資産1000億を目指すブログ

2065年までに1000億目標。株式投資についてつらつらと。誤字脱字錯誤に計算間違い多数。補正・修正は読み手側でして。

ROEに見るエントロピー増大の法則

2012-10-08 23:38:58 | 投資日記
ROEに見るエントロピー増大の法則

昨日の続き。便宜的なROE(税引き後営業利益/株主資本)の話。bROE,と書くのは面倒なので、ROEで統一する。ROEは永遠か否か。恒久的な数値として使えるか否か。現在のROEを想定してその延長に未来を描いて良いか否か。答えは否。ROEは移ろいやすい。下記はランダム抽出した600銘柄分のデータ。

2011-2012のROEの推移。


2010-2012のROEの推移。


2009-2012のROEの推移。


2008-2012のROEの推移。



見る見るうちに近似線の決定係数が下がっていく。点の分散も発散してるのが目に見えて分かる。


結論を言えば、ROEは持続しないと言う事。
今高ROEでも2-3年後もそうであるとは言い切れないって事。


※上から三番目四番目のグラフのy軸が2期前のROEとなってますが、これ入力ミスです。すんまそん。

営業利益と資本成長率

2012-10-07 23:43:03 | 投資日記
久しぶりに全上場企業の財務データをダウンロード。
前回更新が2010年の秋だったので、ほぼ2年越しの更新。

まず驚いたのが、上場企業が相当減ってると言う事。200銘柄位減ってたと思う。倒産やらMBOやらで市場を退出する企業が続出した傍ら、上場企業がそれを補てんするに足らなかったのでしょうね。それにしても凄いね。日本大丈夫か…?

さて、そんなこんなで数字で遊んでます。ちょっと面白いデータが取れたのでシェアします。
まぁ当たり前だけど、営業利益は大きければ大きいほど、資本の成長率は早くなる。

税引き後営業利益/資本合計(便宜的にbROEとする,bは便宜のb)が高ければ高いほど、その後の資本の成長率は高まる。図に起すとこんな感じ↓青色の粒がbROEが10%未満の部類、対する赤色の粒は10%以上の部類。



それぞれ近似線が示す通り、ROEは高い方が、その後の資本成長率は高い。数字で言うと、

10%以上のROEの母数の中では65%の企業が資本を成長させられた(35%の企業は資本が減少した)。
10%未満のROEの母数の中では40%の企業が資本を成長させられた(60%の企業は資本が減少した)。

勿論、資本の成長には増資と言う裏技もあるし、逆に配当や自社株買い、借入金返済をすれば資本は減る。そういう外部要因を全部含んだうえでもこれだけの有意性がでるというのは面白いなと思う。

ただし、資本を増強出来たからと言って利益が上がると言うのはまた別問題。
さらに投資対象として適格かどうかは価格次第という点も見逃せない。


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