堕ちる会社の条件とは?と言う事で直近5年間で価値を落とした企業をつぶさに確認中。そこで考えられる堕ちた理由は、規模要因、業界要因、個別要因、このどれかに分類されると言う事。最初に2要因に関しては比較的簡単に除去は可能。資産100億以下の企業を外すのと、耐久財関連企業、テクノロジー関連企業を排除すればいい。残る個別要因は経営政策やニッチ産業の終焉等、色々な理由が考えられるが、これも経営者の拡大欲の強さやビジネスの脆弱性等を考えればある程度は軽減可能ではないのだろうか…とりあえず怪しそうな企業は全部スルーして残った企業をバンドルしてポートフォリオを組めば良いのかも?しれない。
後、この堕ちた企業分析を通して思ったのは、企業利益はそんなに動かないと言う事。意外な事に、ここ5年で経済状況も随分変化したと言うのに、ROAは大抵、3%以内の変動で収まっている。勿論、一般的な企業の損益分岐点がROA2%~5%程度と言う事を考えると、これは当たり前の事だが、仮に、高ROA企業で回収期間も短い企業であり、一般的な企業と同程度のリスクにさらされているとすれば、一般的な景気変動をかなり抑え、大きなリターンを手にする事が出来る。
仮にROA15%程度の企業があり、回収期間が5年以内であり、尚且つ企業利益の劣化率が5年間で3%程度であった場合、利益率ゼロになるまで25年かかり、その間は常に利益を得られると。とりあえず、今後の利益を考える上で、絶対値ベースで年率0.6%程度の利益率劣化を想定しておけば、まぁ問題は無いかな?悲観的なパターンとしてね。
うーん、興味深いですね。