株価が2倍になればリターンは半分になるね。株主還元要因(配当/自社株買い)は勿論の事、長期的に見ればROEが幾ら高くても最終的に成長が止まってしまえば、後はその時点の年間利益を割引いて株価を算出するだけだから、あぁ、なるほど。株価と利益は反比例する。
勿論、実際はこんなに単純ではない。例えば配当利率の場合、基準となるのは購入時のPERとなるので幾ら株価が上がった所で配当利回りに変化はない。逆に自社株買いの場合は自社株買い実行時のPERが基準となるので、リターンは変動する。勿論、自社株買いされた株の全体シェアと同率分だけ株を売れば配当と同じ効果が生まれるわけだが。。
さらに、株価がどんどん落ちていくと、リターンがどんどん上がっていく。この場合、リターンが株価下落を凌駕する水準に達する可能性がある。
例えばPER5倍で利益一定、全額株主還元している企業の場合、株価が半額になったとしても2年半で穴埋めする事が出来る。さらに、利益をその下落した株に投下する事でより高いリターンを得る事が出来る。逆にPER50倍で利益一定、全額株主還元している企業の場合、株価が半額になったとしても、その穴埋めに25年の歳月が必要になる。
株を安く買えば買うほど、株価下落に対する耐性は強化されていく。