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気ままに出かけて 写真に残る植物や風景etcを 備忘録として足跡に残しています。

旧奥州街道歩き(浅虫温泉駅~青森湊宿(青森駅))2018年春・6日目(最終日)

2018-05-15 11:07:06 | 街道歩き
4月26日(木)街道歩き6日目(最終日)、昨日は雨で早々に街道歩きを断念しましたが、今日は天候も回復しゴールの青森駅まで残り17km、清々しい街道歩きが出来そうです。

今日も朝風呂に入り、朝食を6時30分から採り、不要な荷物をホテルから宅急便で送り、身軽になって青森駅7時52分発の電車に乗り込みます。
前日打ち止めとした青い森鉄道・浅虫温泉駅に8時15分に到着、駅前の旧道を行くと国道4号線に合流、海は少し白波がたっています。
               
しばらく進むと、左手に高野山陸奥護国寺さんの長い登り階段が見えますが、その場で合掌し先を急ぎます。
               
そのまま進むと、4号線の左側の歩道はなくなくなり善知鳥トンネルの入口が見えます。
このトンネル、古くは明治9年に明治天皇が東北巡幸の際に開通したようですが、それ以前の街道は海側に梯子を渡し、打ち寄せる波間を渡る難所だったそうです。

事前調査で、旧街道は海岸線を回る道と峠越えの二つの道があるようで、海岸線の道は4号線右側歩道を進み善知鳥(うとう)トンネルを迂回する遊歩道があるようです。私は、峠越えを決意し資料を見ましたが、出発段階で峠の途中までは道筋が判りましたが下り側は判明しませんでした。でも、いつも通り現地に立てば街道筋は見えてくるだろうと思っていました。

峠道だけあって、とても綺麗な景色を見せてくれます。道筋も、旧道らしい雰囲気が感じられ、内心良かったと安堵していました。
    
峠道には、カタクリやキクザキイチゲが咲き、木々も新緑を迎えクロモジやムシカリも綺麗な花を咲かせています。

良い感じで登って行きましたが、旧道と思われる道は藪に変わり、昨日の雨で水が溜まり、先行していた私は靴の中に水が浸みてきました。
これはダメだと諦め、左手の家が建っている方に進みました。空き家のようで聞く事も出来ず、周辺には旧道らしき道は見当たりません。
                              
諦め、海岸線の道に引き返そうと戻り始めましたが、諦めきれずヤブとなった道の上の方に上ってみると、何と山道が続いているではありませんか!!
  
峠を下ると「谷地山自然歩道」の看板があり、その先には稲荷神社がありました。
想像ですが、藪と化した旧街道はこの自然歩道に繋がるのではないかと、そう想像すると下りにかかった時に自然歩道に繋がる旧道が見えてきたように思います。
     
4号線の「久栗坂」信号を渡り旧道を進みます。
観音寺に参拝し、峠にかかる右手の階段の上に川上神社を望みながら上がって行きます。
  
道端には、ヒトリシズカが咲いていました。野内地区に入ると海岸線にLPGのタンクが見え、さらに下ると青い森鉄道線の高架下を潜りの内宿に入って行きます。
      
しばらく進むと左側に野内番所(野内関所)跡があります。黒石津軽藩と弘前津軽藩との境界で津軽三関の一つでした。
                  
少し進むと、津軽八十八ヶ所第24番札所「當古寺」があり参拝しました。 

                 
野内川にかかる野内橋の手前に、野内駅とコンビニがあるのでトイレ休憩と飲料補給をしました。時刻は11時、ここまで2時間半程かかったようです。
               
橋を渡りしばらく進むと青森市の原別地区となります。街道筋から左に折れたところに稲荷神社があり、こちらの水芭蕉が満開との事なので立ち寄りました。

街道筋に戻り歩を進めます。
右手に八重田浄化センターの広い敷地を見て、赤川に架かる沢田橋を渡ると街道筋は右に分岐し「合浦公園」に向かいます。

「合浦公園」は、
1880年頃、弘前藩の庭師であった水原衛作が自らの手で公園の造成を開始、しかし1885年公園建設の過労で死亡する。
その後を弟の柿崎巳十郎が引き継ぎ、1894年(明治27年)に完成させ、青森町(現青森市)に寄付された公園です。
市街地の公園としては全国でも珍しい海浜公園で、平成元年「日本の都市公園100選」にも選ばれました。
松と石碑の多い公園と言われていますが、桜も満開を迎え、平日にもかかわらずお花見客で一杯でした。
  


