（日経7/11：マーケット商品面）
鉄鋼原料となる鉄鉱石の価格が下落している。７月に入り国際価格は２割下落し、10年ぶりの安値圏で推移している。需要国の中国で粗鋼生産が伸び悩み鉄鉱石の輸入が減る中、株価下落で鋼材需要の減退観測が強まった。原料炭も値下がりしており、国内外で鋼材価格の下押し圧力が強まりそうだ。
鉄鉱石の国際価格は指標となるオーストラリア産の中国向けスポット（随時契約）相場が . . . 本文を読む
（7/9日経：マーケット商品面）
家電や建設資材などに使われる鋼板の取引価格が一段と下落した。国内需要の鈍さを背景に在庫調整が遅れ、流通市場で安値取引が増えた。鋼材の過剰供給が続くアジアから安価な輸入品の流入が続き、価格競争が強まった。鉄鉱石など原料価格も下がり、鋼板を加工した建材などにも値下げ圧力が加わっている。
東京地区の一般流通市場では機械部材などに使う熱延鋼板のベースサイズ品（ . . . 本文を読む
〔15.4.7.日経新聞：経済面〕
鉄鉱石などの資源相場が急落した。来日した英豪系資源メジャー、リオ・ティントのサム・ウォルシュ最高経営責任者（ＣＥＯ）に資源市場からみた世界経済について聞いた。
――鉄鉱石の国際相場は１トン40ドル台と2011年に付けた最高値の３分の１以下です。
「世界の経済成長が減速し、鉄鉱石などの需要の伸びは鈍った。しかし、当社のような資源企業は数年前に生産能力の増強 . . . 本文を読む
〔15.3.28.日経新聞：マーケット商品面〕
三井物産は鋼板を熱したままプレス加工する技術に目を付けた
「結局、軍門に下るしかないのか」。大手鉄鋼商社の営業幹部は2014年11月、ある買収案件に目を見張った。株式の51％を売ったのは世界に営業網を持つデュフェルコ・グループ（スイス）の鉄鋼販売会社。買ったのは中国の大手鉄鋼メーカー、河北 . . . 本文を読む
〔15.3.27.日経新聞：マーケット総合２面〕
鋼材を運ぶトレーラーが行き交う浦安鉄鋼団地（千葉県浦安市）
鉄鋼流通の現場が国内外で変わりつつある。より需要家に近い川下の加工工程に関わって付加価値を高めようとする動きが目立つ。新日鉄住金の誕生や中国勢の台頭など鉄鋼メーカーの力が強くなるなか、単純にモノを運ぶだけのビジネスで利益を確保しづらくなっているためだ。鋼材の値決めに深く関わる流通業 . . . 本文を読む
〔15.3.20.日経新聞：企業１面〕
新日鉄住金など鉄鋼大手が豪英ＢＨＰビリトンなど資源大手から調達する原料炭価格は、４～６月期に１～３月期比で約６％値下がりする見通しだ。最大の鉄鋼生産国の中国での需要減速が価格下落に拍車をかけ、四半期ごとの交渉になった10年度以降で最安値となる。鉄鉱石価格も既に10年度以降の最低価格で決着済みで鋼材の値下げ圧力が強まりそうだ。
原料炭の価格は新日鉄住金や . . . 本文を読む
〔15.3.18.日経新聞：マーケット商品面〕
鉄鋼原料の鉄鉱石が一段安となった。指標となるオーストラリア産（鉄分62％）のスポット（随時購入）価格は現在１トン58ドル程度で月初比８％安い。中国で旧正月（春節）明けの鉄鋼需要が盛り上がらず、原料の余剰感が強まった。原料価格の下げ止まり観測が薄まれば、国内の鋼材価格にも弱材料となりそうだ。
スポット価格は2013年12月の１トン140ドル弱 . . . 本文を読む
〔15.3.7.日経新聞：マーケット商品面〕
鉄鉱石を運ぶ大型ばら積み船、ケープサイズのスポット（随時契約）運賃が一段と下がっている。運賃の算定基準となる用船料（船会社が船主に払うチャーター料）は主要航路平均で１日あたり3800ドル前後と、前年同期に比べて８割安い。世界最大の需要国である中国で鉄鉱石の輸入が減速し、荷動きが鈍っている。
