氷点下の芸術。
霜柱が地表をぐいと押し上げている。
残虐な気持ちになって靴でぐしゃと押しつぶしてみた。
寒い朝である。
空にはめずらしく雲が浮かんでいる。
最近は「雲一つない冬晴れ!」というのが多かったから味わいを感じる。
空にはやっぱり幾ばくかの雲があって欲しい。
少年野球「銀輪部隊」が通過。
これから久しぶりに試合らしく弾むような勢いである。
ようやく雪が消えて野球場にも活気が戻って来た。
オジサンたちも少年に戻る。
「デカイの頼むぞ!」とベンチから大声が飛ぶが・・・
外角のカーブに体が泳いであえなく三振。
当たれば飛びそうな体格だが、なかなか当たらない。
「球春」などという言葉が浮かぶ。
風が吹くと「ガマの穂」が宙に舞う。
綿クズのような冠毛がふわふわと漂って奇麗だ。
夕方、外出から帰って来ると茜の空。
片々たる雲が時々刻々と色どりを変えていく様に見とれる。
しみじみと「一期一会の空だなあ・・・」と思う。
同じ空、同じ雲、同じ夕焼け・・・というのは二度とない。
人と人との関係も同様である。
それが頭ではわかっているつもりでも
人間関係を粗末にしているなあ、と感じることが多い。
もっと人と丁寧に付き合わなければと思う。
空にポッカリと満月だった。
一期一会の月を見上げながら、わが身の至らなさを思った。
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