要となる智を継ぐもの

株式投資についてつらつらと書くブログ(走り書き)。誤字脱字錯誤に計算間違い多数。補正・修正は読み手側でしてください。

解散価値があったとしても

2010-10-27 09:59:10 | 投資日記
解散価値があったとしても、企業は解散しません。上場企業の倒産は聞いても解散は聞きません。現金があっても、それは配当されるとは限りません。無駄な投資に使われるのがオチです。借金があれば借金返済に使うでしょう。投資家を低くみている企業ほどこれが顕著です。経営者は資本政策に当たり下記の様な選択枠が用意されています。これに優先順位を付けて利益や余剰金を配分します。

再投資
借入金返済
内部留保
非投資家ステークホルダへの還元
株主還元

こう言う優先順位を付けられたらもう最悪ですね↓

再投資>非投資家ステークホルダへの還元>借入金返済>内部留保>株主還元

再投資して、使わなくなったら従業員の賃金ベアに使って、それでも余ったら借入金返済して、それでもあまったら内部留保して、それでももうどうしようもない位金が余ったら株主還元、みたいな。こう言う企業多いですよ。本当に。


昔のように経済が推移すればバリュー投資はまだ有効でしょう。投資規模で言えば、1000億程度までは卒なくこなせると思います(時間はかかりますが)。そのレベルまでであれば魅力的な中小企業をかき集めてもあまりあるでしょうから。しかしながら、バリュー投資は本当に儲かるのでしょうか?アメリカでは儲かったらしいですが、はたして日本ではどうでしょうか?米国の場合は、株主の影響力が強く、余剰金があれば即還元、となりますが、日本の場合は全然違く、無駄に貯め込み自己資本増強する方針を取っています。この事に全く違法性は無く、尚且つ投資家以外誰も困らないので今後も同じように際限なくそうされていくでしょう。事実、以前私が提示したグラフの通り、四半世紀単位で指標に微々たる影響が出る程度で、別段、会社経営に異常をきたすと言う事もありません。また、借入金返済に利益を当てられたらたまったものじゃありません。電力系がよくやってますが、利益の大半を借入金の返済に使ってます。で、この借入金の量が半端なく、全額返済するのに20年以上かかる所がざらです。その間、利益は還元されません。ようするに、日本市場は株主への利益配分の優先度が最も低い国の一つなわけです。こんな状態で、バリュー投資家は一体どこから利益が生まれるとおもっているのでしょうか?

そこで思うのは、バリュー投資バブルです。結局、このバブルを狙っているのです。残念ながら、グレアムの提唱したバリュー投資は本質的に理解されているわけではなく、ただ、バブルの一形成要因にしかなっていないように思います。いや、グレアムも同じく価格の収斂狙いだったのか?彼の真意は忘れましたが、まぁ、結局市場の動き狙いだと言えるでしょう。少なくともバリュー投資で長期投資しても大した利益は上げられません。

後、バブル狙いのそう言う投資は、バリュー投資であってもファンダメンタル投資ではないですね。ファンダメンタルの定義に市場は関係ないのですから。


We can accumulate the volume of money until it reaches hundred million dollars. As Buffet did, we can do same thing. What is more, due to the small volume of investment, there are sufficient amount of company that allows us the high speed growth of assets. Until the volume of investment reaches the limit, our destiny may be safer than other investors.

However, unfortunately, the value investing method might be annihilated in future because it might not survive along with the social changes.

Every investment method has condition that generate good value. Without realization of those condition, nobody can't receive the true value. As I mentioned before, the condition is pretty important. It's too late to recognize this matter through investment. We should prepare well logically in advance.

To avoid the worst case, check the history, find out what it is and consider deeply. Through those activity.

条件付けの解除

2010-10-26 19:14:06 | 投資日記
投資をする際に、儲かると言うちょっとした確信を持って臨むわけですが、その際に何かしら条件付けや想定を持っていると思います。投資が成功するかどうかはこの条件付けが現実に沿っており、尚且つ実現する可能性が高い事が必要です。

そこで使えそうなのがトヨタ流の「なぜなぜ5回」。

内容は、言葉通りで、理由の理由の理由の理由の理由まで考えれば、本質が見えてくると言うもの。

その投資、何で儲かると思うの?その理由は?
その前提は本当にあっているの?
その前提の根拠は未来にも当てはまるの?
可能性はどの程度あるの?その確率は?
キーパーソンは誰?キードライバーは何?どんなイベントが必要なの?  等ナド。

目標に対して過程があるように投資においても過程や条件が必要です。これをしっかり認識し、計算に入れておく事で投資を掌握する事が出来るのではないでしょうか。




必然性が増すって感じ?

