くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

おめでとうございます!: 吉右衛門が人間国宝に!

2011年07月15日 | Weblog
もっと早くなっていても良かったはずだ。

音羽屋が先というのは、個人的には納得がいかなかった。なぜって、音羽屋は、正直言って「家の芸」をしっかりと継承しているとは思えないのだ。当代の弁天、そりゃあ当代一とは認めるが、6代目のそれに比べてなんともまあ重ったるい。

まあ、それはさておき、贔屓としてはめでたし、めでたし。そもそも役者に「人間国宝」なんていらんだろう!というのが本心だが、今はそんなことをいって水を差す無粋はよしにしよう。


でも、兄さんの先を越してしまったね。もっとも、兄さんの今の芸況では、人間国宝はおぼついかないねえ。丸本物がいただけない幸四郎なんて、あり得ないからねえ。松嶋屋も三男坊が仁左を継いだわけだから、ここは実力の世界ということで、兄に先んじても当然問題なし。ん、これもまた無粋だって? そりゃ、そうだ。


あの名調子、役の作りこみのきめ細やかさ、そして見る側の心のひだにふれる芝居のうまさ、これはもう、先代幸四郎や初代を超えているところもあるんじゃないだろうかと思うのは、私の贔屓の引き倒し? 

いやいや、播磨屋はこれからまだまだ進化しますよ! 親父の幸四郎だって、この前50代はじめのころと60代半ばのころの陣屋を見比べる機会があったんだが、後者の方が断然良かったから、播磨屋もきっと10年後には更によくなっているはず!きっと、もう他の追随を許さなくなっているだろうね。あえていえば、上方の松嶋屋くらうでしょう、播磨屋の向うをはれるのは。

そう、次の人間国宝は、松嶋屋! 才能を感じさせる孫もいるし、松嶋屋の未来も明るそうだ。まあ、長男さんところのあとつぎさんっていう心配事もなくはないけど・・。

そこで、人間国宝になった播磨屋さんにお願いなんですが、歌昇改め又五郎にどんどん良い役付けてあげてください!
あの人にはむかーしから注目してきたんだが、今以上に大役を与えても、立派にやるでしょう、彼なら! 七段目の平衛門なんてどうですか? あの名調子、愛嬌をもってすれば(でも、鬼平では存在感なかったけどねえ。映像になると
生彩を欠くのは大和屋と同じ?)、これからますます腕を上げるでしょう!


ああ、それにしても、うれしいなあ。自分の贔屓の役者がどうあれ国宝になるってのは。

「播磨屋のいる時代に生まれた幸せ」を、改めて実感している現在ただ今です。

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