あらすじ
第三次経済停滞後の日本を舞台とし、賞金稼ぎのバリュー投資家が、国内外から殺到してきた投機資金を「買い煽り、売り抜ける」するというあらすじ。HFTや黒田バズーカ、バフェット教など独自の世界観の上に描かれている。この世界では市場が高いボラタリティにより壊滅的打撃を受けているために、投資家はゴミ虫弱小投資家一匹と言えども法によって厳重に保護されている。一方で加熱相場が成熟し、投資家そっくりの投機家が存在している。そしてその技術により生み出されたシステムトレード投資家は"投資家としての"感情も記憶も持ち、自分自身ですら自分が投機家であることを認識できないほどのものすら存在している。主人公投資家は、市場至上主義への共感の度合いを測定するテスト(ベンジャミングレアム=バフェット簡単価値測定法)によって投機家を判別し、廃棄する賞金稼ぎである。この世界での投資家は無条件の保護を受ける一方で、逃亡した投機家は発見即廃棄という扱いとなっており、主人公のような賞金稼ぎの生活の糧となっている。
題名は、一見すると奇妙な問いかけである。主人公は投機家を処理していく中であまりに投資家らしい投機家に会いすぎ、次第に投資家と投機家の区別を付けられなくなってゆく。投資家とは何か? 投資家と投機家の違いは? 作品の根源的な思想を素朴な問いかけに集約した、主人公のこの一言が、そのまま本作品の題名となっている。また特徴のあるこの題名は、多くのパロディを生んだ。
元ネタはこちらとか、こちら。
バリュー投資家は既にバリューではない株券をいつまでホールドできるのだろうか。数年先、もしくは数十年先の業績まで織込んだ株価をいつまで保持できるか。
ダウと為替次第かもしれないが、今は株価は下がっているけど、そのうち持ち直してくるでしょう。バフェットの神託は万能か?そこには株価下落リスクが内包されていない。極端な話、下がらない事が絶対的前提としてあるからに他ならないのではないか。
まぁ、バフェットそのものに関して言えば、俺ルール(俺のリターンは帳簿上の資本の増減で測る)の中のゲームマスターなので、持ち駒の会社が赤字にならなければ、マイナスにはならないけどね。