個別銘柄分析をあまりしない件

2010-10-26 09:33:16 | 投資日記


私はあまり個別銘柄分析をしていません。それは分析力が劣る為、と言うのもありますが、それよりももっと大事な基礎研究が足りていないからです。逆に言えば、こう言う研究は総じてリターンが高い為、これに人的/時間的リソースを突っ込んでいるわけです。

投資は魚釣りににています。そして私にとっては、魚釣りの実況をするよりも釣竿の性能向上に努めたほうが長期的に見てリターンは大きいです。今現在の釣竿はまだまだ非力です。著名投資家は居ますが、正直、アマチュアレベルを脱していないと思います。この点、バフェットも同様です。自身でも言っている通り、彼のやっている事を学習しようと思えば、2週間程度の講義で事足りてしまうでしょう。おそらく、彼の手法がより科学的に解明&平準化されれば、誰でもマネが可能になると思います。で、話を戻すと、誰から見てアマチュアなのかと言えば、それは未来人です。数100年後の未来人から見れば過去の人間は原始的です。今、先端を行く人だって原始的です。画期的ではありますが、やはり稚拙です。

ワットが蒸気機関を改良して動力に応用出来た事は素晴らしい発見ですが、今の時代、彼の上記機関は中学生の工作キットで作れます。人間の最大の財産は過去からの蓄積されたノウハウです。だからこそ、平凡な中学生でも道具さえそろえばこういう事も出来ます。上記の通り、後から考えてみると、画期的な物でも、かなりシンプルな作りだったりします。

改良と言うのは頻繁に行われています、金融工学もこれからますます進歩するでしょうし、バフェットの様なファンダメンタル投資も同じく進歩していくでしょう。ただ、その進歩な結構遅いです。色々な権威に稟議回したりする必要があるからです。でも個人でやったらどうでしょう?権威からのオーソリゼーションなんて必要ありません。簡単にカスタムして改良できるのであればどんどんやっていくべきではないのでしょうか?別段、改良自体に専門知識が必要なく、一般的な事象を取り入れて改良できるのであれば、どんどんやっていったらいいんじゃないでしょうか?愚直に先人のまねばかりする必要なんてなく、一歩先を行けばいいと思うのです、、。

なーんちゃって。すんません、ちょっと調子に乗りすぎました。

今は実は円安。

2010-10-26 08:43:41 | 投資日記


15年来の円高水準と言われているが、これは虚実。15年間の日米間のインフレ差異を勘案すると、15年前の円高水準と言うのは、今で言う所の50円付近。他方、今の水準は別段、円高と言うわけではない。上記グラフは実質為替水準のグラフ。赤線が円ドル為替、青線が実質為替水準(2005年=100)

今の現状で輸出が厳しいと言っている日本は、当時の円高水準であればほぼ死滅状態ではないのだろうか?当時と比べると輸出品の競争力が相当に落ちていると言わざるを得ないのかもしれない。

それと、デフレが問題とかいいながら、為替はインフレを加味せずに報道するTV局は一体なんなんだろうか?

Most Japanese care about the strong YEN trend in exchange rate. It's just phantom. By calculating with consideration for the inflation gap between Japan and U.S, the strongest Yen in the past fifteen years was 50 yen per dollar.On the other hand, the present level is not especially high level for Japan.

Please look at the above graph. The line in blue means actual exchange rate after inflation adjustment (2005=100). The line in red is the nominal exchange rate that everybody concern.

Japanese exporter claims government to make the rate lower by selling tremendous amount of Yen. They would wipe out if the rate gets close to the actual rate in 1995. At the same time, we can conclude the competitiveness of Japanese product had weakened sharply in less than quarter of century.

By the way, why does not everybody care about this remark ? Seeming information is not worthwhile. They had better awake from illusion.

堕ちる会社の条件とは?

2010-10-24 23:35:31 | 投資日記


堕ちる会社の条件とは?と言う事で直近5年間で価値を落とした企業をつぶさに確認中。そこで考えられる堕ちた理由は、規模要因、業界要因、個別要因、このどれかに分類されると言う事。最初に2要因に関しては比較的簡単に除去は可能。資産100億以下の企業を外すのと、耐久財関連企業、テクノロジー関連企業を排除すればいい。残る個別要因は経営政策やニッチ産業の終焉等、色々な理由が考えられるが、これも経営者の拡大欲の強さやビジネスの脆弱性等を考えればある程度は軽減可能ではないのだろうか…とりあえず怪しそうな企業は全部スルーして残った企業をバンドルしてポートフォリオを組めば良いのかも?しれない。

後、この堕ちた企業分析を通して思ったのは、企業利益はそんなに動かないと言う事。意外な事に、ここ5年で経済状況も随分変化したと言うのに、ROAは大抵、3%以内の変動で収まっている。勿論、一般的な企業の損益分岐点がROA2%~5%程度と言う事を考えると、これは当たり前の事だが、仮に、高ROA企業で回収期間も短い企業であり、一般的な企業と同程度のリスクにさらされているとすれば、一般的な景気変動をかなり抑え、大きなリターンを手にする事が出来る。

