結論から言えば、MBO(TOB)は味方にもなりえるが、敵にもなりえる。平均的に言えば、あんまりよろしくない、かもしれない。
結局は買収金額による。けど、大抵の場合、ギリギリこちらが応じるような、妥当な金額を提示してくるので、既存投資家としてはあんまり美味しくないように思える。
例えば幻冬舎の場合、50%のプレミアムを付けられたとしても、この率が本当に妥当なのかどうかと言えば、いやいや、妥当ではないだろうとしか思えない。確かに短期的に金が舞い降りてくるのは良い事である。だが、清算価値や今後数年間で得られる利益を考えるととても50%程度で手放す気にはならないだろう。
この50%のプレミアムは、当該企業を5年間保有するだけで手に入れる事が出来る(直近3年間の株主還元性向が一定であれば)。さらに、利益の半分な会社に残るのでそれをROE並に運用させれば、その分利益も得られるし、仮に内部留保分を還元に回せば3年以下で回収が可能になる。その後も事業が継続していけばその分利益が生まれる。長期的に見るとやっぱり保有を続けた方が良いように思える、まぁ、権利を売らなければ良いだけの話だけど。。既存株主としては、損はしたくないので、少なくとも、今後10年分の利益をプレミアムとした上で、で買収金額を提示して頂きたいですね。
ただ、上記の批評は幻冬舎に限ったことであって、他社の場合はまた別問題。別段強いビジネスを持っていない、割安でも無い企業に100%のプレミアムを付けて買収している場合もあるから、まぁ、それは企業側の意欲によるのかなぁと思う。それでも、上記の場合はPBR1倍程度の買収額だから企業側は別段、損はしてないけどね。
買収対象は比較的小さい会社が狙われる傾向にあるようだけど、そもそも上場企業は中小(100億以下)が殆どだから、確率で言えば企業規模はあんまり関係ないのかも?それでも資金潤沢にある企業は別に上場している意味ないし、上場関連コストが年間1億程度かかるらしいので、(特に小さい企業は)コストの一環としてMBOなんてのもありえるのだろう。
後はグループ再編の波に乗るとか?とはいっても、大抵の企業は大株主と言うモノが付いているので、どこが買収されても別段おかしくは無い。既存大株主が完全子会社化の為に浮動株を買い占めるってのもあり得るけど、特定株部分にしっかり根回ししておかないと完全買収は厳しいだろうなぁ。高値つまねぇと絶対に売らないって株主もいるだろうし。そう言う点で、買収先の企業が資金潤沢だったら助かるよね。加重平均買収コストが簿価を下回ってて、現金比率も相当に高ければ、一部株を高値で買い取ったとしても十分ペイできるし、運良く行けば負ののれんも経常できちゃうわけだし。
うーん、興味深いですね。でもま、弱小投資家の私はせこせこ安い株を保有するしか手は無いですけどww
結局は買収金額による。けど、大抵の場合、ギリギリこちらが応じるような、妥当な金額を提示してくるので、既存投資家としてはあんまり美味しくないように思える。
例えば幻冬舎の場合、50%のプレミアムを付けられたとしても、この率が本当に妥当なのかどうかと言えば、いやいや、妥当ではないだろうとしか思えない。確かに短期的に金が舞い降りてくるのは良い事である。だが、清算価値や今後数年間で得られる利益を考えるととても50%程度で手放す気にはならないだろう。
この50%のプレミアムは、当該企業を5年間保有するだけで手に入れる事が出来る(直近3年間の株主還元性向が一定であれば)。さらに、利益の半分な会社に残るのでそれをROE並に運用させれば、その分利益も得られるし、仮に内部留保分を還元に回せば3年以下で回収が可能になる。その後も事業が継続していけばその分利益が生まれる。長期的に見るとやっぱり保有を続けた方が良いように思える、まぁ、権利を売らなければ良いだけの話だけど。。既存株主としては、損はしたくないので、少なくとも、今後10年分の利益をプレミアムとした上で、で買収金額を提示して頂きたいですね。
ただ、上記の批評は幻冬舎に限ったことであって、他社の場合はまた別問題。別段強いビジネスを持っていない、割安でも無い企業に100%のプレミアムを付けて買収している場合もあるから、まぁ、それは企業側の意欲によるのかなぁと思う。それでも、上記の場合はPBR1倍程度の買収額だから企業側は別段、損はしてないけどね。
買収対象は比較的小さい会社が狙われる傾向にあるようだけど、そもそも上場企業は中小(100億以下)が殆どだから、確率で言えば企業規模はあんまり関係ないのかも?それでも資金潤沢にある企業は別に上場している意味ないし、上場関連コストが年間1億程度かかるらしいので、(特に小さい企業は)コストの一環としてMBOなんてのもありえるのだろう。
後はグループ再編の波に乗るとか?とはいっても、大抵の企業は大株主と言うモノが付いているので、どこが買収されても別段おかしくは無い。既存大株主が完全子会社化の為に浮動株を買い占めるってのもあり得るけど、特定株部分にしっかり根回ししておかないと完全買収は厳しいだろうなぁ。高値つまねぇと絶対に売らないって株主もいるだろうし。そう言う点で、買収先の企業が資金潤沢だったら助かるよね。加重平均買収コストが簿価を下回ってて、現金比率も相当に高ければ、一部株を高値で買い取ったとしても十分ペイできるし、運良く行けば負ののれんも経常できちゃうわけだし。
うーん、興味深いですね。でもま、弱小投資家の私はせこせこ安い株を保有するしか手は無いですけどww