要となる智を継ぐもの

株式投資についてつらつらと書くブログ(走り書き)。誤字脱字錯誤に計算間違い多数。補正・修正は読み手側でしてください。

個別企業分析で使ってる分析シート

2010-10-31 23:13:55 | 投資日記
私が個別企業分析で使っているシートの概要です。一番上のボタンをウィンドで固定して、見たいグラフにダイレクトにアクセスしたり見比べたりできるようにしてあります。図にすると分析がかなり楽になります。

後、特徴的なのは前にブログで書いたとおり、リターン推定を各項目(PER,ROE,配当性向,自社株買い性向,借入金,内部留保)等を推定して今後のリターンを算出すると言うプロセスをファンクションとして付けくわえてます(写真の上の方にある数字群とそのしたの棒グラフがそれです)。

結構便利です。お試しあれですね。

コメント (2)

リターンの計算方法に関して

2010-10-31 14:06:11 | 投資日記
株による利益のはかり方は無数にあると思うけど、おそらく下記の5パターンのいずれかになるんじゃないのかなぁと思う。

①:配当のみを利益とする場合
②:①+自社株買い還元分も利益とする場合
③:②+再投資による利益成長率も利益とする場合
④:①+株価成長率を利益とする場合
⑤:②+資本成長率を利益とする場合

一番ベーシックなのは④ですかね、インカムゲインとキャピタルゲインで利益率を換算する方法。一番手っ取り早いし合理的です。全てをひっくるめてリターンを出しているのですから。

⑤はバフェット的なやり方ですね。株式市場を全く介さず、尚且つ資本政策(配当政策)の権限も全て持っているので実質的にリターンは会社の利益分がそのまま入る形になります。

ファンダメンタル投資家としてはやはり市場の変動に気をもみたく無いので、②でリターンを計算しています。還元されたらやっと利益ですね。ただ①とは違い自社株買い分が入ってくるので、その点、市場の動きに翻弄される可能性もあります。

③と④は拮抗してますね。簿価で買ってて長期間成長が見込まれるのであれば③でも良いかもしれません。でも基本は④ですね。



Regarding the calculation method for return from stock investment.

I guess there are myriad ways to measure the return, but perhaps, the main method for it are the following five ways.

1: Devidend
2: Devidend+Self-tenders
3: Devidend+Self-tenders+growth rate of profit
4: Devidend+Capital gain (loss)
5: Devidend+Self-tenders+growth rate of equity

The most orthodoxy method would be #4. This method regard the return from the sum of income gain and capital gain. This includes all factors so the most rational and easy way. Therefore, this became the most popular way.

On the other hand, the #5 is Buffet style. There is no contribution of effect from stock market. This method is also rational under condition that he has the all right to control the financial policy (he has, of course).

As one of fundamental investors, I want to suggest using the method #2. This method defines return as the sum of returned profit. However, there might be some effect from stock market by the self-tenders.

#3 and #4 is relatively imbalanced. I prefer to use #3 if we could buy the stock at the same price of book amount and expect the long term growth. But in general, #4 might be better.

証券17社が最終減益・赤字 4~9月、株離れ背景

2010-10-31 10:02:43 | 投資日記
証券17社が最終減益・赤字 4~9月、株離れ背景

金を置いて離れていく分には全く問題が無い。証券業者の赤字は買いシグナルとなりえるかもしれない。

株価が上がるのは良い事だけか?

2010-10-31 07:55:25 | 投資日記


いや、良い事だけじゃない。長期投資家にとってはむしろ害悪となりえる。

例えば、株価が上がるとロールオーバー(同条件での再投資)が出来なくなる。複利が失速する。

直利であれば安い(&利益を株主に吐き出しやすい)銘柄買って寝かせておくだけでいいんだけど、株価が上がると再投資の際の想定利益がガクンと落ちる。たかだか株価が二倍になっただけで最悪の場合、リターンが半額以下になる。このじゃあ売ればって話になるんだけど、売った所で所詮2倍。保持してても数年で追い越せる。どうせならがつんと数倍くらいになってくれないともともこもない。

とはいっても、直利の場合は株価は関係ない…訳ではない。株主への還元方法が配当であれば全く株価は関係ないんだけど、自社株買いを通して還元されると、直利の時点から株高の影響を受ける。特にPBRが高くなればなるほど、還元率は悪くなっていく。

あわよくば株価はずっと安いままであって欲しい。出来れば、日経平均2000円位になって欲しい。そのまま20年位同じ水準であって欲しい。さすれば簡単に、追い風だけでバフェット超えられる。目指せ年利40%ってか?勿論、経済が順調であることが最低条件ですけどね。

MBO(TOB)は敵か味方か?