仮にROA15%程度の企業があり、回収期間が5年以内であり、尚且つ企業利益の劣化率が5年間で3%程度であった場合、利益率ゼロになるまで25年かかり、その間は常に利益を得られると。とりあえず、今後の利益を考える上で、絶対値ベースで年率0.6%程度の利益率劣化を想定しておけば、まぁ問題は無いかな?悲観的なパターンとしてね。

うーん、興味深いですね。

で、結局いくら儲かるの?(2)

2010-10-24 15:07:26 | 投資日記


もう少し見やすくしてみました。最も大事な5項目(左側)を推定する事で今後のリターンを予測(右側)する事が出来ます。さらにそのリターンも要因毎に算出可能でこれらを再度纏める事でその成長がグロース要因なのか、バリュー要因なのかまで分析可能になります。

数年後は永続的に○%で成長すると仮定する。

2010-10-24 14:29:37 | 投資日記


数年後は永続的に○%で成長すると仮定する。

定率成長配当割引モデルでこう言う仮定が使われるけど、これは宜しく無いと思う。経済成長以上に成長しない企業が大多数の中で、年率5%成長とか、年率10%成長とか平気で推定している人がいる。これはいくらなんでも無謀だろう、あったとしても1%とか3%とか、低率成長のほうが妥当じゃないのかなぁ。。むしろ無成長で計算してもまだ楽観的であるかもしれない。もっと悲観的に計算をするべきじゃないのかな。そう、マイナス成長を意識して企業価値を評価するべきではないだろうか?

企業は使い捨てホッカイロみたいなもので、いずれは衰退して消滅していくもの。なので、随時配当率が落ちていき、キリの良い所で破綻させるシナリオの上で価値評価を行ったほうがいいんじゃないかと思う今日この頃。さらに、企業が破綻する前に、大体資本家は殺されている。大規模な資本投入等で尋常じゃない不利な増資をされ既存投資家の権利は希薄化されて実質、企業よりも先に破綻してしまう。だから、ホッカイロ(企業の収益)が冷めきる前(収益が落ちきる前)にとっとと逃げ出す必要がある。持続性があり、利益の劣化が遅いのであれば長居しても良いとは思うけど…。

長期的に年率20%のリターンを確保するのに必要なPERは?

2010-10-24 00:47:44 | 投資日記
長期的に年率20%を確保するのに必要なPERはROEと持続成長の長さによって変わる。

持続的成長の可能年数は通常5年以下らしい(マッキンゼーの企業価値評価による)。と言う事でとりあえず5年間成長して、その後は無成長と考えると、購入時のROEとPERによってその後のPERが決定する事になる。図にするとこんな感じ↓



黄色い部分はPER5倍以下(利回り20%以上)の領域。これによると、PER20倍の銘柄はROE25%で全額再投資しなければならない。どうでしょ?無理じゃね?やっぱり安くて安定してる銘柄が高リターンに一番近いのかもね~。


株価が二倍になるとリターンは半分になる。

2010-10-23 21:30:36 | 投資日記


株価が2倍になればリターンは半分になるね。株主還元要因(配当/自社株買い)は勿論の事、長期的に見ればROEが幾ら高くても最終的に成長が止まってしまえば、後はその時点の年間利益を割引いて株価を算出するだけだから、あぁ、なるほど。株価と利益は反比例する。

勿論、実際はこんなに単純ではない。例えば配当利率の場合、基準となるのは購入時のPERとなるので幾ら株価が上がった所で配当利回りに変化はない。逆に自社株買いの場合は自社株買い実行時のPERが基準となるので、リターンは変動する。勿論、自社株買いされた株の全体シェアと同率分だけ株を売れば配当と同じ効果が生まれるわけだが。。

さらに、株価がどんどん落ちていくと、リターンがどんどん上がっていく。この場合、リターンが株価下落を凌駕する水準に達する可能性がある。

例えばPER5倍で利益一定、全額株主還元している企業の場合、株価が半額になったとしても2年半で穴埋めする事が出来る。さらに、利益をその下落した株に投下する事でより高いリターンを得る事が出来る。逆にPER50倍で利益一定、全額株主還元している企業の場合、株価が半額になったとしても、その穴埋めに25年の歳月が必要になる。

株を安く買えば買うほど、株価下落に対する耐性は強化されていく。

証券優遇税制の廃止

2010-10-23 20:08:51 | 投資日記
あぁあ、投資によるリターンが1割落ちますね。税制ってこえぇなぁ…。
まぁ、20%ならまだいい方なのかな?

http://www.fsa.go.jp/ordinary/zeisei/index.html