資産1000億を目指すブログ

2065年までに1000億目標。株式投資についてつらつらと。誤字脱字錯誤に計算間違い多数。補正・修正は読み手側でして。

堕ちる会社の条件とは?

2010-10-24 23:35:31 | 投資日記


堕ちる会社の条件とは?と言う事で直近5年間で価値を落とした企業をつぶさに確認中。そこで考えられる堕ちた理由は、規模要因、業界要因、個別要因、このどれかに分類されると言う事。最初に2要因に関しては比較的簡単に除去は可能。資産100億以下の企業を外すのと、耐久財関連企業、テクノロジー関連企業を排除すればいい。残る個別要因は経営政策やニッチ産業の終焉等、色々な理由が考えられるが、これも経営者の拡大欲の強さやビジネスの脆弱性等を考えればある程度は軽減可能ではないのだろうか…とりあえず怪しそうな企業は全部スルーして残った企業をバンドルしてポートフォリオを組めば良いのかも?しれない。

後、この堕ちた企業分析を通して思ったのは、企業利益はそんなに動かないと言う事。意外な事に、ここ5年で経済状況も随分変化したと言うのに、ROAは大抵、3%以内の変動で収まっている。勿論、一般的な企業の損益分岐点がROA2%~5%程度と言う事を考えると、これは当たり前の事だが、仮に、高ROA企業で回収期間も短い企業であり、一般的な企業と同程度のリスクにさらされているとすれば、一般的な景気変動をかなり抑え、大きなリターンを手にする事が出来る。

仮にROA15%程度の企業があり、回収期間が5年以内であり、尚且つ企業利益の劣化率が5年間で3%程度であった場合、利益率ゼロになるまで25年かかり、その間は常に利益を得られると。とりあえず、今後の利益を考える上で、絶対値ベースで年率0.6%程度の利益率劣化を想定しておけば、まぁ問題は無いかな?悲観的なパターンとしてね。

うーん、興味深いですね。

で、結局いくら儲かるの?(2)

2010-10-24 15:07:26 | 投資日記


もう少し見やすくしてみました。最も大事な5項目(左側)を推定する事で今後のリターンを予測(右側)する事が出来ます。さらにそのリターンも要因毎に算出可能でこれらを再度纏める事でその成長がグロース要因なのか、バリュー要因なのかまで分析可能になります。

数年後は永続的に○%で成長すると仮定する。

2010-10-24 14:29:37 | 投資日記


数年後は永続的に○%で成長すると仮定する。

定率成長配当割引モデルでこう言う仮定が使われるけど、これは宜しく無いと思う。経済成長以上に成長しない企業が大多数の中で、年率5%成長とか、年率10%成長とか平気で推定している人がいる。これはいくらなんでも無謀だろう、あったとしても1%とか3%とか、低率成長のほうが妥当じゃないのかなぁ。。むしろ無成長で計算してもまだ楽観的であるかもしれない。もっと悲観的に計算をするべきじゃないのかな。そう、マイナス成長を意識して企業価値を評価するべきではないだろうか?

企業は使い捨てホッカイロみたいなもので、いずれは衰退して消滅していくもの。なので、随時配当率が落ちていき、キリの良い所で破綻させるシナリオの上で価値評価を行ったほうがいいんじゃないかと思う今日この頃。さらに、企業が破綻する前に、大体資本家は殺されている。大規模な資本投入等で尋常じゃない不利な増資をされ既存投資家の権利は希薄化されて実質、企業よりも先に破綻してしまう。だから、ホッカイロ(企業の収益)が冷めきる前(収益が落ちきる前)にとっとと逃げ出す必要がある。持続性があり、利益の劣化が遅いのであれば長居しても良いとは思うけど…。

長期的に年率20%のリターンを確保するのに必要なPERは?

2010-10-24 00:47:44 | 投資日記
長期的に年率20%を確保するのに必要なPERはROEと持続成長の長さによって変わる。

持続的成長の可能年数は通常5年以下らしい(マッキンゼーの企業価値評価による)。と言う事でとりあえず5年間成長して、その後は無成長と考えると、購入時のROEとPERによってその後のPERが決定する事になる。図にするとこんな感じ↓



黄色い部分はPER5倍以下(利回り20%以上)の領域。これによると、PER20倍の銘柄はROE25%で全額再投資しなければならない。どうでしょ?無理じゃね?やっぱり安くて安定してる銘柄が高リターンに一番近いのかもね~。