くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

アメリカ食べ物考: チーズケーキファクトリーの失敗

2008年02月05日 | Weblog
チズケーキファクトリー、米国の田舎でなければ向こうでは有名なその名の通りチーズケーキを売りにしたチェーンレストラン。私の知る店は、昼食・夕食時とのなれば待たされるくらい繁盛していた。

日本ではそれがこけたそうな。急激な店舗拡大やチーズ等の値上がりが原因とか?

日本では行ったことないから何とも言えないのだが、原因は本当にそれだけだろうか? もし米国の同じメニューでやっていたとしたら、日本の消費者で米国と同様の受けを期待していたとしたら、それはちょっと無理があったかもしれない。私個人としては、あそこのサラダ類。前菜や付け合わせとしてのそれではなく、立派な主菜としての。米国は主菜としてのサラダの種類は豊富で、ディナーポーションともなれば食べきれないくらいの量である。特に、チーズケーキファクトリーのそれは量が多く、ランチポーションでも食べきれないくらいだった。そして味的にも私的には気に行っていた。但し、それ以外のメニューはどれも特筆すべきものはなし。他のチェーンレストランに比べて劣るというのではないが、逆に抜きんでているというわけでもない。それよりもなによりも、日本人を相手とした場合、あのチーズケーキでは今一つインパクトが弱過ぎだ。米国内で比較しても、品数とかはさておき、味的には「ここのチーズケーキに限る!」というほどのシロモノでもない。私的にはチーズケーキよりも、アップルダンプリングの方が好きだったらした。

同じく日本に進出してきた米国系のレストラーンは他にもある。言わずと知れた「老舗」デニーズをはじめ、比較的新しいところではOutback Steakhouse等。前者の場合、同じデニーズでも米国と日本では全く異なる。メニューも、店の雰囲気も。日米ともにファミリーレストランには違いないが、米国のそれは所謂ミドルクラス以上の階層が行くような場所ではない。また、米国では90年代後半以降、特定の「売り」を持ったレストランが幅を利かせるようになり、これと言った売りのない店は淘汰されるか苦戦を強いられるようになった。日本でも、すかいらーくの系列が、バーミヤン等一つの系統に特化した店を展開するようになったことを考えると、米国と同じ状況にあるということなのだろうか。そちらの業界のことにはまったくの疎いのでどなたかご存知なら教えていただきたい。また話がずれた。後者の場合、すなわちOutbackの場合は日本国内では行ったことがないので、ノーコメントだが、米国のそれはまずかったなあ・・。似たようなステーキレストランは他にもあるが、それらと比較しても、Outbackはまずい部類。日本進出のニュースを目にした時には、正直「冗談だろ?」と思った。不味いチェーンレストランと言えば、もう一つはTGI Friday's。都内で店舗増やしているようだが、しかも米国に比べてえらく高めの値段設定で。何がいいんだろうねえ。

日本には進出していないが、進出したらきっと成功するだろう、日本人の舌にかなうはずだと思うチェーンレストランはある。レストランというよりも、ファーストフード系だが、Chipotle(チポレ)などはかりに進出すればかなりの成功を収めるのではないだろうか。知らない人でもその名からおおよそ知れようが、メキシカンの店である。それも米国人が大好きなテクサ・メックスとは違う、かと言って本場そのままかと言うとそうでもない、ブリートーをメインにしたお店。何でもマックの系列だとか。おそらくテクサ・メックス式のブリートーなら日本人にはなかなか受けないだろうが、Chipotleのそれならかなり行けると思う。私の周囲の日本人にもファンは多かった。どんな味?米国に行ったら是非一度お試しあれ。東西海岸の都市部は言うに及ばず中西部等内陸の都市部にも幅広く店舗展開している。私的には、日本マクドナルドあたりに頑張ってもらって早く日本での展開をして欲しいのだが・・。

メキシカンと言えば、タコベルのような類ではない本場もんのタケリアを日本でやれば、結構いけると思うのだけど、本場にそん色ないってのは首都圏でも無いねえ・・・。あったらどなたか教えてください。

それからバーベキューリブ。Outbackなどでは食べられるようだが、米国では、専門店ではないファミレスにも必ずといってよいほどある肉料理の定番だ。特に南部では根強い人気がある。調理方法も一様ではなく、地域によって異なったりする。ちなみに私はセントルイス・スタイルは燻製が効きすぎて好きではない。ソースが独特だから年配の人には受けないと思うのだが、若い人にはリーズナブルな値段で提供できればかなりいけると思うのだが・・。ソースは甘辛選べるようにし、付け合わせも、種類豊富に揃えれば、そこそこ受けるはずだ。付け合わせには是非コーンブレッドを忘れないでほしいと思う。あの独特の食感と味。好き嫌いはあろうが、リブには欠かせない一品だと思う。

もう一店は、Boston Market。ローストチキンが売り。ここもマックの傘下だったけど、昨年売却。いろいろあってうまくいかなかったわけだ。でも、味的には日本人にも受けるようように思うのだけど。でも、ラインアップ的に一寸弱いかな。それにファーストフード的な点から見ても、簡単に食べられるかと言うとそうでもない。価格的な魅力があるわけでもない。それらも米国での敗因のうちのいくつかだったわけなのだが・・。でも、味的には日本人にもOKだと思います。ちなみに、もうかれこれ10年以上前、米国のKFCは一時同じようなローストチキンを出したことがある。これがなかなかの味だったのだが、すぐに消えた。いまだにあの味が懐かしい。良いスパイス加減だったけどねえ・・。


米国に美味いものなし?まあ、総合すれば食的には・・・な国だけど、美味いものはありますよ。例えば、サンドイッチ類はやはり種類の豊富さって言う点だけ取り上げても、日本はかなわない。パンの種類からして。それから、アップルチェダーピザ、これは名前を聞くと「ええ!」だけど、食べたら病みつきになる。アップルパイにチェダーを添えて食べる人たちだからこその発想なのだろう。日本の食文化からは生まれない発想だ。あと、シナモンを利かせたポークチョップ。これもなかなかだったなあ・・・。

来年あたり、米国に戻ろうかなあ・・。
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