くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

日本の中華料理

2010年02月07日 | Weblog
「本場(大陸、香港、台湾を含めて)」に比べて・・という話はよく出てくる。

確かに、これは中華ではなく既に日本料理なんてものもある。ラーメンなんてのはその典型だし、餃子もものによってはそうだ。タンタン麺、台湾ラーメン(台湾が中国の一部とすべきか否かはさておき)なんてのは、あれは「本場」にはない。

「本場」と同じものでも、「違う」、「いまいち」というものもなくはない。辛いもの好きな私には、日本では「本場」の四川料理には滅多にお目にかかれない。もっとも、「本場」でも、四川の地元のものとは違う「川菜」、「四川風味」があるので、日本だけの問題ではないが・・。

中華は非常に多様であるが、日本の中華には多様性がない。また個人的好みになるが、湖南料理を探そうと思うとたいへんだ。むしろ、アメリカの地方都市の中華料理屋でかなりのレベルの湖南料理に出会って、驚いたこともある。あの時の左ソウトウ鶏はホントに美味かった!

私は北方風の決してスタイリッシュでない粉食が結構好きなのだが、これも日本では滅多・・。あの「大味」さというか「武骨」さは日本人にはなかなか受けないせいもあるのだろうが、これも米国で出会ったことがある。ちなみに現在北米最大(世界最大?)のトロントのチャイナタウンではどういわけか北方系のうまいものにはなかなか出合えない。港式飲茶のあまり好きでない私には残念である。NYCも福建系が多いというので、そうなのだろうか?台北あたりはまだ結構北京と同じような北方系の粉食に出会えたりする。

私は今まで食べた再考の海老入りワンタンは、実はアメリカでのことで、しかも学生街にある香港系移民の経営する安ーいレストランではない食堂であった。

付け加えるなら、高級店も含めて、最近の日本のコース料理の個性の無さはヒドイ。むかしは安いコースでもそう少しいろいろ出てきたものである。フカヒレ、海燕の巣、アワビ、伊勢海老がロブスター、北京ダックを出せば良いというものではない。ただ、フカヒレ、アワビへの偏重は「本場」でもそうで、どうも日本の「単調さ」と「本場」の経済成長に伴う」成金趣味」が妙に歩調を同じくしているのは気になる。

でも、総じて日本の中華、レベル的にはそんなに低くないと思う。「あっさりしすぎ」と思う場合があるが、脂っこいのが嫌いな日本人だから、これは仕方がない。

酢豚なんてのは、「本場」はかえって酢の効きが日本人には弱すぎると思う。その結果、甘みが際立ってくどく感じる時がある。

牛肉の扱いは、「本場」ではダメだ。牛肉めんなんてのもあるが、牛肉の味わいが無い。
硬くはないが味が無い風味がない牛肉料理が結構多い。

以前にも書いたが、肉に火を通しすぎるきらいも「本場」にはある。

八宝菜なんて、実は本場にも似たようものをご飯にかけたものがあるが、日本の街中の安い店の方が美味い場合はほとんどだ。

麺の柔らかさは、多くの日本人にはどうなのだろうか? 中華圏でパスタを食うな、ということも言える、蛇足ながら。

日本の中華、私はそれなりに好きですよ。
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