くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

鉢呂辞任は良いとして、「被災地・被災者様は神様です」的な扱いもいかがなものか・・・

2011年09月11日 | Weblog
野田内閣には打撃なんだろうが、鉢呂の自縛はある種の慶事である。

そもそも鉢呂は左巻きのロクでもない政治家である。昨年の尖閣の問題の際も実に売国な発言をして、本性を晒したことを記憶している。「社会党」の沈みかけた泥船からはい出したネズミの一匹。駆除してしかるべき輩が大臣担ったと思ったら、大コケにコケたというしだい。まあ、卑俗な言葉でいえば、ザマ―ミロである。でも、こんなのでも再選してしまうかもしれないのか、北海道という土地と人間の特殊性なのだが・・。だって、あんな知事でも再戦させるような連中だし、あの島の人たち・・。

ただその一方で、被災者、被災地に対する言葉づかいに、まるで天皇陛下かどなかに対するほどに、いやそれ以上に神経を使うマスコミの姿勢は、実にいまいましい。今時「皇太子妃殿下」だとか「敬宮内親王殿下」なんて言葉を使うのは宮内庁くらいでは? マスコミは「雅子様」、「愛子様」。皇后陛下ですら「美智子様」。このマスコミの敬称・尊称軽視って、どこぞの新聞みたいにわざと敬語を使わないのと同じく、皇室軽視の表れ何だろうけど、その一方で、被災地、被災者に対しては、そりゃ胃に穴が開きそうな対応。

でも、これも計算ずくなんだろうけど。つまり、被災者、被災地を利用しているだけ。まあ、鉢呂発言は人間性疑うものであることは間違いないし、単なる「バカ」なんだろうけど、鬼の首をとったとばかりのマスコミの一斉射撃は、明らかにニュース作りを狙ったもの。ただ、その結果、被災地、被害者は、「聖地」、「聖人」のごとく祭り上げられ、彼らに対する言葉づかいに政治家のみならず世間も神経を使うようになる。

で、なかには、図に乗る被災地、被災者も出てくる。

もうすでに、何かしてもらって当然、政府、行政は自分たちの声や要望を聞いて当然というような態度や物言いの連中もいるでしょう?

例えば、東電の前社長や幹部連中にテレビカメラの前で土下座を迫ったあのオバさんやその他の被災者たち。
そりゃ、彼らの立場に立たされればはらわたにれくりかえる思いだろうが、それでもうやはり節度ってものが。
私があおのオバはんの親だったら、横っ面の一発ニ発ぶん殴っているねえ。

前にも書いたが、行方不明の家族を探してくれて当然だろうって態度も「全体」を見た時、どうなんだろうと思う。「全体」や今後を見たら、もう何か月もたったというのに行方不明者を探し続けるってのはいろいろな意味で「足かせ」以外の何物でもない。でも、いまだに続いている。誰も「もういいしょ?」だとか、 もう生きているわけない」、「流されちゃってこんなところでみつかるわっきゃあない」なんてことは、口が裂けても言えない。行政や政治家がこの類を口にしようものなら、それこそ、その人のキャリアとその後の人生は跡かたもなく粉砕されてしまうだろう。

ながーい目でみたら、絶対宮城県知事の復興・再編構想の方が正しいのだろうが、どうしても「被災者」の錦の御旗の前に、私益第一主義の既得権益は話すまい根性見え見えの漁師や漁協連中のさもしさを、なかなか大ぴらに批判することは難しい。そうできない雰囲気があるし、マスコミはそうさせない。いや、マスコミ的には、新たな飯のたねが増えて大歓迎なのかもしれないが・・。

ヒトはヒトを食らって生きている。ほぼ例外なく。男が女を「喰う」に始まって(逆もしかり)、坊主、牧師だって、そうだ。医者だってそうだ。ヒトとはそうしたものなのだ。この点は事実として、ヒトの不可避の営みの一部として達観してしかるべきである。ただ、だから喰ってしまえばよいというわけにもいくまいが、マスコミのヒト喰いには目に余るものがある。

被災地、被災者もあまり全体や先を見ずに自己主張をし続ければ、いずれしっぺ返しを受ける。己のためだけに、自分たちが復興しなければ日本の復興はないという錦旗を振りかざし過ぎれば、それもまた行き過ぎたヒトを食らう行為に成り下がる。ヒトどころか、国ごとくらうことにもなりかねない。

まさか日本人全部を食いつくして、「賢者の石」でも手に入れようと?

被災者が被災者様になって、挙句の果てにホムンククルスに? そうなったら、飛車医者は園所か大勢の的、国賊にも成り下がる。アテルイにはじまって戊辰の戦に至るまで「朝敵」の汚名を受けたものを先祖に持つ東北の民草よ。再び「国賊」の汚名を受けることなかれ! 

かくいう私も「朝敵」を主君と仰ぎ弓箭を手に薩長官軍と戦った者の血を継いでいる。不義不忠ゆえにそうしたわけではないので少しも恥じぬが、「まつろわぬ民」の子孫たちが下手をすれば国崩しの大罪に因となろうとしている様を見て、つい一こと言いたくなった。



















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