資産1000億を目指すブログ

2065年までに1000億目標。株式投資についてつらつらと。誤字脱字錯誤に計算間違い多数。補正・修正は読み手側でして。

今のバリュー投資家の数年後のリターン

2010-10-11 11:01:33 | 投資日記
今現在活動しているバリュー投資家の数年後のリターンは時価総額にして2倍から4倍程度に増えていると思う。これは直感でしかないが、多分当たると思う。

何と言っても安い。PER5倍程度の企業がゴロゴロしている。こんな不況下であっても利益を出している企業、出しつつある企業が安値で放置されている。一般ピーポーの投資マインドが改善し、値段が徐々に上がり始めれば、勝手にリターンは上がっていく。昔の本を読むとこのギャップが分かる。「成長率15%あるならPER30倍でもまだ買える」とか言っている。今ならば絶対言わない。今の基準で言えば、PER15倍程度で何とか妥当、PER10倍なら買ってもいいかな?と言う感じ。

恐らく今回もバリュー投資再燃と言う形をとるのではないかと思う。火種はたくさんある。出版物もそうだし一つの妥当な投資戦略としてのポジションを固めつつある。時期が来ればまた5-7年前のように開花するだろう。そうするとまたグル的な人が現れてくる。で、この人は恐らく今バリュー投資やっている人が半数以上を占めているんじゃないかと思う。

目標リターン年率10%の壁

2010-10-11 10:44:29 | 投資日記


年率10%の壁は意外ときつい。

定量的な部分でまずクリアする必要がある。それはPERとROE。混合指標は作れないが、少なくとも長期的に言えば、このどちらかが基準を満たしていない場合は目標値に到達する事は難しい。どちらの方が重要か、と言えば、それはPERであると言える。無成長化でもPERが基準値を下回っていれば、企業の還元政策によっては基準値を満たす事が可能である。ROEは基準値到達までのエンジンだと言える。

年率10%のリターンを得たいと思うのであれば、PER10倍以下、ROE10%以上(ROA5%以上)の企業に投資する事だ。これは最低条件である。まず、この基準を達成した上で、会社の安定性や資本政策、成長余地等を検討し、そのリターンが妥当かどうかを判断する必要がある。勿論、得たいと思う年率リターンが15%であればPER6倍以下、ROE15%(ROA7.5%以上)がハードルは高くなる。

いわゆるグロース株に関しては高PER、高ROEである可能性が高い。その場合、適正レベルまで企業が成長する事が重要である。またこの際、株主還元が企業成長を通して行われる為、その分を割り引いて考えなければならない。その点でも、ROEは目標リターン以上でなければならない。(さらにPERが目標水準まで低下する成長余力がある事も重要である)。


ROEから見る限界成長率

2010-10-11 09:53:13 | 投資日記


ずばり、企業の成長率は資本の成長率に依存している。

その意味で、低ROEで急激な成長をしている企業は要注意である。十中八九、既存資本家以外から金が供給されているからだ。

仮にROE5%の企業が年率20%の成長をしていたとする。資本の成長速度よりも会社が成長する事はあり得ない。利益を再投資しても成長率はせいぜい5%が良い所。残りの15%は資本の成長率では説明できない。そう、他人の資本で成長している可能性が高い。唯一の例外としては遊休資本を資本投下して資本の効率を上げれば可能になる位。でも、その場合はROE自体が上昇してくる。長期的な目で見ればROEこそが成長率である。それ以外は幻であり、他人の取り分である事を十分認識すべきだ。

大事な事だから何度も言う成長の全てが既存投資家の取り分になるとわけではない。

この点を投資家は見逃しがちである。絶対的な成長率のみを見て、自分の資本も成長していると思いがちである。そんな甘い幻想を持っていれば後で痛い目を見る。

ビジネスは人、モノ、金、そして情報(仕組み)で成り立っている。このうち、人とモノは金で買える。必要なのは情報と金である。そして事業拡張に必要な物はすべからくである。

低出力の蒸気機関(低ROE)でマッハ速度(高成長)を超える事は無謀である。機関室(投資先社内)で莫大な燃料(他人資本)が投下されている事を忘れてはならない。


結局、投資家の資本の成長率はROEに縛られる。

ただ、唯一の希望として、増資時の交換率(PBR倍率)が既存投資家にとって超有利に進めば、ROE以上に儲かる事になる。仮にPBR10倍程度で増資がなされれば、その資本を国債に投資するだけで、既存投資家に対しては十数%のリターンが生まれるからだ。勿論、複利成長はしないけどね。

今一度ポートフォリオをチェックすべし!偽成長率が隠されている可能性が高いよ!