栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

気に入ったユニバーサルデザインの皿

2009-09-16 00:06:17 | 視点
 11日9時過ぎ、(株)匠を訪問した。
同社は有田では珍しく(?)強化磁器を開発・販売している会社で、西山典秀社長にお会いしたのは2年前に有田工業技術センターで講演した時が最初で、10日が2度目だ。

 懇親会の時の会話で興味を持ち、翌日同社を訪問することにしたのだが、きっかけは有田ニューセラミック研究会会長、共立エレックス(株)西山社長の次の言葉だった。

「有田に欠けているのは食事をするところがないことなんです」

 そうなのだ、せっかくいい器を作っているのだから、器に映える料理というか、こういう料理にこういう器を使うとよりおいしく見えるというような提案をすべきだと常々思っていた。

 しかも古民家風の所で郷土料理を食べさせてくれるということないなと思っていたら、匠の西山社長の奥さん達がそういうことをしているというのだ。

 ただ現在はイベント的な出店というので、酔った勢いもあり、「ぜひ常設にしましょうよ」などとけしかけた。

 話は随分盛り上がったが、他にも「町を活性化するのは女性と外部の視点」という意見で共通し、随分意気投合した。

 まあ、そんなこともあり、さっそく翌朝同社を訪問することにしたのだ。

 同社の主力商品は超強化磁器製の給食用食器。

同社で企画し、OEM発注し、全国の学校その他に納入しているが、給食用食器はサイズの精度が要求される。

 というのも、給食用食器は使用後洗浄機にかけられるからで、洗浄機内のラインにきっちり合うサイズでないと洗浄中に破損したりするからだ。

強度が強い強化磁器製がいいのも同じ理由による。

 しかも量産できなければならない。

 こういう条件をクリアできる窯元を選び発注するのだが、デザイン、サイズその他は同社の企画によるだけでなく、磁器に使用する粘土の配合まで研究し、指定しているというからスゴイ。

 ところで、個人的に興味を持ったのは下の写真右側の皿とコーヒーカップだ。

ユニバーサルデザインで健常者、障害者ともに使いやすいように工夫されている。

絵柄も明るい色で、かわいいし、よく見ると分かると思うが、皿は縁の片側が少し高くなっており、スプーン等ですくいやすい形状になっている。

この皿を使えば高齢者も食べやすいだろうと思ったのだ。

 実はこのお皿、サイズ違いを3個と、取っ手が大きく持ちやすいマグカップ1個を頂いたので、さっそく母に使わせた。

「これはいいわ。絵柄もかわいく明るいから気分も明るくなるし、いい」と好評。

マグカップは私のコーヒーカップにしたかったが、それも母のお気に入りなってしまった。

 (株)匠は 佐賀県西松浦郡有田町西部150-3 tel 0955-43-3107
 同社の製品等は「匠」のHPをご覧下さい。





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