用船料と連動する鉄鉱石のスポット運賃も下がっている。 . . . 本文を読む
〔15.3.6.日経新聞：マーケット商品面〕
ビル建設に使うＨ形鋼（鉄骨）が値下がりしている。指標品種の流通価格は現在、１トン７万８千円程度で年初から１千～２千円下落した。需要の鈍さから在庫が高止まりし安値取引が出やすくなっている。ただメーカーは流通市場向けの価格を維持する構えで、下げ幅は限られるとの見方もある。
千葉県浦安市の鉄鋼団地に在庫店を構える問屋からは「出荷の見通しが甘かった」 . . . 本文を読む
〔15.3.4.日経新聞：マーケット商品面〕
鉄鋼原料である鉄鉱石の４～６月期の対日価格が前四半期比11％安の１トン62ドルに決まった。下落は５四半期連続で、四半期ごとの値決めになった2010年以降の最安値だ。原料安は鉄鋼メーカーの収益改善を後押しする。ただ足元では鋼材価格も下げ基調で、今後は利ざやが徐々に縮小する可能性もある。
対日価格はオーストラリア産の中国向けスポット（随時契約） . . . 本文を読む
〔15.2.19.日経新聞：マーケット商品面〕
鋼材のアジア向け輸出価格が急落している。薄鋼板に加工される熱延コイルは年初比17％安で約８年10カ月ぶりの安値を付けた。ビル建設に使うＨ形鋼（鉄骨）も米金融危機後の安値に並んだ。中国の急速な輸出拡大を背景に、アジアの鋼材相場は低迷が続いている。国内でも薄鋼板は値下がりしており、鉄鋼メーカーの収益は圧迫されつつある。
「もはや採算を無視した . . . 本文を読む
〔15.2.11.日経新聞：マーケット商品面〕
鉄鋼原料である鉄スクラップの値下がりが加速している。関東鉄源協同組合（東京・品川）が10日開いた２月契約分の輸出入札は、平均落札価格が１トン２万３千円と前月比13％下落した。需要国の韓国で原料在庫が積み上がり、引き合いが弱い。中国からの鉄鋼輸出が拡大し、アジア市場の供給過剰が一段と深刻になったことが背景にある。
「入札が成立しない可能性もあ . . . 本文を読む
〔15.1.28.日経新聞：マーケット商品面〕
鉄鋼原料が一段安となっている。鉄鉱石はスポット（随時購入）価格が年初から７％下落し、約５年ぶりの安値圏だ。アジア市場で鋼材価格の下落が続き、原料の過剰感が強い。電炉が主原料とする鉄スクラップも国内電炉の買値が関西で先行して年初から５％下がった。鋼材価格が下落しなければ、鉄鋼メーカーの収益は一段と改善しそうだ。
鉄鉱石の指標となるオーストラ . . . 本文を読む
〔15.1.21.日経新聞：マーケット商品面〕
鉄鋼原料は2014年を通して大きく値下がりした。高炉が使う鉄鉱石のスポット（随時契約）価格は13年末から足元まで５割下落し、電炉の主原料である鉄スクラップの国内価格も３割下がった。だが代表的な鋼材であるＨ形鋼（鉄骨）の流通価格は１トン８万円前後で１％程度しか下がっていない。なぜ鋼材価格への影響は薄かったのか。
「我慢の１年だった」。東京ディ . . . 本文を読む
〔14.12.25.日経新聞：マーケット商品面〕
鉄鋼原料の鉄スクラップが一段安となっている。東京地区の電炉買値は月初から９％下落し、２年ぶりの安値を更新した。主要輸出先の韓国で鉄鋼メーカーの調達意欲が回復せず、国内でも電炉からの引き合いが弱い。原料安を受けて棒鋼などの鋼材価格には下げ圧力が強まっている。
電炉買値は現在、東京・大阪とも１トン２万６千～２万７千円。東京ではこの１週間で５％下 . . . 本文を読む