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2001年時点でPER1倍以上だった銘柄を紫色、PBR1倍以下且つ、その後の資本成長率が50%の銘柄を赤色、100%以下を青色でプロットした。サンプル1300銘柄中、赤色は155銘柄。全体からみれば赤色は1割程度だが、見ての通り、時価総額の上昇率が他に比べて半端ない。例えば、実数値として下記の様なデータが取れる。
時価総額が500%以上上がった企業は全体で9銘柄あり、その内5銘柄は低PBR&高資本蓄積銘柄だった。実に過半数を占める。
時価総額200%以上に占める割合も63銘柄中31銘柄が低PBR&高資本蓄積銘柄であり、これも約半数を占める。
また、低PBR&高資本蓄積銘柄のうち、2割が時価総額3倍超となった半面、それ以外の銘柄のそれは5%にとどまる。
さらに、時価総額の成長率が0%以下だった銘柄は全体では52%を超えたものの、低PBR&高資本蓄積銘柄は14%にとどまった。
スクリーニングにしてはかなり単純だがとても強力な組み合わせだと考える。後は如何にして資本蓄積率の高い銘柄を揃えられるかがポイント。とは言っても、10年で50%の成長率は、年率に落とし込めば5%程度。平均ROE5%以上を堅持していれば到達可能。それに過去実績の利益率を応用すればある程度は予想可能だと思われる。後は、十分に分散させ、ムラが発生しないように注意しつつ投資を行う。
因みに、上記条件は低PBR&低PER投資に通じる。ROEとPBRとPERは相互補完だからPBRが一定のもと、ROEが上がればPERは下がる。結局は王道バリュー投資に落ち着いたと言う所かなと思う。それでも、過去データをこねくり回して得られた結果なので、異論は無い。