大吉山・朝日山散歩の2回目は、大吉山展望台から朝日山山頂です。
大吉山の展望台は山頂ではないのですが、大阪の方向を遠くまで臨むことが出来ます。
右方向に見えているのはJR奈良線の宇治川橋梁。
ちょうど電車が通っていたのでついパチリ。
手前はいつも渡っている宇治橋です。
こちらは植栽されたツツジですね。ヒラドツツジだと思います。
遠くに見えているのは、昨日もご紹介したシイの花です。
この季節だけの光景です。
モチツツジも咲いていました。
ここから朝日山に向かいます。こんな感じの整備された道を進みます。
あ、ここにもクロバイの花!
この辺りはほとんど平坦な道が続きます。
昨日と同じ植物ばかりで恐縮です。カナメモチですね。
朝日山山頂に向かう道の終盤、少し坂がきつくなるので途中一服して撮りました。
朝日山観音です。ここにヤマガラ用のヒマワリの種が10円で配布されています。
一応ひとついただいて撒いて見たのですが、だれも来ません。
これだけ色々な食べ物があったら、来ないですよね・・・
諦めて、朝日山展望台へ。
といっても、ご覧の通り展望台と言うには狭くて怖いかも。
先日行った平等院を上から拝み、朝日山をあとにしました。
この後は、興聖寺の山域を通って山を下り、帰路につきました。
【撮影:2025/5上旬 宇治市】
やんたん、伏見、桃山御陵に続くGW近場お散歩第四弾は宇治大吉山・朝日山です。
大吉山(仏徳山)は標高131m、お隣の朝日山は124mで坂が苦手な私でも簡単に登れます。
冬場はヤマガラが遊んでくれるので楽しめますが、新緑のこの時期もお勧めです。
いつもの通りさわらびの道を進み、
朱塗りの宇治上神社鳥居をくぐり
パッチワークのような景色を眺めながら進むと、右手に大吉山の登り口が現れます。
GWでしたがそれほどの人出ではなく、マイペースで登ることができました。
こんな坂かどうかわからないほどの緩やかな九十九折を歩いて行きます。
走っている人も結構います。
とてもいいお天気。あ、何か白い花が咲いています。
エゴノキだ~
咲き始めは綺麗ですね~
近所の花はもうすっかり散ってしまい、地面が真っ白になっています。
遠くにクリーム色に見えるもこもこの木が見えています。
こちらはシイ。この辺りは照葉樹林帯なので、スダジイやツブラジイなどのシイが多いです。
花は青臭い匂いで、ちょっと苦手です。
今度は何でしょう。緑の葉のところどころに、赤い葉が交じっているのは・・・
カナメモチですね!この時は蕾でした。今は真っ白の小さい花が沢山咲いています。
若々しい緑は・・・
宇治市の木、イロハモミジです。
白い花を沢山付けた木がありました。ひょっとして・・・
やっぱり!
クロバイです!
いつも終わりかけか終わってから見るので、こんな綺麗な花を見るのは初めて。
ハイノキ科ハイノキ属で、サワフタギと同属です。
だらだらと登っていきます。こうやって見ると、普段より人が少ない位・・・
観光客はここには登らず、宇治上神社から源氏物語ミュージアムに行ってしまうようです。
まだ咲いていたツバキ!
そして、ようやく展望台に到着です。
長くなりすぎるので、やっぱり続きは明日にします。
【撮影:2025/5上旬 宇治市】
今はまるで夏のように暑いですが、少し前まで気温が低く、雨の降る日が続きました。
そんなある日、夕方近くになってようやく雨が上がったので、久しぶりに御陵の森を散歩しました。
正確には、「御陵の森脇を通る道路の歩道」を「御陵の森を見ながら」の散歩です。
でもここがなかなか穴場で面白いんですよね~
ほら、雨と言えばでんでんむし。
今年初の歩いているかたつむり発見です!ほのぼの可愛い~
横で咲いていたオドリコソウ。
もう終わっていると思っていましたが、少し薄暗く気温が低いからか、まだ咲いていました。
地元の池の畔で見られるのは全部白ですが、こちらでは白とピンクの両方が見られます。
オドリコソウの次に沢山見られたのがこちらです。
キンポウゲ、もといウマノアシガタです。
でもやっぱりこの風情はキンポウゲですよね~
光沢のある花弁が雨で洗われてよりツヤツヤ光っていました。
もっと色々な花が見られるかと思っていたのに、思いのほか咲いている花がありません。
そんなときに、こんな花を発見!
