(日経10/17:マーケット商品面)
「中国の内需をけん引してきたインフラ向けが鈍化している」。太平洋セメントの中国事業の担当者は中国市場の変調に困惑を隠せない。同社は大連市など3拠点でセメントを生産している。ただ、3拠点とも「フル生産とはいえなくなってきた」と打ち明ける。
中国は世界のセメント生産の6割を占める。2014年の生産量は24億7600万トン(セメント協会まとめ)と13年比3%増 . . . 本文を読む
(日経10/17:アジアBiz面)
中国製鋼材がアジアにあふれ出ている。中国は2014年だけで国内需要を1億トン上回る8億2千万トンの粗鋼を生産。このうちタイ、インドネシアなど東南アジア諸国連合(ASEAN)主要5カ国とインドに2500万トン弱が流れ出た。5年前の5倍の規模だ。安価な鋼材の浸透でタイの鉄鋼大手が破綻。インドのタタ製鉄も人員削減に追い込まれた。アジア鉄鋼産業の生き残り競争が激しさを . . . 本文を読む
[北京 13日 ロイター]
中国共産党は26日から29日まで党中央委員会第5回全体会議(5中全会)を開催する。関係筋によれば、第13次5カ年計画で成長率目標を7%前後に設定し、改革よりも成長を重視する姿勢を打ち出す見通しだ。
政府系シンクタンクのエコノミストは「7%の成長率目標の達成を確実にするためには景気刺激策を用いる必要がある。金融自由化を経済改革の最優先事項にすべきではない」と述べた . . . 本文を読む
(日経10/7:マーケット商品面)
中国アルミニウムと、国家電力投資集団(SPI)の経営統合が有力に――。現在、中国のアルミ業界では大手アルミ製錬会社同士の再編話が活発に報道されている。
背景にあるのが、アルミの過剰生産だ。中国のシンクタンク、安泰科によると、2015年のアルミの生産能力はおよそ4000万トン。世界の実生産量予想の約7割に匹敵する数字で、消費予想を900万トンも上回る . . . 本文を読む
(日経10/7:1面)
【香港=粟井康夫】世界の貿易や投資に伴う資金決済に使われる通貨として中国の人民元が日本円を初めて上回った。金融機関の通信網を運営するスイフト(国際銀行間通信協会)が6日発表した8月の通貨別決済シェアで人民元は2.79%と、日本円(2.76%)を逆転し、ドル、ユーロ、ポンドに次ぐ「第4の国際通貨」に躍り出た。(関連記事国際2面に)
中国を中心とするサプライチェーンがアジ . . . 本文を読む
(日経10/03:マーケット商品面)
合成繊維は中国で生産設備が相次ぎ立ち上がり、過剰感が強まっている。特に顕著なのが、ナイロン繊維の中間原料であるカプロラクタムだ。2014年の中国国内の供給量は12年の2倍強にまで膨らんだ。同国の輸入量は減少しており、輸出市場がしぼんだ日本のメーカーは生産設備の縮小を迫られている。
中国の自国内供給量は12年には71万トンだったが、14年には152万トンに . . . 本文を読む
(日経10/03:アジアBiz面)
中国のカード決済サービス最大手、中国銀聯が中国人以外の海外利用者の取り込みに力を入れている。すでに韓国ではカード発行枚数が1400万枚に達し、タイでは今年中に現在より5割増の150万枚の発行を目標に据える。日本ではコンビニエンスストアで利用拡大を後押しする。今や世界150カ国・地域の2600万店で利用できる強みを生かし、「世界のカード」への脱皮を狙う。
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(日経10/02:国際1面)
【香港=粟井康夫】日本経済新聞と日経QUICKニュースが1日まとめた中国エコノミスト調査によると、19日発表の7~9月期の実質国内総生産(GDP)成長率の予測平均値は前年同期比6.8%と、約6年半ぶりの低水準となる見通しだ。内需の低迷で、景気減速が長引くとの予想が増えている。
中国の成長率が6%台に落ち込めば2009年1~3月期(6.2%)以来となる。ソシ . . . 本文を読む
(日経10/01:国際1面)
【上海=土居倫之】中国銀聯(上海市)は10月1日から銀聯カードを利用した中国国外での現金引き出しについて年間10万元(約190万円)の上限を設けると発表した。中国からの資本流出やマネーロンダリングに対応する狙いがある。店頭での商品購入などに対する一般的なカード決済には上限は設けず、海外での中国人観光客による大量買いへの影響は限られそうだ。
銀聯カードを使った海外 . . . 本文を読む
(日経9/30:マーケット商品面)
中国発の市場混乱が素材市況を揺さぶっている。景気減速が鮮明になる中で金属や石油製品などで設備過剰が深刻化し、価格の下落に歯止めがかからない。世界の需給バランスを損なう過剰構造の現状と見通しを主要な業種で探る。
中国の大手鉄鋼メーカー、宝山鋼鉄は近く広東省で最新鋭の高炉を稼働する。最終的な年間生産能力は1千万トン規模で、日本の粗鋼生産量の1割弱に相当する。年 . . . 本文を読む
(日経9/28:オピニオン面)
米中首脳会談を経て、中国経済をみる世界の目が確実に変わっている。無敵の昇竜ではないことが、あらわになりつつあるからだ。
8月11日ショック。この日、中国人民銀行が突然の人民元の切り下げに踏み切った。中国株バブルが崩壊し、景気も失速気味とあって、輸出拡大を狙った元安誘導との見方が広がった。
誰よりも慌てたのは、当の中国だったはずだ。今回の措置の狙いは、元相場 . . . 本文を読む
(日経9/28:オピニオン面)
米国に本拠があるニュースサイトのチャイナ・デジタル・タイムズは7月、ある漏洩文書を公開した。金融市場を取材している中国人ジャーナリストに対し、中国政府が監視していると伝える内容とされる。この文書は「深く掘り下げて分析してはならない。市場の方向について臆測で記事を書いたり評価したりしてはならない」と警告している。「パニックや悲嘆を誇張してはならない。『落ち込み』『跳 . . . 本文を読む
(日経9/25:総合1面)
中国の習近平政権は今月初めに北京で実施した大規模な軍事パレードで、弾道ミサイルや戦闘機などを次々と初公開し「国産兵器」とアピールした。ただ外見に内実が伴わない装備も散見され、中国軍の「虚」と「実」が浮かび上がった。
北京での軍事パレードに登場した中国の新型大陸間弾道ミサイル、DF31A(3日)=AP
軍事パレードは一般に、保有する武器や兵士の精強さを示すこ . . . 本文を読む
(日経9/19:国際1面)
首都北京から東へ180キロメートルほどの位置にある中国河北省の唐山市。中国の製鉄工場の1割強が集積する鉄の町を、景気減速による需要減が直撃していた。
下:「鉄の町」で生産を休止したのは大半が民営企業という(9日、河北省唐山市)
「1カ月前に破産し、2000人が解雇された」。1984年に創業した民営製鉄企業、唐山貝氏体鋼鉄。コンクリートで塗り固められた門の周囲 . . . 本文を読む
(日経9/18:国際1面)
7月中旬、商業不動産大手、大連万達集団(ワンダ・グループ)の王健林董事長は取締役会でこう切り出した。「国内の百貨店の半分を閉鎖する」。明らかになったのは全国にある約90店のうち46店を閉鎖する大胆なリストラ計画だった。
中国では百貨店の閉鎖が相次ぎ、跡地は放置されたままだ(12日、天津市)
湖北省武漢にある北京王府井百貨の店舗では今夏から、割安品を扱うアウト . . . 本文を読む