資産1000億を目指すブログ

2065年までに1000億目標。株式投資についてつらつらと。誤字脱字錯誤に計算間違い多数。補正・修正は読み手側でして。

データベースに科目追加。買掛・支払手形、有利子負債、キャッシュフロー科目。

2014-04-22 08:40:23 | 投資日記
負債を少し細かくした。流動部分では買掛・支払手形を抽出し、固定部分で有利子負債を抽出(短期返済予定の負債は流動だけど)。併せてキャッシュフローも営業・投資・財務CFと現金同等物の残高増減、期末残高も追加。3表をまたいだ一通りの分析が可能になった。とは言ってもまだまだだなぁ。理由は下記。

①CF計算書の内容が粗い。営業CF等をより深い科目に分ける必要がある為。
②データ欠損がある為。どこかで時間使ってつぶさないと。
③市場データの不在。例えばPERとかPBRとか。これは今年のEDINETから記載されてくるので対応は可能。
④データの取り扱い。任意のデータを抽出するのが結構大変。

三表横断的に分析と言ってもCFに関しては大まかな数値しか載ってないので結局行きづまる。それに浮き上がる疑問に対してそれを解決するデータを出力するまでにグラフ化などで時間がかかる。本当は分析用のテンプレみたいなのがあってそれらを選んでいくことで思い通りのデータにたどり着けるようにすればいいんだけどね。そういうテンプレって人によって扱いたい形式が千差万別だし全てカバーするのは難しいのではと感じる。まずは①③を対応して②④を余りの時間でやっていく感じでしょうか。

とりあえず今回追記したデータでマクロな分析をしてみる。下記は産業ごとの有利子負債の図。



各産業の数値はその配下にある企業群の単純平均。恐らく加重平均にしてもそんなに数値は変わらないと思う。

年を経るごとに有利子負債が減っている。まぁ借金依存体質から自己資本体質への移行というのでしょうか。自己資本至上主義的な?まぁ成熟産業はそれでいいのかもしれないですね。産業規模は頭打ち、利益率も上がらない。それでも経常利益を上げるのであれば多少効率は低くても確実に利益を増やせる有利子負債の返済を…みたいな。そんな延長上に政府の赤字が見え隠れするという。

複数年跨ぎのROEの変遷とそれを応用した投資戦略

2014-04-20 14:13:43 | 投資日記
各企業のROEをプロット。ROEは経常*55%/資本ベース。企業数は4014社対象。期間は2009年及び2013年。



不景気まっしぐらの2009年に比べれば2013年は若干持ち直した感はある。ただ各企業により相当のぶれ幅があることは否めない。そういう意味で安定性を求めるのであれば投資先を分散させた方がいいでしょうね。当たり前だけど。で、ここから読み取れるトレンドがある。それは各ROEの範囲によってその後のROEが変わってくる。ここで①~③つに分けて考えてみる。





①は2009年時点でROE10%以上の会社。この会社の2013年時点の値を見ると、かなり値を落としていることに気が付く。グラフ中に斜めに入れているオレンジの線より↓の場合はROEが下落していることを示す。要するに資本効率が落ちている。大よそ8割くらいの確率でROEが落ちる形になる。なぜROEが落ちるか。大まかに理由が二つあって①資本蓄積が進んだか、②利益が剥落したか。のいずれか。少し調べてみたところ、8割くらいの確率で後者となる。なので高ROE銘柄に手を出すときはそのROEがどこまで続くのかどこまで成長できる余地があるかをしっかりと考えた方がいいでしょう。当たり前ですが。

②は2009年時点でROEが5%-10%の会社。ここらは結構安定してるというか、景気に左右されやすい感じでしょうか。もちろんぶれ幅は結構ありますが、まぁほどほどに儲かっている会社と位置づけられると思います。投資戦略としては、特になし。分散して不景気に買って景気良くなった時にうっぱらえばいいんじゃないかと思います。至極普通の分散投資ですん。

③は2009年時点でROEが赤字の会社。なかなか興味深いのは高い割合で黒字化を達成しているという点。生存者バイアスがどの程度あるのかが計測できないのと、どういう形で黒字化を達成したのかを分析しないと一概に赤字企業買って放置しとくといいよとは言えないけど、分析しがいはとてもあると思う。赤字で資本の大部分が焼失して資金繰りもままならないけど、社長は銀行から金引っ張ってこれる、この危機を乗り切れば道が開ける系の企業を複数銘柄激安で仕込んで何割かが倒産したとしても生存銘柄で大幅なリターン超過を得るとかね。


