くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

それでも今後の日中関係は・・・

2008年05月28日 | Weblog
中国政府が、日本政府に対し救援物資輸送のために自衛隊機の派遣を要請したとのこと。

国内では、既に三宅坂の朽ち果てかけたビルに本拠を置く政党の党首が反対されているそうだ。世論の中にも、相も変わらず、自衛隊機である必要がないという声が当然のごとく出てくるのであろう。

中国国内にもこれまた、歓迎、謝意の表明がある一方で、「誠心誠意であれば受け入れる」などと、とても援助を乞う立場の人間が思っても口に出すべきではないような声もなくはないようである。

報道によるかぎり、今中国の対日感情は劇的に好転しているぞうだが、かりにそれが真実だとして、あまり喜ばぬ方がよい。いずれ近いうちに、それが一過性のものであることに気づかされることになるのは必定だ。中国政府はいまだ田中角栄の「井戸堀り」の恩義を忘れぬというが、おそらく、今回の震災の支援にそれは期待できまい。カルフールの姿勢が良い例で、自分たちの都合しだいで、あっけらかんとどうにでも態度を変えてくるのが大陸人だ。

今は福田政権と胡政権が「臭いもの」にとりあえず蓋をした状態で日中関係の平穏が保耐えれている。そこに幸いといえば不謹慎にもほどがあるが震災後の一連の動きがあり、両国関係は更に改善の方向へ舵を切ったかに見える。しかしながら、「臭いもの」が存在し続けているという事実は変わらぬし、いつまでも蓋をしておくわけにはいかないのだ。日中関係の本質的な部分は、いまだ非常に不安定かつ困難なものだと認識するのが妥当であろう。

援助は不要などと言っているのではない。可能な限りの援助の手を誠心誠意差し伸べるべきである。ただ、現在只今の状況をもってして、日中関係の行く末に過剰な期待と楽観を持ってはならないといささかの警鐘を促したいと思うのだ。
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