要となる智を継ぐもの

株式投資についてつらつらと書くブログ(走り書き)。誤字脱字計算間違い多数。補正・修正は読み手側でしてください。

大幅減益した投資先の処遇。

2011-02-27 17:53:58 | 投資日記
ちょっと前に大幅減益の下方修正を出した銘柄があった。

私のポートフォリオは原則としてバリュー投資(低PER低PBR)のみ。だから減益と言ってもさほど株価は下がらなかった。いや、本当に驚き。だって50%の減益で株価1割しか下げなかった。今後どうなるか分からないけど株価はその後安定しているので織り込み済みっぽい。流石バリュー株ってところ。期待されて無いだけある。

で、この株をどうするべきか、悩む。基本的にはほったらかしで良いと思う。何故なら、大幅減益後も引き続き低PERなので、売る必然性があまりないから。しかしながら今後も減益を立て続けに出されるとそれはそれで困る。当該銘柄は今まで非常に堅調に推移して来た製造業。利益率も過去5年間非常に安定していた。それがここで一気に暴発した。

IRに理由を聞いても「局所的な事で永続性はない」と言う事を遠まわしに言うが、正直信じてない。IR担当なんて所詮は一部署の担当社なので大した権限も無いし内情も把握しているわけではないだろう。上からこう言えと言われてるかリモートでベストアンサー(=当たり障りなく、後で面倒にならない無難な回答)っぽい事をその場で捻出しているにすぎないと思われる。

とにかくどうするべきか。今は売る気はないが売る事も念頭に置いた方が良いのかもしれない。しかしながら、来期は大幅増益で迎えられるかもしれない。何を軸にして投資を検討すればいいのか分からない。

業種マップ

2011-02-27 12:33:45 | 投資日記
ちょっと面白いビジュアルツールがあったので情報共有。



MONEX業種マップでできること | MONEX LAB

今更感があるかもしれないけど、よくよく考えてみると市場の可視化って結構面白いよね。

自分のポートフォリオがどの程度分散化しているのかを調べるツールとかあったら便利だと思う。上記の様なマップ上に自分の保有銘柄の位置を表示して、それぞれのリスクと互いの相関係数を表示して分散によるリスク軽減効果がどのくらいあるのかとかあると面白いなぁと。

それにしても何でこうも階層ごとにPBRやPERが違うんだろうね。国ベースにしろ、業種ベースにしろ、時価総額ベースにしろ。おそらく投資家がそう言う基準を基に投資を行っているからなんだろうけど。そう言う意味だと、裏を突いてリスクを軽減しつつリターンを最大化するって事も考えられそうな?

電力・ガスがその他の業種と相関性がゼロもしくはマイナスならば、ちょっと組み込んでおくのもいいかもしれない。ガス関連は安い企業があるからね。利益を借金返済に充てている阿呆企業もあるけど、まぁ、借入金の金利分が確実に取れると考えればまぁ、それなりに?かもしれない。んなわけないか。低PERなんだから利益の半分くらい株主還元に回せよって思うのは至極合理的だと思う。

業種間での分散投資

2011-02-27 00:37:57 | 投資日記
最近、分散と言うキーワードが頭をよぎる。どうも、無意識化の私が株式市場と言う中でもそうだし、他のアセットへの投資と言うのもそろそろ本気で考えなければいけないと思っているようだ。

とはいいつつも株と言うフレーズが好きな故、とりあえずは株式ポートフォリオ内で分散を掛けつつ…と思っている次第。ところで、とあるサイトから拾って来た業種別の相関データを見やすいグラフにしてみた。

残念ながら元ネタの詳細が不明なので、どの時点での数値なのかが分からないけど、他の方のブログサイトをみてみても、まぁ同じ程度なので長期的にも結構使えるのではないかと思う。



本題。分散を行うのであれば、電気ガス、そして医療以外への過度の投資は慎むべきである。って、そんな…。まぁ、これが現実なんでしょうね。とほほのほ。

後、少なくとも、私がデータを取った限りでは、同業他社間への分散はかなり意味ない。少なくとも市場変動をヘッジするという意味ではほぼ無意味。効率曲線が全然しならない。一本の棒に近い。それに、おそらく業績に関しても幅の高低はあるにせよ、同一の期間、同一の方向に動くのでこれも意味が無い。だから、市場リスクをヘッジするにはやっぱり異業種間に分散投資する他ないと思う。