お久しぶりのカラスビシャク(サトイモ科ハンゲ属)が一斉に咲いていました。
昔はよく見かけたのに、最近はめっきりご無沙汰です。
この花の形、どこかで見たような・・・
そう、サイズは全く違いますが、マムシグサと同じサトイモ科です。
カラスビシャクは雌雄同株ですが、面白い仕組みを持っています。
筒状の苞に覆われているので見えないのですが、中に棒状の花(肉穂花序)が入っています。
そして、上の方が雌花群、下の方が雄花群で、雌花と雄花の間には穴の開いた隔壁があるそうです。
花粉を付けた虫が上部の入口から中に入ると、雌花に花粉がついて受粉します。
ところが出ようと思ってもツルツル滑って元の入口からは出られません。
仕方なく隔壁の穴から下に降りますが、出口がないので閉じ込められてしまいます。
数日後、雄花が熟して花粉が出てくると同時に、花の下に隙間ができます。
そして、ようやくその穴から花粉を沢山付けた虫が外に出られるというわけです。
上の写真では穴がみえていないので、雌花期だと思われます。
そして、こちらの写真では下に隙間が空いているので、雄花期だと思われます。
ちゃんと受粉が成立したのでしょうか。
それにしても、そんな難儀にあった虫がどうしてまた別の花に入り込むのでしょう。
その秘密は匂いにあるようです。
主に受粉を担うのはハエだそうですが、ハエの好む臭気を出していることが分かっています。
(公園文化WEB 「カラスビシャクを観察して 志田隆文」を参考にさせていただきました)
これだけびっしりまとまって咲いていたら、受粉も効率的なんでしょうね~
緑の葉とキンポウゲばかりと思っていた場所には、シダの芽生えも沢山。
GL先生にお伺いを立てると、「ゼンマイ」と出てきました。
ほんまか??
名前はともかく、雨にしっとり濡れた植物はどれも美しく輝いていました。
【撮影:2025/5上旬 京都市伏見区】
私の住む宇治の隣町は京都市伏見区。私の生誕の地でもあります。
そんな伏見で有名なものと言えば酒蔵。
先日用事があって近くに出かけたので、ついでにちょこっとだけお散歩してきました。
京阪中書島駅から少し歩いたところに宇治川派流という水路があります。
ここが十石舟の乗船場になります。
横の板塀の向こう側は酒蔵。なかなかのロケーションです。
ふと下を見るとイモカタバミが美しく咲いていました。
ついつい写真を撮っていると、十石舟がやってきて通過。
あ~撮り損ねた!
通過した船は、乗船場で停車する準備。
連休中だったのですが、時間が少し遅めだったので人は少なめです。
ところで十石舟とは何?
「とっておき京都プロジェクト」のHPから引用すると、
「伏見十石船は、酒蔵の町“伏見”の風景を、まるで江戸時代にタイムスリップしたかの気分でゆったりとめぐる船の旅。十石舟とは、江戸時代に淀川から宇治川を経て、伏見港まで酒、米などの特産物や旅客などを運んだ舟です。平成10年(1998年)、悠久の時を超え復活。春は桜、初夏はアジサイ、夏は緑、秋は紅葉と四季折々の風景が楽しめます。(後略)」
とのこと。
いつも横から見るだけで乗ったことがないのですが、桜の時期に乗ってみたいなあ。
な~んて、思いを巡らせていたらもう一艘やってきました!