2010-10-30 12:26:07 | 投資日記
結論から言えば、MBO(TOB)は味方にもなりえるが、敵にもなりえる。平均的に言えば、あんまりよろしくない、かもしれない。

結局は買収金額による。けど、大抵の場合、ギリギリこちらが応じるような、妥当な金額を提示してくるので、既存投資家としてはあんまり美味しくないように思える。

例えば幻冬舎の場合、50%のプレミアムを付けられたとしても、この率が本当に妥当なのかどうかと言えば、いやいや、妥当ではないだろうとしか思えない。確かに短期的に金が舞い降りてくるのは良い事である。だが、清算価値や今後数年間で得られる利益を考えるととても50%程度で手放す気にはならないだろう。

この50%のプレミアムは、当該企業を5年間保有するだけで手に入れる事が出来る(直近3年間の株主還元性向が一定であれば)。さらに、利益の半分な会社に残るのでそれをROE並に運用させれば、その分利益も得られるし、仮に内部留保分を還元に回せば3年以下で回収が可能になる。その後も事業が継続していけばその分利益が生まれる。長期的に見るとやっぱり保有を続けた方が良いように思える、まぁ、権利を売らなければ良いだけの話だけど。。既存株主としては、損はしたくないので、少なくとも、今後10年分の利益をプレミアムとした上で、で買収金額を提示して頂きたいですね。

ただ、上記の批評は幻冬舎に限ったことであって、他社の場合はまた別問題。別段強いビジネスを持っていない、割安でも無い企業に100%のプレミアムを付けて買収している場合もあるから、まぁ、それは企業側の意欲によるのかなぁと思う。それでも、上記の場合はPBR1倍程度の買収額だから企業側は別段、損はしてないけどね。

買収対象は比較的小さい会社が狙われる傾向にあるようだけど、そもそも上場企業は中小(100億以下)が殆どだから、確率で言えば企業規模はあんまり関係ないのかも?それでも資金潤沢にある企業は別に上場している意味ないし、上場関連コストが年間1億程度かかるらしいので、(特に小さい企業は)コストの一環としてMBOなんてのもありえるのだろう。

後はグループ再編の波に乗るとか?とはいっても、大抵の企業は大株主と言うモノが付いているので、どこが買収されても別段おかしくは無い。既存大株主が完全子会社化の為に浮動株を買い占めるってのもあり得るけど、特定株部分にしっかり根回ししておかないと完全買収は厳しいだろうなぁ。高値つまねぇと絶対に売らないって株主もいるだろうし。そう言う点で、買収先の企業が資金潤沢だったら助かるよね。加重平均買収コストが簿価を下回ってて、現金比率も相当に高ければ、一部株を高値で買い取ったとしても十分ペイできるし、運良く行けば負ののれんも経常できちゃうわけだし。

うーん、興味深いですね。でもま、弱小投資家の私はせこせこ安い株を保有するしか手は無いですけどww

何故MBOをするのか。TOBをするのか。

2010-10-30 12:19:20 | 投資日記
MBO,TOBに興味があります。

私自身は幻冬舎は買っていませんでしたが、過去に日立システムアンドサービスやチェルトでこれらの事象に関わる事があったので、これも何かの縁かなぁと思い、ちょっと調べてみようと思った次第です。

別段、それを狙って株を仕込む気はありませんが、基本的にこれらを行う企業らは被企業が買収の価値に値すると言うのを知っているからこそ、行うわけであって、その点で我々と同じ立場にあります。とはいってもそれぞれ立場が違うので、彼らの見方や買収&上場廃止のプロセス等を見てみる事で彼らの手法を学ぶとともに、客観的に自分の考えている事を再考する事が出来るのではないかと思うのです。

低価格、魅力的な事業、集めやすい株式何かがポイントになってくるんじゃないかと思いますが、ちょっと下記のサイトを参考に色々と考えてみるつもりです。

http://delisting.info/index.html

幻冬舎

2010-10-30 10:29:47 | 投資日記
MBOですって、まじか~…買おうか買いまいか迷っていたんだけど、機を逸してしまいましたね。

ここ2-3年間、怒涛の如く自社株買いを行っていたので、少なくとも情報面では予測できなかったわけではないですが、そんな気はないとばかり思ってましたのでちょっと意外です。

でも50%のプレミアムって結構微妙な額ですねぇ。100%位乗っけろよって思いますね。だって今、この会社の株価水準はPER4倍、PBR0.4倍ですからね。まぁ、マネジメント側にしてみれば、お得ですよねぇ。LBOと言っても、会社自体が現金もたんまり持ってるから、買収に必要な資金なんてほとんどかからないも同然なわけですし。