エクセルデータはこちら。エクセル2013で作ってるので不具合あるかも。あったら教えてください。
CSVデータはこちら

会社四季報とか出版元とか

2014-04-19 10:42:34 | 投資日記
この昭和のビジネスモデル。

手間かけずに入手可能なデータを整理しただけの情報。これを高い金で販売。
情報の検索性は最低、さらにはコピペ禁止。

本当にげんなりする。当方も今年の2月に財務分析しようと思って買った四季報CDROMは埃をかぶって棚の上で冬眠中。たかだか財務データのスクリーニングすらろくにできないなんてのはどうかしてる。あの操作性の悪さは何なんだ。まずユーザ目線で作ってはいない。そして高い。くそ高い。高い割に出来ることは本当に少ない。データのコピペすらまともにさせてくれない。こんなゴミ財務データが国内シェアナンバーワンなんてどうかしてる。

じゃあ出版元が四季報を改善するか?多分しない。そもそも、それをする余裕がない。2013年3月時点で売上90億程度、営業利益で2億程度。一方従業員は250名で平均給与は1000万超。平均年齢は42歳。この数字を見ただけで古き良き従業員優位の会社と読み取れる。故に大幅な赤字にならない限り、給与は下げられない。赤字になるような施策は行えない。

例えばこの財務状況では会社四季報の価格切下げすら無理。10%だって下げられないだろう。販売部数が伸びない限り即赤字だ。では利便性向上のために施策を打つか?多分かなり微妙なものになるか実施される前にフェードアウトすると思う。例えば会社四季報オンラインが最たるもの。CDROM並に残念な仕様。財務情報のコピペ解除についてはどうかと言えば多分これも行わないと思う。平均年齢42歳の会社は「そんなリスクをとっても利益にならない」と判断するだろう。

そんな状態でもやっていけるのは、競合が少ないから。産業が小さすぎる。自分が感じるに中小企業・個人向けの財務情報のニーズって妥当な金額にすると10億もないと思う。下手したら1億程度かもしれない。だからこそ新規でビジネスしようとするものは現れない。そこに胡坐をかいてこういう使い勝手のくそ悪いソフト(出版物)が高値で売れる。


個人が粛々と作業をしてエクセルで出力してる精度の低い財務DBなんて関係ないと思われるかもしれないけどね。ただ財務DBなんて言っても所詮は数十MB、四季報CDROMだってたかだかCDに収まる程度の大きさ。今は精度の低いDBでもナレッジは累積的に溜まっていくので今後は精度向上しかありえない。株価情報等についてもEDINETで過去PERなんかも追加されるし、遜色ないかそれ以上のものが出来る可能性が高い。四季報CDROMにおいてはスクリーニング機能が売りなのでその部分でがっつりガチンコ勝負できればとても面白いと思う。
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データベースに科目追加。現金・売掛金・棚卸資産&有形固定資産内訳(土地/建物/設備)

2014-04-19 09:42:09 | 投資日記
まずは追加。流動資産内訳として現金・売掛・棚卸資産。固定資産内訳として有形固定資産の土地・建物・設備。データ精査はこれから。大まかにチェックしたけど問題点散見。ま、時間をかければ解消させられると考える。一応目途はついていると思う。思いたい。まずはdemo版と言う事で使用してみてほしいです。

さて、追加科目がどんな用途に使えるのかと言えば、クロス分析で結構使えるんじゃないかと。特に特定業界内の各企業のビジネス構造分析×時系列分析を横断的に行う場合など。下記は衣料小売り業界の棚卸資産回転率のサンプル(2009年にROA5%以上の企業のみ出力)。




衣料小売り業界の棚卸資産回転率のサンプル(業界全体)



この手の情報が数クリックで出力される、そういう環境がいいなと思う。情報収集よりも情報分析のが断然付加価値高い。しかしかかる時間は情報収集の方が多かったりする。ここらへんが現在の自分の課題。思い立ったら1分以内に目的の情報を出力し分析を開始できるレベルまで財務分析のプロセスを効率化させたいし多分できるようになると思う。というか出来つつある。

エクセルデータはこちら。エクセル2013で作ってるので不具合あるかも。あったら教えてください。
CSVデータはこちら


エクセルデータはこちら。エクセル2013で作ってるので不具合あるかも。あったら教えてください。

儲かる企業、損する企業  パッケージソフト産業編

2014-04-17 18:33:30 | 投資日記
少し気になったのでデータをドリルダウン。パッケージソフトを構成する企業群の経常ベースROAの推移をプロット。