思わず手を振ってしまいましたよ~
ということで、舟も見られたので満足し、川沿いを離れ一番の繁華街大手筋通りに向かいます。
水路を渡る橋から見下ろすと、また十石舟がやってきました。
渡ったところには坂本龍馬で有名な寺田屋があります。
鳥羽伏見の戦いで焼失し、現在の建物は再建ですが、中を見学することができます。
これまであまり意識していませんでしたが、このあたりは酒蔵が連なりなかなか風情がありますね。
電柱や奥のビルがちょっと邪魔ですが、その分生活感は溢れています。
ここは南北に走る龍馬通り商店街。お店が増え、どこも観光客で賑わっているようでした。
通りを進むと、ちょっと洋風のアーケードがある納屋町商店街に繋がります。
そこを進むと、東西に走る広い大手筋商店街に突き当たります。
まだ予約の時間まで1時間以上あったので、一筋東の通りをさらに北に向いて歩いて行きました。
街中に由緒ありそうなお宮さんを発見。
金礼宮というこちらの神社のご由緒はホームページから引用すると、
「京都伏見の当社・金札宮は、伏見で最も古い神社のひとつで、
祭祀を司る霊験あらたかな天太玉命(白菊翁・白菊大明神)を祀り
また観阿弥の謡曲「金札」や、ご神木で京都市指定天然記念物のクロガネモチの木でも知られ
開運と幸運を呼ぶ神社として永く人々の尊崇を集めています。」(下線部筆者)
なかなかすごい神社ではありませんか。
特に目を引いたのがこちらです。
京都市指定天然記念物のクロガネモチ。ご神木らしくしめ縄が巻かれていました。
見上げた木も迫力ありますが、もっとすごかったのがこちら。
木の根元は、まるで恐竜の足のようにごつごつ太い!
巨木好きのなつみかんとしては、もううっとり。
例によって写真撮りすぎ・・・
すぐ後ろにはマンションが迫り、いかにも町中ですが、そこに平安遷都前の神社があることに驚きです。
こちらもご由緒ある白菊井。
「その昔、この村に白菊を育てていた翁がいた。干ばつで稲が枯れかかった時、翁が白菊の露を注ぐと、清水がこんこんと湧き出した」という伝説があり、霊水信仰から社が興ったことを表わしています。
(金礼宮ホームページ記載を要約)
元々伏見は伏水と書き、あちこちに湧水があります。
それで酒造業が盛んになったわけです。
現在では名水を訪ねるイベントなどもあり、あちこちの名水が観光資源にもなっているようです。
よく知っているはずの場所でも新しい発見があるものですね。
京都に来る機会があれば、皆さんもどうぞ歩いて見てくださいませ。はんなりしたお酒もどうぞ!
【撮影:2025/5上旬 京都市伏見区】
集落から目的の大滝までは、急坂はありませんが緩やかな上りが続きます。
9時のシンデレラをしていたころには、日の出とともに出かけてすっ飛んで帰ってました。
今は時間があるし、体力も落ちているので、ノンビリ散策しながら向かいます。
お地蔵様と「右大滝 左鷲峯山近道」の道標です。
知る人ぞ知る、杉の美林。右には渓流が流れています。
こんな場所にはあまり下草がないのですが・・・
目を皿のようにして歩いていると、ジロボウエンゴサク(ケシ科キケマン属)発見!
近場の花期を見逃したのですが、こちらはまだ咲いていました。
渓流の切り株から生えて花を付けていたのはマムシグサ(サトイモ科テンナンショウ属)です。
マムシグサは、雄花から雌花に性転換する面白い植物ですが、この話はまたいずれ・・・
ちなみに、最初のマムシグサは苞が緑色、こちらは茶色です。
標準的なマムシグサはこちらの茶色の方で、緑はアオマムシグサとも呼ばれるようです。
少し山に入るとどこにでもあるマムシグサですが、毒があるのでご注意を。
とても可愛いこちらの花、ミヤマハコベ(ナデシコ科ハコベ属)でしょうか。
毎度おなじみ、タニギキョウ(キキョウ科タニギキョウ属)です。
今年は少なめでしたが、見られて良かったです。
こちらは大滝手前、上の緑はカエデ。
さぞ紅葉が美しかろうと2年連続で見に行ったのですが、緑だったり茶色だったり。
今年こそ三度目の正直で綺麗な紅葉を見てみたいです。
見上げると飛行機雲
鳥居をくぐり
ご神木の根元に鎮座する祠に手を合わせ
大滝の横でにらみを利かせている不動明王に手を合わせ
滝の横に咲いていたツルカノコソウ(スイカズラ科カノコソウ属)をパチリ。
少し山に入ると、結構あちこちに生えています。
改めて写真を見返すと、本当にイマ億、いえイマ無量大数です。
とりあえず記録として・・・
【撮影:2025/5上旬 宇治田原町】