前日見ていたテレビで、公園内の屋台で販売する鳥唐揚げが美味しく、安く、量もあると言うので探して購入しました。
テレビのアナンサーの通り、一ツを食べただけでお昼代わりになりました。

12時40分過ぎ、「合浦公園」の中央を通る街道筋を進みます。公園を出ると直ぐ、右手に大きな通りが延びますが旧街道は左手の道です。
浪打公園の右手を通り、堤川を渡ると右手に「莨(たばこ)町小学校」が右手に見えてきます。
その先右手に、レンガ造りの立派な建物「モルトン迎賓館青森のチャペル」があり、その建物の前に、二つ(副士幸次郎、寺山修司の両氏)の顕彰碑があります。
               
左手には、伊能忠敬の顕彰碑がシャトー本町マンションの前に設置されていました。
                                             
その先右手に「青森県立郷土館」があります。少し時間が有るので立ち寄りました。青森県の考古・自然・歴史・民俗・産業・美術のことがわかる総合博物館のようで、思ったより広く、展示も充実し、三内の円山遺跡の出土品や亀ヶ岡遺跡、是川遺跡等の資料の他、世界遺産に登録された白神山地等の自然分野、歴史、民俗、産業等の資料が展示されています。
      
ここから青森駅はそう遠くありません。
右手に「青森県観光物産館・アスパム」を見ればもう直ぐです。
余裕でゴール!!
青森駅14時44分発の電車で新青森駅まで行き、15時52分発の東北新幹線で帰路に着きました。


今秋は、ゴールの三厩に向け歩く予定です。
さて、五街道夫婦で踏破できるでしょうか?

本日の予定歩行距離17km程、歩数計は、31,952歩を示していました。
             
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6 コメント

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お疲れ様でした! (なつみかん)
2018-05-15 22:06:55
HATAKE上吉田さん、こんばんは。
奥州街道ふたり旅、手にとるように分かりやすい記事で、自分も歩きとおしたような気持ちになりました^^
(実際には1万歩も歩けば足が痛くなるのですが・・・)

道が分かりにくくても、諦めずに色々なところに行ってみて、ちゃんと旧街道を発見されるのは流石ですね!
時々出てくる早春の花々にも心和みました。

ぜひ次の旅記録も見せてくださいね。
ありがとうございました!
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Unknown (tibineko)
2018-05-15 23:34:39
街道歩きの最終日
旧道を訪ね、美しい花を愛でる・・・
終着点が近づくにつれ
また新しいコースを思い描く
素晴らしいたびを有難うございました(*^^*)
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RE:お疲れ様でした! (HATAKE上吉田)
2018-05-16 13:23:56
旧奥州街道を三戸宿から青森湊宿まで同伴頂き有難うございました。
整理しないまま、頭に思い浮かぶ言葉を綴ったので読み難かったのではないでしょうか。

5日目の雨は厳しかったですが、その他の日は本当に楽しく歩けました。
次回の今秋は、三厩に到着し竜飛岬に立つ予定です。

先になりますが、またお付き合い願えればと思います。
有難うございました。
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RE:tibineko (HATAKE上吉田)
2018-05-16 13:27:40
最後までお付き合い頂き有難うございます。
今回書いてみて、毎日掲載するのが大変な事を実感しました。
また、趣味人からもコメント有難うございます。

今秋は、三厩に到着し竜飛岬に立つ予定です。

先になりますが、またお付き合い願えればと思います。
有難うございました。
返信する
Unknown (半酔)
2018-05-17 10:05:13
五泊六日の街道旅、お天気も回復の中に無事のゴールができてよかったですね。
旅のブログも、自分たちもご一緒に旅した気持ちで楽しく、拝見させていただきました。
お二人の健脚に大拍手です。
秋の最終ゴール、楽しみに待たせていただきますね。
おめでとうございます。


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RE:半酔さん (HATAKE上吉田)
2018-05-23 21:47:14
最後までお付き合い頂き有難うございます。
奥州街道歩きも後1サイクル、気持ちは急きますが秋までお預けです。
中山道も楽しんでください。
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