ふと思ったんだけど、なんで数年で利益半減とか倍増とか起こるんだろうね。実際に会社の規模や売り上げがが倍化したり半減したりするわけじゃないだろうに。例えばこれらの企業の売上の推移なんかを見るとこんな感じ。2009年が1とする。



売上推移からだけでは読み取れないね。不採算事業を整理して利益を確保したとか、売上至上主義で業務拡大して利幅を捨てたら利益が落ちたとか、色々考えられる。と言っても無数に項目があるわけではなくて一定のトレンドに分類できると思うんだよね。まぁそういうのは赴くままにデータ採取・分析していけばおのずと見えてくると思う。浴びるように財務分析してけばね。スピードラーニング的な。



素データはこちら。EXCEL2013で作ってるので他のバージョンだと不具合あるかも。動くと思うけど。

儲かる産業、損する産業。

2014-04-17 17:48:44 | 投資日記
中分類の産業区分(60分類)の経常利益ベースのROAを過去5年分プロット。2013年の数値を降順で並び替え。



なかなか興味深いのはパッケージソフトの伸びが著しい点。日本オラクル筆頭に二桁ROAの企業が結構ある。上手く差別化できたパッケージソフトは儲かるってことか。詳細はしらんけど。一方、バイオテクノロジーは恒常的に赤字。資本殺しと言えるかもしれないが一発当たればでかいのかも?好みではないので買うことはないだろう。

旅客空港輸送なんかは激しくぶれてるけど、これは企業数が少ないのと各企業の業績のブレがかなり大きい事が主因。同じく不動産(住宅)も一部企業の大幅損失(日本アセットマーケティンググとか、アルデプロとか)のせいで赤字となっている。十分企業数がそろっている分類でも飛び値に注意しないと有用なデータは取れないなぁ。

後、時間軸によって微妙に利益率って変わってくる。先のパッケージソフトはここ今でこそ6%だけど、4年前は3%台だったし、その時に数値をけん引していた企業(シナジーマーケティングとか)が今では足を引っ張ってたりする。盛者必衰?

それと、高利益率の上位産業組はここ数年安定して高い利益率を出してるなぁと感じる。まだまだ供給過剰じゃないってことなんでしょうね。もしくはうまく供給をコントロールしているとか。ヘルスケア関連(ドラッグストア、トイレタリー、ヘルスケア製品)なんかは資本効率はいいんだろうなぁ。これらの産業であれば自己資本比率を20%程度に設定して並の利益率を確保すればそれだけでROE20%行けちゃうってことだしな。


素データはこちら。EXCEL2013で作ってるので他のバージョンだと不具合あるかも。動くと思うけど。

高PBRを恐れずに投資する。

2014-04-17 14:29:34 | 投資日記
収益性が高い会社は資本蓄積が速い。これは当たり前なんだけど、再考してみる。

データを取ってみる。2009年時点で経常利益ベースのROEが20%を超える企業は100社程度ある。それらが2013年までにどう資本を蓄積できたのか。上場企業に関していえば、どうPBRの引き下げに寄与したのかという所。結果は下記の通り。



一部企業の上昇率が半端ない。これらの企業はROAベースで一桁後半ないしは二桁ある上に、自己資本比率を30%以下にしていた為かと思う。ROA10%程度のビジネスなので拡張もまぁしやすいんだろうなと思う。因みにディーエヌエーも結構いい感じに伸びてます。確か資本は数倍になってる。データベース上だとデータ欠損で表示されてないけど。

まぁ資本蓄積そのものがいいとは思わないし、この資本の出どころもCF側を確認しないと何とも言えない。増資由来かもしれないし。ただ、一見した限りではビジネスで稼いだ金をため込んでいるように見えるね。あぁCFも今度取り込まないとね。

成長株においてはPBRはそこまで気にしないでもいいかもしれないなと思う。特に単に自己資本比率が低いだけであればあとからいくらでも追いつける。例えばエスクリなんかは資本が12倍に増加してるので、まぁ、仮に2009年にPBR12倍で買っても今ならPBR1倍って事なので。んで成長繰り返して株価は数倍になったと。。ほんと、見誤ったな…当時の自分はガチガチのバリュー投資家だったので高PBRってだけで投資対象外だったので。。


