくっていた。

 

けさ、その登山靴を履いて駅に向かう。

何か、変。

靴底を見てみる。

靴本体と靴底が半分<分離している>

このまま歩いていたら、靴底がなくなるだろう。

 

自宅に戻る。

しようがなく、運動靴に履き替える。

滑りにくいはずであるが、水には弱い。

 

すぐに、靴の中が、氷水で大洪水になる。

やってしもーた。

今日一日、無事過ごせるのだろうか。

 

そういえば、駅まで行く途中に、<おじいちゃんとおばあちゃんの靴屋>

があることを思い出した。

すぐに駈け込む。

 

長靴ありますかあ?

25.5センチの長靴が、陳列棚の下部分に、包装紙で包まれたまま、

横たわっている。

このサイズは、たった1足。

 

10年ぐらい前に製造されたような感じ。

サイズが印字されたシールが、長靴のつま先に貼ってあったのだが、

それがうまく取れない。

10年前の長靴とみた!

 

すでに、靴下がずぶぬれになっているが、その状態で長靴を履くしかない。

こんな状態であったが、今日1日、<転倒虫の3バ>

になることなく、過ごすことができた。

 

45年ぶりの<長靴>

履き心地は決してよくないが、スウェーデンにも連れて行こう。

 

 

 

 

 

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