デンマーク大衆紙、風刺漫画の波紋。

　デンマークの大衆紙が昨年９月にある宗教の預言者を風
刺した漫画を特集した。その現物を見ていないので、確かな
ことは分からないが、ノルウェーマスコミが最近になってそ
れを取り上げ、さらにフランスマスコミが特集したことで、
今になって大問題になっている。スウェーデンはこの動きに
一切関与していないのだが、北欧ということで一緒くたにさ
れ、とんだ被害を被っている。フランスでは、さらにエスカ
レートしており、週刊紙「シャーリー・エブド」で風刺漫画
を一挙掲載。３０万部を特集号で販売するとのこと。彼らの
錦の御旗『表現の自由』の先にあるものは、いったい何？

　デンマークは最近右傾化しており、国会も中道右派が多数
派を占めている。その影響か、異文化に対する寛容さに欠け
ていることが今回の騒動の原因であると言えよう。それにし
ても、今頃何故ノルウェーはデンマーク大衆紙の風刺漫画を
取り上げたのだろうか。小生は全く宗教を持たないが、誰か
が特定の宗教を持つことは否定しない。宗教は人間世界最大
のアイデンティティの源であるので、それを揶揄されれば、
相手が激怒するのも当然であろう。表現の自由と宗教の尊厳、
宗教の尊厳と表現の自由。うーん、難しい問題である。

　我々、チーム・キョトンCの９名は３月下旬に３日間デンマー
クで過ごす予定である。我々には、誰もからまないでちょー
だい。

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