相関性が低い組み合わせに準拠してポートフォリオを作っていくと言うのも良いかもしれない。そうすれば、少なくとも変動リスクは回避できる可能性がある。ただ、もちろんリターンを伴っていなければ投資の意味が無い。リターンは市場変動を介して生まれるけど、根底にあるのは価値の向上とか本質的な価値とか、そういうものだろう。そこも加味した上でリスクヘッジをしてポートフォリオを作っていく必要がある。

まぁ、長期的にはこう言うリスクと言うのはあんまり気にならないかもしれないし、業績の累積が長期の価格形成を作る事を考えると、こういう分散投資は別に大したことでは無いかもしれないけど…それでも中期で投資を行うのであればやっぱり気にした方がいいのではないかと思う。

バリュー株インデックスみたいなものはないのだろうか…

2011-02-26 23:06:42 | 投資日記
世界の株式市場から選りすぐりのバリュー株で構成されたインデックスチックな投信は無いものだろうか…
バンガード並の低手数料で…。あったら、有り金を全部そっちに乗せ変えたい。


ROAの変化率と株価の推移、PBR別。

2011-02-26 20:32:37 | 投資日記
通常、企業の業績は年次により変化する。
業績は利益で示され、効率は利益率で示される。
利益率はROI,ROIC,ROE,ROA等で表わされる。
利益率は変動する。

利益率と株価は正の相関性があるように思われる。
利益を軸に株価が計算されている場合はなおさらだ。
利益率が向上すればそれだけ株価は上がる。
利益率が下落すればそれだけ株価は下がる。

しかしながら利益率と株価の変動は常に同じだけ動くわけではない。
個別銘柄、それぞれの今後を反映したり、期待や不安が入り混じった中で交錯する。

期待が高ければ高い程、利益率が落ちた時にショックが大きい。
期待が低ければ低い程、利益率が落ちた時のショックは小さい。

期待率とは端的にPBRで表わされると思う。
PBR別に、利益率の変動と株価変動(≒PBR変動)をグラフにしてみた。



*基準年は2006年~2007年(理由はマクロ経済的にこの期間は結構落ち着いてたから)
*銘柄数は1000社位
*ROA3%以上

低PBRは業績変化に対して弾力性が低い。高PBR銘柄の半分~3分の一程度。後、PBRの違いで業績が悪化し易いとか、そう言うのはなさげ。さらにデフォルトで株価上昇のおまけが付いてくる。これは端的に、業績が思ったより悪くならなかった為株価が底上げされたものと解釈出来る。尚、市場全体が下がっていた為PBR変化率は概ねマイナス値となっている点も忘れてはならない。

ミスターマーケットを分解する。

2011-02-26 10:08:52 | 投資日記
この記事を読んだのでちょっと自分なりに考えてみる。

ミスターマーケットとは何者なのか…?売買する人々の加重平均値がミスターマーケットなのだと思う。ってこれは当たり前なんだけど、何か興味深い。売買人の総体、個々の特徴を排除して浮かび上がった平均値がミスターマーケット。ある意味、ガイア的な位置づけにあると思う。地球は無数の生物で溢れているけど、宇宙から見れば一つの生命ともとれるんだよ、的な。

で、ミスターマーケットは情緒不安定である時は高値を提示し、ある時は安値を提示するとの事。これは確かにその通りだと思う。あの値の触れかたは以上だろう…。と、今まで思っていたけど、最近はむしろ、ミスターマーケットはかなり合理的ではないかと思うに至った。

確かに、株価が二倍になるとか半分になるとかってのはおかしな話なんだけど、それでも全体として基準値(簿価とか)から離れても±3倍程度の中に殆どおさまっていると言う印象がある。決してそれ以上にぶれない。これって遠くから見ると、結構合理的にやりくりしているんじゃないかと思う。バブル期でもね。