それでも、なんだかんだで株主還元10%以上行っていた希有な会社なので、上場廃止になるのはなんか悲しいです。。

お薦めの株 TOP234

2010-10-28 20:34:03 | 投資日記


私のお薦めする株TOP234銘柄です。※画像のサイズ上、この銘柄数になりました。

財務が安定しており、割安で、尚且つ還元性向が高い銘柄をピックアップしました。

※ROA平均値:過去5年間のROA平均値です。ROAはNOPLATベース(営業利益率*50%)です。
※VaRは過去5年間のROAの"平均値/標準偏差"です。400%程度こえてれば結構安定していると言えます。
※PERは1週間くらい前の株価で算出してます(時価総額/直近ROA)。
※総還元性向は過去5年間の株主への還元額(配当額+自社株購入額)をROAで割ったものの平均値です。


この表で魅力的な企業でも、定常的に結構きつい銘柄もちらほらあります。例えばアクセルは遊技機のリユース本格化で売上激減、サイバネも大口の代理店契約打ち切りで売上激減だったと思います。とはいいつつも、まぁ、定常分析にかけてみて、後はリスクヘッジに数社持ち合わせる感じでもそこそこ利益は上がるんじゃないでしょうか。勿論、今後とも事業が安定しており、尚且つ得られた利益が還元されればの話ですが。

米グーグルが日本で価格サイトを展開!?カカクコムは競争激化への懸念が先行

2010-10-28 10:43:54 | 投資日記
カカクコム<2371>が売り気配スタートから急落。米グーグルが日本向けの価格サイトを展開すると報じられている。価格比較サービスの展開で業績成長を続けているカカクコムには、中期的な競争激化につながるとの懸念も先行する格好のようだ。

なお、グーグルの新サービスは、通販各社が無料で情報登録できるのが特徴とされており、売り手の利便性や採算性の向上にもつながる可能性があると指摘されているもよう。


価格コムはかなり儲かっている。ここ10年でROAは10%後半を堅持、売上成長は5年間で5倍になった。で、その拡大を支えているビジネスは出品サポート。これが売上の大半を占めている。どんな差別化を行っているのか分からないが、ある程度フォーマットさえ作ってしまっているのであれば、グーグルによる市場破壊も可能なのかなぁと思う。価格コムはアマゾンみたいに決済等の面倒臭い所まで面倒みていないし、ただ単に掲載の場所を業者に、比較する場所を買手に用意しているだけだから…次の数年は非常に厳しい状態になるかもしれないね。それに競争相手のグーグルは広告業者なわけだし、何と言っても馬鹿で買い大量破壊資金を持っているからねぇ。。どうしたもんか。。

でも、まぁ、何とかなるかも?何か真似されない差別化を、皆が望み、それを価格コムが実現出来るのであればね。少なくとも、価格も高いしリスクが高いので私は投資しませんが。。

ホールドか、売却か。その分水嶺とは?

2010-10-28 08:59:32 | 投資日記


昨日の投稿、ちょっと過激な言動でした、すんません。

さて、株は基本的にはホールドするに限りますが、時として売った方がいいのではないか?と思う事があるでしょう。特に株価が高騰し、今後下落する可能性が高い場合はなおさらです。

そこで、どう言う基準で保持か売却かを選択すればいいのでしょう?一番簡単な方法は、下落率と下落までの期間、それとその期間中の収益を勘案して選択を行う事です。上記のグラフはそれを表しています。※実際は株安に伴い景気も後退するので、業績も多少なりとも影響を受けます。その点は考慮が必要です。

短期間に急激な下落が予想される場合は、一時避難をし、ころ合いをみて再度購入すると言う方法もありそうです。例えば、今回の株安のように、1年足らずで半値を付けるような場合は、売却した方が良かったでしょう。

とはいいつつも、これは予想を組み合わせただけなので、実際にこれで儲かるのかと言われれば、どうでしょうね?と言う感じですが。今回の下落も誰も予想していなかったわけですし。。

後、長期的に見れば優良銘柄の株をしこたま安値で仕込んでおけば、株価変動を全て無視しても高いリターンは得られます。例えばPER5倍銘柄、利益変動無し、利益全額株主還元、と言う企業に投資をした場合、年間20%の利益が得られる事となり、別段、市場での転売を考えなくても十分魅力的な利益を得る事が出来ます。PERが低い銘柄は沢山ありますが、やっぱり大事なのは還元されるかいなか、ですね。