まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

抽象もいいなあ

2013年01月28日 | 日記

先日、閉幕間際の展覧会に行ってきました。
国立近代美術館で開催された「美術にぶるっ!」と題される
話題のベストコレクション展です。

去年に引き続き、この展覧会は二度目です。
今回は「抽象画」を中心にじっくり観ようと思って来ました。
個人的には前衛絵画はちょと苦手で、ずっと避けて来たのですが・・・


<パブロ・ピカソ 「ラ・ガループの海水浴場」>

やっぱりピカソはいいですね。
会場でパッと目を惹かれて近づいて見たらピカソだったりします。
とにかく着想が自由で大胆で、難解ではあっても「哲学」を感じることがあります。


<アンリ・ルソー 「第22回アンデパンダン展に誘う自由の女神>

ルソーというのも面白い画家ですね。
元々、税関官吏の単なる「日曜画家」だったのに50歳を超えて独学で絵の道へ。
脱サラ男が突然、「爆発」したようなエネルギーを感じます。


<古賀春江 「海」>

日本の抽象画家の中では古賀春江がいいですねえ。
あ、女性ではなく男性ですよ。
代表作の「海」、画面いっぱいに「遊び心」があふれていて実に楽しい絵です。


<北脇昇 「クォ・ヴァディス」>

クォ・ヴァディスとは「いずこへ行き給うぞ」という意味のラテン後とか。
現実感のない風景ですが、置き去られたようなカタツムリの殻が印象的です。
どこか寂寞とした画家の心象風景を感じますね。


<イヴ・タンギー 「聾者の耳」>

「もっとも純粋なシュルレアリスト」と呼ばれたイヴ・タンギーの作品。
海岸らしき場所に不可解な物体が並ぶ絵ですが、不思議に心がなごみます。
イヴ・タンギーは海が大好きな画家だったそうですよ。


<草間弥生 「冥界への道標」>

草間弥生はいつ観ても、どの作品を観ても、スゴイと思います!
これは詰め物をした布や、使い古した靴や木切れなどを組み合わせた造形物です。
何か体の軸を揺すぶられるような衝撃を感じます。

草間弥生は例の赤い水玉アートで知られたオバチャンです。
個人的には日本人で世界で通用する数少ない前衛アーティストだと思います。
信州・松本の出身で、市内に素敵な美術館がありますので、ぜひ!

展覧会を観終わった後、ブラブラと皇居周辺を散歩。
休日にも関わらず「皇居ランナー」は相変わらずえっさえっさと走っていました。
まことにご苦労なことです。



皇居の一番の人気スポットはやはり二重橋。
大勢の人がカメラを構えてパチリ、パチリ、外国人も多かったですねえ。

我が家のピアノ小僧も熱心に撮っていました。
クラシック好きだけにトラディショナルなものに惹かれるのでしょうか。
うーん、よくわかりません。



帰り道に寄ったビルの中庭には桜が咲いていました。
十月桜が咲き残ったものですが、ずいぶん息が長いなあとちょっと驚きました。
春の桜が咲くのはまだまだ先ですねえ。

 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
テルマ&ルイーズ (雫石鉄也)
2013-01-28 20:03:44
お気に入りとおっしゃてた「テルマ&ルイーズ」を観ました。面白かったです。
良い映画を教えていただきまして、ありがとうございます。
返信する
いえいえ・・・ (まろ)
2013-01-28 20:52:05
雫石鉄也様
愉しんでいただけたら嬉しいです。
ジーナ・ディビスがよかったなあ・・・と。
返信する

コメントを投稿