その6.では、民間企業の幾つかの蓋を取り上げます。
最初は、サッポロビール埼玉工場の蓋です。
JR京浜東北線・川口駅東口から徒歩10分位の場所に大規模商業施設「アリオ川口」と住宅エリア「リボンシティ」があります。
この「リボンシティ」の中の一角に、サッポロビール埼玉工場内にあったマンホール蓋が記念展示されています。
見ずらいですが、この四角のパネルに「サッポロビール埼玉工場」、「記念マンホール」と書かれています。
マンホール蓋の中央には、サッポロビールの星マーク、その由来は北斗七星から来ているそうです。
こちらの場所の歴史を振り返ってみると、
大正12年、川口の並木元町周辺に日本麦酒鉱泉東京工場が建設されました。
その後、昭和8年に日本麦酒鉱泉は大日本麦酒株式会社に合併され、同社の川口工場となり、リボンシトロンの生産を開始します。
第二次世界大戦後、GHQの過度経済力集中排除法の適用会社となり大日本麦酒株式会社は、日本麦酒株式会社(現・サッポロビール)と朝日麦酒株式会社(現・アサヒビール)の2社に分割されました。川口工場はそのまま日本麦酒川口工場(昭和39年にサッポロビールに商号変更、昭和62年サッポロビール埼玉工場に名称変更)となりました。
その後、平成15年9月、サッポロビール埼玉工場は閉鎖となり、工場だった3万5千坪の広大な敷地は「アリオ川口」「リボンシティ」として再開発されました。(HP「リビーのなんなかや/Livy's Et Cetera」参考」
こちらの蓋は、宮城県名取市にある「サッポロビール仙台工場店」の敷地内に設置されている蓋です。
やはり、中央にサッポロビールの星マークがあります。
ただ、こちらの蓋は星マークの下に「U」の文字がありますので雨水蓋かも知れません。
こちらの蓋は、埼玉県川口市に本社がある㈱長谷川鋳工所さんが製造する蓋のようです。
こちらの蓋は星マークの下に「E」の文字がありますので電気配線系の蓋かも知れません。
次は、JR京浜東北線・川口駅東口の歩道に設置されている㈱長谷川鋳工所さんの蓋です。
鋳物のまち川口をアピールするように「鋳物のまち」と書かれています。
こちらの蓋は、中央に「JR」と書かれています。
ただ、このようなデザインされたJRの蓋はこれまで見た事がありません。
先人の情報から、こちらの蓋は㈱長谷川鋳工所さんが製作されたJRで唯一のデザイン蓋のようです。
この蓋の用途は何なのでしょうか?今度確認しなくては。
参考までに、よく見かけるJRの蓋は中央に「JR」と書かれた規格模様の蓋です。
以上で、その6.サッポロビールと鋳物のまちの蓋の整理は終了です。