素データはこちら。EXCEL2013で作ってるので他のバージョンだと不具合あるかも。動くと思うけど。

会社規模と収益性の傾向

2014-04-17 00:12:21 | 投資日記
せっかくデータが集まりつつあるのでマクロ的な観点から分析をしていこうかと考えてる。

会社規模と収益性の傾向。大きければそれだけ収益も安定する。恐らく。これは直観的に理解できるところだけど実際に集計するとどうか。

会社規模を総資産と置き換え、収益性を経常ベースのROA(経常*.55%/総資産)と仮定し、上場&非上場企業、4008社分の情報をプロットした結果が下記。



x軸の最大値は200兆程度。そんなでかい会社あったか?と疑問に感じたがなんて事は無いメガバンクだった。さて、グラフを見る限り会社規模がでかければ収益性も安定していると言える。ただ資産規模の小さい部分がよく見えないのでx軸の最大値を2000億と、先ほどの1000分の一まで下げてみる。



総資産額が500億~2000億まではROAが0%-6%程度の付近に収束しているが、500億以下は資産額が減れば減るほどぶれ幅が増す。一概にぶれ幅があるのが悪いってわけじゃなくて、儲かってる会社と儲からない会社の幅が広いと言う事を意味する。なので儲かってる会社もあるし、そういう会社は大企業が到達しえないレベルの利益率を確保していると言える。だからといってそういう企業を買えばいいのかといえば一概に同意はできないけど。

スクリーニング部分を少し改良

2014-04-16 20:47:39 | 投資日記
スクリーニング部分を少し改良。条件数を一個から二個にしたのと、下記画像のB8部分の条件2に関しては細かく条件を設定できるようにした。具体的には任意の時系列を選べるようにしてみた。

例えば下記画像は2009年に経常利益ベースのROAが10%以上の企業を抽出し、経常利益ベースのROEの2008-2013年の推移を出力するしてるところ。対象は小売り、生活消費財、ヘルスケア産業。
ROE上昇させる企業もあれば検討する企業も、逆に低下させる企業もあってなかなか面白い。低下した理由を資本蓄積なのか、売上利益率低下なのか、とか色々深堀してくとおもいろいかも。

もう少しトリッキーにいくと、例えば2008年の売上総利益に2012年の総資本を足した数字が100000万円以上の会社とかも検索できる。何でもあり。年次またぎの数値を足して使うなんてまず使わないだろうけど。今後扱える勘定科目を増やしていけばもっと面白い分析できるようになるんじゃないかと感じてる。とは言っても作れば作るほど限界が見えてくるのも確か。所詮上場企業だけなので経済分析には参考程度にしか使えないし。edinetも微妙なつくりの部分もあるし自分のスキルじゃどうにもできないデータ処理もあるし。でも俯瞰するのにはいいかな。



エクセルはこちら。因みにEXCEL2013で作ってるので他のバージョンだと不具合あるかも。動くと思うけど。

財務情報のデータ

2014-04-14 13:33:08 | 投資日記
まずは公開。下記からダウンロードください。

エクセルファイル

CSVファイル

※特記事項
・未完成です。例えば一部銘柄のデータが欠損してたりします。これはデータ収集の際に齟齬が生じてしまった事によるものと、そもそもデータがないものに分けられます。
・データの整合性チェックはしてますが、万全ではありません。


※使い方
・ご自由に…。ただクロス分析(時系列×要素×企業or業種)が必要になるのでピボットを組んで分析するとよいのではないかと思います。エクセルとかグーグルスプレッドシートでできます。
・とりあえずファイル中の概要を下記にて説明します。エクセルファイルは二つのシートで構成されてます。

"データ"シート


黄色斑は付随情報です。会社名、コード、分類(大中小)、財務期間(カレンダ通りです)。
緑色斑はBS科目になります。整合性チェックが済んだ主要科目のみ出してます。
赤色斑はPL科目になります。整合性チェックが済んだ主要科目のみだしてます。

"検索"シート


サンプルでピボット組んでます。あくまでサンプルなので適当に手直ししてください。

赤色斑で任意の科目を掛け合わせた数字を出力させます。
黄色斑でピボットの更新、数値表示の切り替え(%表示⇔数値表示)、出力情報のコピーができます。マクロ有効にしてください。
青色斑で企業分類を選択できます。
緑色斑にデータが反映されます。




銘柄検索よりか業界分析に用途に向いてるかもしれません。もっと検索を柔軟に行えるようになれば話は別ですが。

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