山の駅--三番煎じは成功しない。

 岡山県勝田郡奈義町で「山の駅」という言葉を初めて聞いた。

最初は山に廃線跡の駅があるのかと思ったが、違った。

「道の駅」と同じような言葉で「山の駅」というのがあるらしい。

道の駅はいまではすっかりお馴染みだが、

成功しているところもあれば、そうでないところもある。

その次に「川の駅」という言葉を聞いた。

聞いたのは福岡県大川市でだ。

「えっ、川の駅? 難しいでしょう」

「川の駅」という言葉を聞いた時の私の反応である。

「道の駅」がそこそこ成功したから川沿いにも駅を作るというのはあまりにも安易な考えだ。

 ものごとが成功するかどうかは最初のコンセプトで決まる。

それを「道の駅」の二番煎じで「川の駅」を作ろうという発想では成功するはずがないと思ったからである。

その後、大川市の「川の駅」も、杷木町の「川の駅」も成功したという声を聞かない。

二番煎じでさえこれである。

三番煎じの「山の駅」は単に「道の駅」の物真似では成功しない。

端からよほど成功する要因を持っていなければならない。

 では、成功する要因とは何か。

それは集客できるだけの魅力的な何かがあり、すでにある程度集客できていることだ。

こうしたものがないところにいきなり施設だけを作っても人が来るはずがない。

その地域に点在していた魅力的なものを1箇所に集め、あるコンセプトで括ることで、魅力はより増し、情報発信力も強まる。

 では、「山の駅」とはどういうものか。

「道の駅」は人(車)の往来線上にある。

ところが、「山の駅」は元々こうした交通がない箇所だけに、「道の駅」以上の魅力がないと人は行かない。

「道の駅」はまだ「ちょっと寄り」の要素があるが、「山の駅」は「ちょっと寄り」ではなく「わざわざ行き」だからだ。

まあ、それはさておき、奈義町の「山の駅」から眺める景色は素晴らしかった。




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