〔15.3.3.日経新聞:経済教室面〕
<ポイント>
○大震災でハードの津波対策は大きな効果
○元通りでなく次世代に魅力ある再建策を
○効果的な事前抑止対策で被害を最小限に
東日本大震災の前から、わが国は大きな地震が頻発する時期を迎えていた。今後30年から50年の間に繰り返し大きな地震が発生する可能性が高い。今回の教訓を踏まえ、津波災害からの復興と防災について考えたい。
まず「これまで . . . 本文を読む
〔15.3.3.日経新聞:エコノ探偵団面〕
「日本では戸建て住宅の価値は約20年で失われ、資産にならないんですね」。近所に住む米国人が事務所に来て驚きを伝えた。「欧米では古い住宅も値上がりします」。探偵の深津明日香は「えー、なぜそんなに違うのかしら」と調査を始めた。
明日香はまず明海大学不動産学部長の中城康彦さん(60)を訪ね、欧米ではなぜ中古住宅の資産価値が落ちないのか聞いた。「日本で . . . 本文を読む
〔15.3.3.日経新聞:マーケット商品面〕
ニューヨーク市場の在庫が03年以来の低水準
貴金属のパラジウムの相場が上昇した。主用途はガソリン車向けで、米国の自動車販売が堅調で在庫も低水準となったことが相場を押し上げた。円建ての東京市場では為替が円安にふれたことも重なり2014年12月以来の高値となった。生産国の南アフリカ共和国で人件費が大幅に上昇したため、隣国のジンバブエで安定確保を探る . . . 本文を読む
〔15.3.3.日経新聞:マーケット総合2面〕
ニコン株が2日、3日続伸し、前週末比1%高の1561円で取引を終えた。2月27日の取引終了後に眼科用カメラ世界最大手の英オプトスを約480億円で買収すると発表し、医療関連事業への本格参入を好感した買いが入った。ただ、当面の利益寄与が小さいことなどから積極的に上値を追う動きは限られた。
オプトスは網膜を撮影する「眼底カメラ」の大手。2014年9月 . . . 本文を読む
〔15.3.3.日経新聞:マーケット総合2面〕
新興市場の株価指数の値動きに格差が広がっている。日経ジャスダック平均株価が2日に約8年9カ月ぶりの高値を付けた一方、東証マザーズ指数は昨年末に比べ4%安となった。日本株全体が底上げされる中、業績堅調で割安感がある製造業やサービス業の銘柄を探してジャスダック市場に資金が向かっているようだ。マザーズに多いゲームやバイオ関連株は、成長を期待した買い . . . 本文を読む
〔15.3.3.日経新聞:マーケット総合1面〕
日経平均株価が当面の目標である1万9000円に向け、じりじり上昇している。買い注文が途絶えない背景には、安倍相場が第2幕を迎えたとの期待がある。企業業績に見合った株価上昇から、将来の成長期待をどんどん織り込む一段と強い相場への転換だ。長らく低位にあったバリエーション(投資尺度)の切り上がりを予想する声が増えている。
2日の日経平均は3日続 . . . 本文を読む
〔15.3.3.日経新聞:投資情報面〕
家電量販店大手のノジマは2日、2015年3月期の連結純利益が前期比29%減の31億円になりそうだと発表した。減益予想ながら従来予想から4億円上方修正した。スマートフォン(スマホ)の需要が堅調だったほか、高画質の4K対応テレビも想定を上回った。エアコンや冷蔵庫の販売は振るわなかった。
売上高は6%増の2320億円と、従来の減収予想から220億円引き上げ、 . . . 本文を読む
〔15.3.3.日経新聞:投資情報面〕
2日の東京株式市場で「無印良品」の良品計画の株価が大幅に続伸した。一時は前週末比690円(4%)高の1万6280円と2000年5月以来、約15年ぶりの高値を付けた。景気回復の足取りが鈍く小売株全般に伸び悩むが、良品計画には海外での積極出店をテコにした収益拡大の期待から買いが入っている。
足元で株高が加速したのは、シティグループ証券が2月27日付で発表し . . . 本文を読む
〔15.3.3.日経新聞:投資情報面〕
工業用ポンプ大手の日機装は2日、2015年3月期の連結純利益が前期比15%減の50億円となりそうだと発表した。2%増の60億円としていた従来予想から一転減益の見通しとなる。消費増税前の駆け込み需要の反動減が長引き、医療用の透析装置が想定より落ち込む。
売上高は7%増の1300億円(従来予想は1350億円)の見通しだ。海外向け液化天然ガス(LNG)用ポン . . . 本文を読む
〔15.3.3.日経新聞:投資情報面〕
ウェザーニューズの草開千仁社長は日本経済新聞の取材に対し、2016年5月期の連結業績について「売上高営業利益率25%を目指したい」と述べた。経営指標として重視する増収率は5~10%程度を視野に入れ、営業最高益の連続更新を狙う。主力の海運会社向けの気象情報提供をさらに伸ばすほか、携帯端末を通じた個人向けも強化する。
15年5月期の営業利益率は25.5%の . . . 本文を読む
〔15.3.3.日経新聞:投資情報面〕
インドで展開する専用売り場「ピジョンコーナー」(同国北部チャンディーガルの専門店)
ピジョンは2日、2016年1月期の連結純利益が前期比5%増の89億円になる見通しだと発表した。中国向けの育児用品が貢献し、6期連続で最高益を更新する。配当は3円増やし年108円とする予定だ。国内は少子化の影響で頭打ち傾向にあり、海外の一段の強化が持続的な成長への課題と . . . 本文を読む
〔15.3.3.日経新聞:科学技術面〕
国が2020年ごろの稼働を目指す次世代スーパーコンピューターを、設置後も性能を引き上げられるようにする方針だ。次世代機は特定の計算で現在国内最高性能の「京」の最大100倍の計算能力を実現する計画だが、心臓部となるCPU(中央演算処理装置)の技術の進展を視野に入れ、アップグレード可能な設計にする。安全で有効性の高い創薬や複合災害の予測システムなどの実現に役立 . . . 本文を読む
〔15.3.3.日経新聞:企業2面〕
三菱商事は東南アジア諸国連合(ASEAN)で産業育成ファンドを立ち上げる。マレーシア銀行2位のCIMBグループと組み、現地の製造業や小売業に出資する。ファンドには日立製作所なども出資し、投資先に日本企業を紹介し、原材料調達などの支援で成長を促して現地での産業育成につなげる。
日本政策投資銀行や新生銀行、東邦銀行、大和工業も出資する。130億円規模で立ち上 . . . 本文を読む
〔15.3.3.日経新聞:企業2面〕
三菱電機は体を切らずにがんを治療する粒子線治療装置の小型化にめどをつけた。現行装置の直径は約20メートルだが、3分の1程度にする。小さくなれば病院が導入しやすくなる。治療施設が増えることで、現在300万円程度といわれる患者の治療負担が軽くなる可能性がある。
粒子線治療装置はがん細胞に原子レベルのイオンを照射して治療する。三菱電機が小型化するのは炭素イ . . . 本文を読む
〔15.3.3.日経新聞:企業2面〕
イオン系首都圏スーパーの統合新会社が2日、発足した。売上高6400億円の巨大連合は食品スーパーではライフコーポレーションを抜き最大手となった。規模のメリットを追求するが、マルエツやカスミなど統合側とイオンとの溝も残る。出店戦略や商品共同開発といった相乗効果の核となる取り組みが具体性を欠くままで、首都圏攻略の先兵役を果たせるのか。
「売上高日本一だけで . . . 本文を読む