物差し側(投資家側の視点)が余りにも小さいから、マーケット氏が情緒不安定に見えるだけであり、もっと離れて見れば意外と合理的な範疇で動いているとも言えるのではないかと思ったり。

上場企業の時価総額が350兆近辺に在りつづけるのは、合理的ではないのだろうか。100兆を切る事はないし、1000兆を超える事も無い。少なくとも実体経済が同規模で利益も並に精製していればの話だけど。



因みにAKBをミスターマーケット的に加重平均するとこんな感じに。

これを参照

投機と投資の分水嶺

2011-02-25 19:56:52 | 投資日記
投資=資本を投じる事
投機=期を見て資本を投じる事

タイミング重視の投資が投機。でも、投資ってそもそもTPOわきまえてやるものだから、その意味でも投資は投機であり投機は投資だとも思う。

流通市場の株券の売買は基本的に投機だと思う。これはバリュー投資も含む。バリュー投資も安いから買う、高いから売ると言う価値を見ているようで実は市場動向に振り回される類の投資法ではないかと思う。少なくとも私は長期投資はしない。株価が下がっても持ち続けるけど、高く買い取ってくれる人間が現れれば売り渡す。

本当の投資と言うのはその資本を投じる事によって長くその効果を享受する事、容易に転売が出来ない事が一つの条件になってくるのではないかと思う。そう言う意味で自分のキャリア開発とかは本当の意味で投資だと思うし、家族に対する未来への投資(教育とか転売する気の無い住居とか)も投資になると思う。勿論、非上場企業への資金提供も投資に入るのではないかと思う。

と言う事で、転売する気があるのかないのかが投資と投機の分水嶺じゃないかと思う。

株価下がってても

2011-02-25 08:19:48 | 投資日記
株価を見なきゃ何とも思わない。

上がる時だけ株価を見て、下がる時は放置。
精神的にはプラスを維持。

<東証社長>自社買収「投資家を愚弄」

2011-02-22 23:19:08 | 投資日記
爽快です。

割安で仕込んでるバリュー投資家は実質的にたいした被害はないけど、発言力がある人が言ってくれるとスカッとするね。意味も無く。


<東証社長>自社買収「投資家を愚弄」毎日新聞 2月22日(火)20時29分配信

 東京証券取引所の斉藤惇社長は22日の定例記者会見で、経営陣の自社買収(MBO)による上場廃止が相次いでいることを受け、「(上場時に)投資家に高値で買ってもらいながら、株価が下落して株主がうるさいからといって上場廃止するのは心情的に不快だ。投資家を愚弄(ぐろう)している」と強い不快感を示した。

 上場維持コストの軽減や経営の自由度を高める狙いから、MBOによる上場廃止企業が相次いでいる。斉藤社長は上場企業のコスト負担について現状を調査する考えを示す一方、「株主への説明は当然で、それを面倒くさいと思うなら資本市場が成り立たない」とクギを刺した。

 一方、菅直人政権の経済・財政政策運営については「市場や世界の動きになじみがない。早く勉強してほしい」と苦言を呈した。


低PBR×低PER以外のバリュー株。

2011-02-22 12:15:40 | 投資日記
何かの資料で見たんだけど、一番儲かるバリュー投資は低PBR×低PERだった。

となると、それ以外のバリュー株はバリュー株の平均リターンよりも低い事になる。
具体的にはこの二つ。

①低PBR×高PER
②高PBR×低PER

①は収益性に問題がある。
②は資産が割高であるため問題。

①に関してはPBRが低くて収益性が並であればPERが低くなるのが当たり前。となると収益性が低いと言う事になる。長期的にはこの低い収益性も平均回帰してくるけど、その間のリターンが無い為、リターンが総じて低くなる。

②に関しては収益率が逆に一般よりも高い。しかしながらPBRの割高性をキャッチアップする程、そのリターンが長続きしない。利益率が剥落すると、株価は下落する。その前に溜めておいた資本が何かしらの収益を産んでいればこの下落を和らげる効果がある。もしくは下落をはねのける効果にもなる。でも、やっぱり向かい風。

と言う事で、①、②はバリュー株としては平均値以下のリターンとなる。どちらかと言うと、これらは普通の投資と言ったほうが良いのかもしれない。